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クロノトリガー 気の強いルッカ 一話紛失中

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いつもの様に朝の仕事が終わり、一息ついたサラ。休憩室でお茶をして、何気なくテレビを見ていた。千年祭初日の映像でマスコミが盛り上がっている。

 

サラは仕事を抜け出した。

 

 

「ボッシュ! ボッシュ!

 

「なんでしょうかサラ様

 

「大変よ! タイムゲートよ!

 

二人は千年祭に直行した。

 

会場では消えたクロノとマールをどう救出するのかで盛り上がっていた。

 

 

ルッカ教授

「先程、私が試作したこのゲートホルダー、これを使えば二人が飛ばされた場所に移動できるでしょう」

 

ルッカがゲートに飛び込んだ後、しばらくしてクロノ達を連れて戻ってきた。マスコミはざわつき、サラ達は近づけない

 

「もう! この野次馬め!」

 

サラは会場にスリプル魔法をかけ、マスコミが眠りについた。

 

 

割愛

 

ルッカ

「つまり、サラさん達は過去からタイムスリップしてきた…(サイエンスと魔学を一緒にしたら、更なるサイエンスの進化が…)

 

サラ

「お願いします。私達も過去に連れて行ってください。

 

ルッカ

「構わないわ。でも私達が行ってきた世界は400年前の世界で魔族がいる世界よ。

 

サラ

「400年前…。構わないです。そこで確認したことがあるの

 

 

 

サラ、ボッシュ、クロノ、マール、ルッカはゲートに入った。

 

 

ルッカ

「な、なにこの感じ……空間が不安定…

 

マール

「な、なんか怖いよ、私達、ちゃんとゲートから出られるのかな…

 

ルッカ

「まさか一度にゲートに入れる数に人数制限とかあったのかな…」

 

 

クロノ達は時の最果て辿り着いた。

 

 

サラ

「こ、この気配はもしかしてハッシュ?

 

ボッシュ

「そうじゃハッシュじゃ!

 

 

 

ハッシュ

「なんと! ラヴォスを知る者がDC600年におるのか。だとしたらその者の正体はジャキ様かもしれん。ガッシュはDC2300年でタイムマシンを研究中ですから。

 

 

サラは中世へとすっ飛んだ。

聞き込みをして魔王城に繋がる魔岩窟の場所を突き止めて、空を飛んで魔王城へと辿り着いた。

 

魔王城にスリプルをかけ、雑魚を一層し、走った。

 

 

 

〜再会〜

 

「姉様? ほんとうに姉様なのか??」

 

「この気配はジャキ? まさか、あなたなの?」

 

 

儀式の間で二人は抱擁を交わした。

魔王にとっては30年ぶりの再会で、サラは時の重みを罪深く感じていた。

 

ジャキ

「私はこの地に飛ばされて、早々に魔族達に目をつけられて…」

 

 

 

 

ジャキは中世時代での経緯を説明した。

この時代に来て早々に魔族達に命を狙われ、隠していた魔力を使い、身を守った。魔族王のビネガーはジャキの大きなチカラを見るなり、将来性を感じ、城に連れて行き、手元に置いて育てた。

 

 

ジャキは城を抜け出してはこの世界を走り回り、サラを探していたが、見つからず絶望した。

 

ある時、ジャキは人間の領土に行きサラの聞き込みをすると耳のカタチが違うのだと言われ、魔族と勘違いされて襲われた。ビネガーは襲われるジャキを助けるとサラを探すのを諦める様に促した。

 

『人間はお前の様な者を受け入れない。サラという姉上もこの世界にいたとしても人間達は受け入れないだろう。殺されるに違いない』と

 

元々魔力なき人間を差別する文化に育てられていたジャキは、ビネガーの言葉を鵜呑みにした。

 

それからというものジャキは魔族として生きた。そしてラヴォスを召喚し、ラヴォスに復讐する事を誓った。

サラには二度と会えない。長い時のなかで完全に諦めていた。

地下で眠るラヴォスの力、その忌々しい力を日々感じさせられ、憎しみの日々を生きてきた。

 

魔族達にはラヴォスが繁栄をもたらすと嘘をついて、ラヴォスを呼び出す魔術研究に没頭していて、その最中の再会だった。

 

ジャキはラヴォスだけでなく母親のジールにも深い憎しみを持っていた。

ラヴォスが原因とはいえ、その原因を作り出したジールにサラは毎日ヘトヘトになるまで利用されていた。

ジールさえいなければ自身はこんな目に合わずにすんだのだと。

 

サラはジャキをこれからどうするか悩んだ。

魔王として人間世界に多大な迷惑をかけていること。死刑では到底償えない罪を犯していること。自暴自棄が発端とはいえ、姉として責任を取らなければならない。

 

サラ

「ジャキ、貴方がした罪は私が償います。

 

ジャキ

「それはどういう意味…まさか私の代わりに人間を頭を下げるのか!? 奴らは姉様を人間とは認めないぞ! 処刑されるぞ!

 

 

サラ

「…

 

ジャキ

「いくな! 姉上!

 

 

 

サラは振り返ることなく、飛び立った。

 

 

ーガルディア王宮ー

 

「これが魔王の姉である証拠です。」

 

床一面を氷にしてみせるサラ。

 

王宮は突然の事態に困惑していた。自身を魔王の姉だと名乗る者がやってきて、罰を与えろという。

王宮の大臣達は話し合いの結果、一つの提案を出した。

 

【サラの力を使い魔族を滅ぼすこと】

 

サラ

「恐れながら、魔族の中にも良い者は居ます。私は力を憎しみを生み出す事に使いたくありません」

 

大臣

「つまり、魔族と人間が融和できるように和平交渉を求めるということか…。どうなさいますか王様…

 



「この様な事態、ガルディア建国以来、始めてのことだ…。サラよ、そなたが本当に魔族を説き伏せられるのであれば、私はそれを信じたい。

 

大臣

「では、まずは和解書の調印からはじめますか…サラ殿、そなたの弟、魔王に和解する意識があるのなら、その書簡を持って参られよ。

 

 

 

そんなこんなで魔王軍とのガルディアの争いは休戦した。これからジャキは魔族を説得する仕事をし、サラ、ボッシュ、ハッシュは混乱した魔族社会の治安を監視、監督する仕事をすることになる。

 

人間側は酪農や農産業技術を魔族の文化に持ち込み、魔族が人間を食べないよう、襲わない様に教育したりした。、互いに我慢するところはあったが、ちゃちゃくと丸く収まっていったのだった…

 

そんな中、ガッシュによってシルバードが完成した。

 

 

 

ータイムマシンー

 

サラ達が戻りたい時間は、ジール王国崩壊前。ラヴォスを目覚めさせない歴史を作りたい。

だが、その思いを持ったままタイムマシンに触れると、存在が消滅しそうになる。

サラ達の存在が許されたのは、【ジール王国が崩壊した後、ラヴォスを倒す】という目的意識を持っている時のみだった。

 

 

 

ーラヴォス戦ー

 

ジールはラヴォスに心を操られ、サラはジャキが消えたショックで呆然自失していた。ラヴォスと意識を繋げてコントロールを試みていたサラは、ラヴォスを抑えきる事が出来ずに目覚めさせてしまう。