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セルジュがクロノ達とクロスする。

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ガッシュ「ガルディア? ガルディアという国は未来では聞かんのう。あるのはパリポレと他に…

 

マール「じゃあ、セルジュの言っていた事は本当に…。

 

 

 

ガルディア王

「まさかパリポレがその様な反乱を起こそうとは…。エルニドの不思議な力は以前から我が国も目をつけていたのだが、パリポレに先を越されるとは…

 

大臣

「早急にパリポレとエルニドに調査隊を派遣しましょう。セルジュ殿はどうなされるか? 

 

エルニドでセルジュはまだ生まれてすらいない。

ガッシュに頼んで20年後の世界、1020年に行くのが先だろう。20年後の未来にてエルニドに戻れる様に手続きをして貰うことにした。

 

 

マール「せっかくだから皆で古代人の時代に行ってみない?」

 

セルジュが元の時代へ帰ろうとしたとき、マールがクロノとルッカを誘った。

みんなで冒険しようという。

 

古代ジール王国。これからラヴォスが暴走し、破滅に追いやられる国。ガッシュはそれを阻止しようとしていた。

 

「やはりか」ガッシュが呟くとガッシュが光輝いていた。ラヴォスが暴走しない世界を作るとガッシュは未来へは飛ばされなくなる。これからガッシュのやろうとしている事が原因でガッシュの存在が消滅しようとしていた。セルジュ達も同じだった。ガッシュに関わる者としてセルジュ達も消えようとしていた。

 

 

「残念じゃが、滅亡する前の古代ジールには帰れぬ様じゃ。この問題を解決する手段を探さぬといかんな…」

 

ガッシュはそういうとセルジュを1020年の時代に連れて行った。

 

せっかくという事でマールとクロノ、ルッカも同行していた。

1020年。この時代ではマールは36歳、クロノ37歳、ルッカ40歳になっているだろう。

 

 

ルッカ

「せっかくだから私達も1020年のエルニドを見てみたいと思うの。」

 

ルッカはエルニドのエレメント技術に興味があった。マールとクロノは観光目的でセルジュについてきた。

 

ガルディア軍船に乗り、南西エルニドの海域を目指した。

 

辺境の島国エルニド。

北西にある海岸都市テルミナにセルジュ達は上陸した。

ここから南に下り、山沿いを抜けるとセルジュの故郷アルニ村にがある。

せっかくの都会、セルジュを送り届けるよりも、先ずは観光をすることにした。。

 

「お前がセルジュだな」

突如、金髪の少女がセルジュ達の前に現れた。

少女の背後には4人の兵士がいた。

 

「オレの名はキッド! 後ろのコイツらは別に仲間とかじゃないぜ!」

 

兵士

「悪いがそこの青髪の少年に用があるのでな。皆さん方、話を聞いて貰えるかな?」

 

キッド

「悪いがそうはいかない。先客はオレなんでな。

 

兵士

「こちらは力ずくでも構わぬのだか…」

 

セルジュが兵士に事情を聞くと、ガルディアの大使館から身柄を拘束する様に指示が出ているという。抵抗する場合、武力行使も止む得ないという。

 

ルッカ

「ちょっと待って、私達、ちゃんとガルディア本国から承認を得て入国しているわ。セルジュだけが連れて行かれる正当な理由はなに?

 

兵士

「我々は特秘事項にて知らされてない。詳細は、命令を出した蛇骨大佐から聞くのだな。

 

マール

「どうするのセルジュ?」

 

セルジュは了承した。側にガルディア王女もいる。いわれの無い罪を自身が受ける事があったとしても彼女の口添えでどうにかなる気がした。

 

キッド

「駄目だセルジュ! こいつらはヤマネコの手先なんだ。あいつに関わっちゃダメなんだ!

 

キッドは兵士達に立ち塞がる様に立った。

いつでも攻撃をする体制に入っている。

 

ルッカ

「ちょっと! この娘本気で戦うつもりなの? 

 

マール「やめなさい! 無益な戦いをしても仕方がないよ!

 

キッド

「お前に達に何が判る! ヤマネコはオレの姉ちゃんを殺したんだ!

 

キッドは怒りに満ちていた。すぐにも暴力に訴える勢いだった。

 

「クロノお願い!」

ルッカの指示でクロノがキッドの行動を阻止した。

 

 

ルッカ「話せば判るって! きっとお姉さんは、貴方が危険な事をするのは望んでいないと思うわ。」

 

キッド「そんなこと、言われなくても判る! 姉ちゃんは、姉ちゃんは、こんなこと望んでない! 望むはずがない。だけど、許せないんだ…」

 

クロノに取り抑えられ、戦うことができなくなったキッドはその場にしゃがみ、泣き出した。

 

兵士「困ったお嬢さんだ…。」

 

 

兵士達はセルジュ達がキッドを説得するまで待った。

 

マール

「ルッカどうする? セルジュを一人で行かせるのも心配だし、この娘も連れていった方がいいのかな…

 

ルッカ

「そうね…。このままここに放置する訳にもいかないし…」

 

 

〜キッド視点〜

 

ルッカ姉ちゃんと同じ名前。

声も似ている。

ルッカ姉ちゃんは昔、タイムトラベルして世界を救ったという冒険話をしてくれた事があった。ルッカ姉ちゃんは、タイムマシンで歴史を変えるのは危険をもたらすかもしれないから破壊したという。

もし、この人がタイムマシンに乗ってやってきた本物のルッカ姉ちゃんなのだとしたら、ヤマネコに殺される未来を言うべきだろう。

 

言おうとした瞬間、キッドは光に包まれた。

 

ルッカに未来を伝えたい。だがルッカが死の未来を回避するなら、今存在しているキッドはこうしてこの場に存在しない。キッドがここに存在しないなら伝える事はできない。

 

キッドはルッカに未来の話を伝えられなかった。言葉を重ねるほど、声がかすれ、光に包まれ前が見えず、体も透明になり、物理的に世界に干渉できなくなった。

 

キッドが諦めたとき、光は消え実体が戻った。

キッドは変わらず、ヤマネコに復讐を誓っていた。

 

 

 

 

 

「とにかくルッカ姉ちゃん! ヤマネコには気を付けるんだぞ。」

 

 

ルッカ「お姉ちゃんという響き、なんだか悪くないわね。やけに馴れ馴れしいけど、なんだか悪くないわ。」  

 

キッド「(この時代の)ルッカ姉ちゃんはオレが守る!

 

 

ルッカ

「私、一人っ子だったから、こういうノリに憧れてたのよね〜。クロノもそうでしょ?」

 

 

クロノ、マール、セルジュ、三人とも一人っ子だった。ルッカの気持ちが判る様な気がした。

 

ルッカ

「ヤマネコなんて今の私達には敵じゃないわ。私達には魔法があるもの。」

 

ルッカは炎をぶっ放して見せた。

 

キッド

「ルッカ姉ちゃんもまだまだだね。」

 

キッドはエレメントに念を込め炎をぶっ放した。

 

ルッカ「こ、これが噂にいうエレメントの力!? 生で見たの初めてだわ…すげー!」

 

キッドはエレメントをルッカに半分分けた。

 

ルッカ

「え? 貰っちゃっていいの?

 

キッド

「えへへ。