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クロノトリガー 気の強いルッカ 一話紛失中

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「ささ、行きましょう。一緒にサラ様の元へ帰れる様に…

 

 

魔王

「…私は今しがた。ラヴォスを召喚した…

 

 

 

 

〜原子時代〜

クロノ、マール、ルッカ、カエル、ロボ、ハッシュ、ボッシュ、魔王

8人はラヴォスゲートに飲み込まれて、原始時代へと飛ばされた。イオカ村のエイラは崖下で奇妙な8人を見つけて村に持ち帰った。

エイラと村人は恐竜人との戦いに向けて部族を増やしたがっていた。

8人は村で歓迎され、宴の盃を交わした。

 

ハッシュ

「酒はええのう

 

ボッシュ

「酒はええのう

 

ハッシュ

「ほら、ジャキも飲まんか、もう大人なのだから

 

シラケた目で二人を見つめるジャキ

 

 

ルッカ

「ねえ、ジャキ、古代ジールってどういうところなの?

 

魔王

「…

 

村人

「あん、どぐそん!(た、大変だーー!)

 

アザーラが村に火を放ち、エイラの仲間キーノが誘拐された。村人の反対を押し切り、エイラは一人でキーノを助けにいこうとしていた。村人は恐竜人に逆らって、これ以上、村に損害が出るのを恐れていた。エイラが恐竜人に反抗的だからキーノは誘拐された。全てはエイラの責任。村を守る為にもキーノを諦める様にエイラを説得していた。

 

突然

8人の身体が光に包まれて消滅しかけた。

透明になっている。

 

カエル

「こ、これはどういう事だ!

 

マール

「私、前にも同じ事あった。

 

ルッカ

「きっと私達の先祖の身に何か危険が起こって…

 

 

長老とケンカしているエイラ。自分達を自宅まで送り届けたエイラ。

 

ジャキ

「黒い風が見えるぞ…

 

ルッカ

「黒い風?

 

ジャキ

「オレは死期が迫る者が判るんだ…

 

ルッカ

「古代人の超能力というやつね。分かったわ!

皆! あの娘から目を離したらダメよ。

 

 

酔いつぶれた老人を残して6人はエイラを追って山へ向かった。

 

エイラは翼竜の背に乗って遠くに飛んでいった。

 

ルッカ

「ど、どうするのよこれ!」

 

 

 

魔王

「オレに任せろ」

 

ジャキは空を飛び、翼竜を追いかけた。

 

翼竜のスピードは早く追いつけない。

 

ディラン城までたどり着く頃にはエイラはアザーラと石像恐竜と戦っていた。

酒の酔いがまわり、苦戦を強いられている。

 

 

ジャキはダークマターをアザーラ達に放った。

 

アザーラはバリアの様なもの張っているのか効き目がなかった。

 

エイラはアザーラが暗闇に包まれているその隙にキーノをプテラに載せ、飛び立った。

 

 

〜空の上〜

エイラ

「うんばばば。うとりがあ。ういてにらあさあらあさならあさまらた?

(ありがとう。お前のお陰で助かった。名前なんていう?)

 

魔王はエイラの乗った翼竜の前に座っていた。

魔王は半径1m以内にいる者から思念をテレパシー受信できた。

 

魔王

「ジャキだ…

 

 

エイラ

「ジャキ! ジャキ! エイラ、強いオトコ好き。ジャキ大好き!」

 

エイラは魔王にしがみいた。

 

エイラ

「それにしても何故透明? スケスケ? いつからこうなったんだ?」

 

エイラが透明な魔王の身体をあちこち触っているとき、ラヴォスの気配を感じた魔王。

 

 

ラヴォスは宇宙から地球に向かって時速5万キロで向かっている。

衝突すれば10kmのクレーターを使る

 

魔王は自身を含めて、キーノ、エイラ、プテラに黒い風が漂っている事に気付いた。

 

ラヴォスの気配は強くなる一方。

 

魔王はプテラに強い念で危険を知らせた。

プテラは全速力でディラン城から離れた。

 

 

 

 

〜イオカ村〜

 

ルッカ

「まさか、隕石の正体がラヴォスだったとは…

 

 

〜クレーター〜

 

エイラを含めた9人は、開いたゲートの前に立っていた。

 

ゲートの中から黒い風が逆流している。魔王の死を察知する力は子供の頃より成長し研ぎ澄まされていた。古代ジールの人々が絶滅する未来を感じとった。

 

 

古代の大地を歩くメンバーら、相変わらず半透明のままだった。

天空都市に導いている光の柱に近付く程、透明度は増していった。気付けばエイラもメンバーと同じく透明になっていた。

 

 

ルッカ

「このまま行けば、この時代の歴史を変えてしまい、私達が消滅する恐れがあるわ。

 

マール

「私は皆と一緒にいたい。消えるとしても、一緒がいい。

 

ロボ

「ワタシもマールと同じ」

 

カエル

「オレの存在が消えれば、サイラスとは出会わなくなる。オレがいなければサイラスの足手まといにならず、サイラスは死ななかったかもしれない…

 

エイラ

「エイラ、意味わからん。皆と一緒にいる。

 

魔王

「…

 

 

ルッカ

「私はこのサイエンスの先を見てみたい。消えるのか、どうなのるのか? クロノはどう?

 

クロノは思った。いつ一億円をくれるのか、その事で頭が一杯だった。  

 

ルッカ

「この先をクロノが先に行って様子を見てくれたら10億円をあげるわ。

 

 

クロノはメンバーを代表してまずは一人で天空都市に上がった。

 

日差しが照りつける。

 

透明なのが幸いしてか、あまり熱さは感じないクロノだった。

 

 

入国管理局

「やや! 透明ファッションとは粋なスタイルですね。どこかのモデルさんですか? 入国に際してはコチラの書類に記入後、持参した武器等は一旦こちらで一時あずかります。問題がなければ、後日、第二管理事務局にて引取り可能になりますが、管理事務局の住所は中央都市の…

 

 

クロノの身体は入国してすぐ、完全に透明になっていた。女風呂を覗いても問題ないくらいに透明人間になっていた。

 

ボッシュ達から魔神機の使用でラヴォスが暴走する話を聞かされていたクロノは、王宮にある魔神機の部屋まで来ていた。

クロノは一際綺麗なジールを見つけると後をつけた。

ジールは日誌を書いていた。

 

「ダルトン派に逆らえないとはいえ、まさかこの様な強行実験をやないといけぬとは…。わらわが自ら率先して暴君を演じたのも、全てはサラやジャキ、この国を守る為だというのに…

 わらわはラヴォス神を目覚めさせたら、きっと死ぬだろう。不老不死なんぞまやかしに心酔するダルトン派もわらわの死を確認すればもう無茶な実験はせぬだろう。

 あとはサラが、なんとかしてくれる。嫌われたまま、わらわは死ぬだろうが、その方が悲しまなくて済むだろう。」

 

ジールは日誌を見ながら泣いた後、燃やして捨てた。

 

クロノは日誌の内容の意味を殆ど分からなかったが、泣いているジールにハンカチを渡した。

 

 

〜ジール〜

 

 

 

ジールは驚いて跳ねた。

 

 

 

「と、透明人間の魔法!?」「それとも幽霊か!」