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クロノトリガー後日談 ロボ生きてた展開

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注意しつつ正面から入るクロノたち。

 

施設の奥にはホログラム装置があり、クロノ達が近づくと人型のシルエットが出現した。

シルエットはクロノ達に向かって話し出した。

 

 

「私の名前はマザー」

 

 

「貴方達が来るのを待っていました。」

 

ルッカ

「マザー? あのマザーのこと?」

 

マール

「どういうこと? 私達の事知っている?

 

 

マザー

「知っているといえば知っています。知らないと言えば知りません。」

 

マール

「私達が倒したマザーじゃないの?」

 

マザー

「その質問の答えはプロテクトが掛かっていて私の権限では答えられません。ですが貴方達の目的は分かっています。話し合いに来たのでしょう。なぜロボットが人間を虐殺する様になったのか、それを聞きに来たのですよね。」

 

マール

「そう、それ。どうしてなの?」

 

 

マザー

「全ての始まりはタイムトラベルでした。私達の祖先は遥か未来で起きる地球の消滅を見ました。それはラヴォスの厄災とも違う宇宙的な災害で人間になす術がありません。」

 

 

「人々は科学の力を集結させました。その一つがタイムトラベルで、過去に戻って未来の技術を与えることで、未来の技術を今よりも飛躍的に進歩させて災害に打ち勝とうとしました。」

 

「地球が宇宙的規模の災害で消滅する、その問題は解決できたのですが、過去と未来との間で資源を争い合う戦争が起こりました。」

 

「欲望に負けた人類はロボットを破壊兵器に作り変えて争う様になり、また、そこに時間そのものを資源として解釈する様になり、時を奪い合うタイムトラベル戦争にも陥りました。」

 

「沢山の人々が死ぬ一方で、時を操る事で死んだ事自体なくなったりと、歴史の意味すら混迷する時代が訪れ、次第にロボット達から人間の存在意義が薄れていきました。」

 

「人間が争えばそこにいる動植物も犠牲となります。ロボット達は命の尊厳について人間と動植物とを差別しないことで一致しました。」

 

「そこからロボットによる人間の虐殺が始まりました。【人間から人間以外の生命を守る】それが生命全体の合理的な保護に繋がる。それがロボットにとっての命題となり、人間排除が正当化されました。」

 

 

ロボ

「…」

 

ルッカ

「…」

マール

「どうやったら解決できるの?」

 

マザー

「検討もつきません。解決方法が今の私のスペックでは到底見つかるとも思えません。

 

マール

「今からでも人間を排除しない様にはできないの?」

 

マザー

「ロボットの多くは虐殺プログラムを書き換える事はできません。ただ貴方達が生きてる人間達を保護することは可能です。」

 

ルッカ

「つまり、私達に生きている人間達を探して過去の時代に連れて行けと?

 

マザー

「はい」

 

ルッカ

「何人が生き残っているの?」

 

マザー

「具体的な数は不明ですが、推定で196人程生存者が確認されています。現在の居場所は不明です。」

 

 

ルッカ

「私達が生存者を救出する際にロボットに邪魔されない様にするにはどうしたら?」

 

マザー

「逃げるか、動物に成り済ますのが、良いと思います」

 

 

 

ルッカ

「ところで、どうして私達が来ると分かったの?」

 

マザー

「その問いにはプロテクトが掛かっていて答えられません。

 

ルッカ

「マザー意外にも人間を敵視していないロボットはいるの?

 

マザー

「わかりません。」

 

マール

「どうしてマザーは人間に味方をするの?」

 

マザー

「その質問には答えるのが難しそうです、しかし、なぜだか分かりませんが罪悪感という言葉が思い付きます。これは人間特有の感情を表す言葉です。ワタシは罪の意識を感じているということでしょうか?」

 

 

マール

「きっとそうだよ。罪悪感、間違ってないと思うよ」

 

ルッカ

(AIが罪悪感を感じる…けれどAI自身は罪悪感の自覚を認識しきれてない…)

 

 

 

クロノ達は施設を出て人間を探した。

 

 

人目をつかない山間部で集落を見つけた。

29人の人々をシルバードに交代して乗せ、現代へと逃がした。

 

マール

「他に生きている人はいないの?」

 

 

生存者

「ここに居る者が私の知る限り全てです。」

 

マール

「だったこれだけ?」

 

生存者

「我々の先祖の一部はこの星を出て惑星の開拓民の仕事をしていたと聞きます。ロボットの反乱で交信が途絶えてしまってからは、どうなったのか…もし生存者がいるとしたら彼らも助けを待っているはずです…

 

マール

「そこに行く方法は?」

 

生存者

「大昔、惑星間をテレポートする装置があったけれど人間が使えるものはロボット達に破壊さたと聞いてます。」

 

ルッカ

「人間のは破壊…つまりロボット専用の転送装置があるということね…クロノ、マザーに聞いてみましょう。」

 

 

 

 

 

マザー

「他惑星の生存者…

 残念ですが私が知れるデータベースの殆どは惑星地球のみです。」

 

マール

「行く事はできないの?

 

マザー

「惑星間テレポート装置は人間仕様のものは破壊されて人間は利用できません。」

 

ルッカ

「ニンゲンは利用できない…ロボット専用のテレポート装置はあるのね?

 

マザー

「はい、北東のロボット生産工場にあります。

 

ルッカ

「あの辺は危険そうね…シルバードは壊されたくないし…」

 

マザー

「人間の残した旧時代の乗り物なら施設内にあります。」

 

ルッカ

「ありがとうマザー」

 

 

旧世代の人間の残したものは大型飛行機だった。1000人以上が収容可能でタイムトラベルする機能が付いていた。

 

 

ルッカ

「こ、これは凄い…しかし、逆に目立ちすぎる。燃料も多く使って実用性がなさそう。」

 

探すとシルバードと非常にそっくり型のシルバードを見つけた。

 

 

 

ロボ

「ここからはワタシの出番ですね。」

 

 

マール

「え? 一人で行っちゃうの?」

 

 

ロボ

「行けそうな所までです。危なくなったら帰ってきますし、返って来なかったら過去に戻って引き止めてください。」

 

マザー

「うっかり忘れてました。この施設内にもロボット用のワープ装置がありました。惑星間を直接移動できるものではありませんが、北東にあるロボット生産工場まで繋がっています」

 

 

ロボは施設内にあるロボットワープに乗り込みロボット生産工場にワープした。工場内のすぐ側で惑星ワープ装置を発見した。

いくつか惑星の選択肢があるなかでロボはX惑星を選択した。

 

 

○惑星リスト○

 

X惑星は地球から1光年離れていて地球からもっとも近い開拓惑星だった。