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原作アレンジ、クロノトリガー

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「あいつら、まさかのカケオチ? でもどこへ?」 

疑問していると玄関先のチャイムが鳴った。

ルッカの元に傷だらけの自家用車が戻ってきた。

「え? ナニコレ?」  

警察の説明によると森で乗り捨てられていたという。
車が放置された位置は千年祭からは遠く離れていた。

ルッカ
「あの二人、車を捨てて森の中に逃げたの? なんで?」

担当者
「警察の追跡から逃げ切れないと判断し、道を外れて森に入ったと思われます!

ルッカ
「あのう、良かったら、あの車、どこに捨てられていたか案内してくれないかしら。」

担当者
「勿論喜んで!(うはーあ!カリスマ発明家ルッカ様とまさかの道案内デート…この仕事、やってて良かったな〜)




〜森奥〜


担当者
「このあたりでございます!」

ルッカは辺りを見回した。
もし自分ならどう逃げるだろうか。考えながら歩いていた。

現代の監視カメラ社会、セキュリティ社会でクロノ達が逃げ続けるなんて現実的には不可能である。

「熊にでも食べられたか… あるいは神隠しにでもあったか…

流石に神隠しはないだろ。そう自分にツッコミをいれたとき、ルッカは気付いた。

「まさかこの森でゲートを見つけてそっちの方に入ったとか? それなら警察の追手を逃れられるのも説明がつく」


「だけど、この広い森の中でどうやって探す? 揺らぎの小さな時空の裂け目なんて、どうやって…」

ルッカはゲートを探知する機械が作れるかどうか構想を巡らせた。

理論上ゲートホルダーを起動しながら、ずっと森の中を歩けばいつかは辿り着く。
ドローンにそのの役割をプログラムさせればいい。

ルッカは自宅に帰り、既にあるドローンに手を加えた。

ドローンが自動で森を散策し、ゲートを発見するまでは2日かかったが、ルッカもクロノ達のいる時代へと飛んだ。





マール
「あ、ルッカ! ルッカだ!」

今日も万引きをしようとゲートに入ろうとしていたマール。目の前にルッカが現れて感激した。






ルッカ
「まさかマールがクロノとかけ落ちするとは思わなかったわ…


マール
「か、かけ落ちをとかじゃないって!

ルッカ
「ほんとに? そう言いつつ、まんざらでも無かったんじゃない?

マール
「からかわないでってば! クロノもなんか言ってよ!

クロノは万引き生活に王族を巻き込んでしまった事を後悔していた。






マール
「ところでルッカ、このコンピューターなんだけど…」

ルッカはコンピューターの裏にある電源ボタンを押した。通電していない様子

ルッカ
「このロボに聞いてみようかしら…」


ルッカは未来のコンピューター室に置いてあったロボの修理を始めた。

危険そうな武器を持っていないと判断したルッカは、ポケットから工具を取り出し、ロボを解体しはじめた。

ハンダゴテ等を器用に使い、適当な箇所を修理した。

「配線が断線してるだけなら、これで完成と…」

 

動きだしたロボはあいさつした。

「私はGKI008、セブンナイン社製、プロトコルタイプCです。」

「私に名前をつけてください」

 

とうやらメモリーがリセットされている様だ。

 

マール
「名前はロボがいい!」


クロノも考えたがマールのゴリ押しでロボに決まった。


「私の、名前はロボ、私は一体ここで何をしているのでしょうか?」

ルッカ
「記憶が少しはあるのね…、貴方はここで故障して眠っていたの。多分、汚れと錆から判断して何年も動けずにいたと思う。」 



「貴方達は誰ですか?貴方達がワタシを修理してくださったのですか?」

 

ルッカ
「ええそうよ。私の名前はルッカ、こっちがマールとクロノ」

 

ロボ
「ルッカ様、マール様、クロノ様、ヨロシクお願いします」

  

マール
「呼び捨てでいいってば

 

ロボ
「はい。マール、ルッカ、クロノ。」

 

 

ルッカ

「ロボ、いきなりだけど、私たち聞きたいこと沢山あるの。

 

ロボ
「なんでしょうか? 

ルッカ
「今は何年くらい?」

ロボは回答に困った。ロボ自身の記憶が消えていて曖昧だった。ロボはそばにあるコンピューターをいじくった。

ロボ
「施設への電力供給が一部ストップしているからだと思いますが、供給できればコンピュータが起動して質問に答えられると思いマス」

 
ロボは外へ出て、目を凝らした。
「あの場所で電力供給が可能になると思いマス」

ロボが指したのはクロノ達が寄ったロボット工場だった。

マール
「あそこにはロボットが攻撃をしてきて危ないよ?」 

 

ロボは思い出した様に言った。

「ロボット…私の仲間でしょう…か? あそこはたしかロボット生産工事…ワタシは、たぶん、あそこで作られた。あそこにはワタシの仲間がいる筈です。あそこで電力を供給して貰いましょう。」


ロボと共に工場へ向かったクロノ達

ロボは入って直ぐの端末にコードを入力した。

セキュリティが解除されクロノ達は侵入者ではなくなった。


工場はロボットの各パーツから完成までを全自動で作られている。ロボットの材料となる資材は古いロボを解体したり、機械のスクラップされたものをリサイクルしたりで循環している。

 
ロボは端末で電力供給の操作をした。

 

ロホ
「残念ですが私には電力供給する権限が与えられていない様です」



ルッカ
「他にないの? この世界の情報を調べる方法


ロボ

「工場内を探してみましょう。情報端末ならここにもあるかもしれません。

 ロボとクロノ達は奥へと進んだ。

製品化されて展示されているロボット達を見ていたロボは思い出した。

「そういえば施設内の地下に手動で電力供給を入れるとスイッチがあったあずです」

 

地下に降りると、

レバーが多様にあるフロアに到着した。

モニター越しにメーターや炉の燃料棒が水の中にあるのが見える。

ロボはテキパキとレバーを操作し、

「これで大丈夫な筈です」

と言った瞬間、サイレン、警報音がなり始めた。

 

ロボ

「あれ? 私、何か操作を間違ったかな!?」

 
警報は20秒後に地下1階以下のフロアを全て封鎖するというものだった。

「閉じ込められてしまうと、厄介です。急いで下さい」 

 

ロボはクロノの達を先導して走った。

3人の背後で重厚な封鎖シャッターが次々と降りる

そのペースに間に合わず、降りたシャッターにロボが挟まり、メリメリと音を立てる。

「皆さん、早く」


ロボはクロノ達が進んだのを確認すると、前転し、ゴロゴロと壁にぶつかった。

 

 

ロボ

「なんとかなりましたね。ちょっと危なかったですけど。

 

 

帰りの道で、ロボット達が襲ってきた。

 

マール

 「どういうこと?

 

ロボットはクロノ達ではなく、ロボを遅っている。

「裏切り者、人間の味方する裏切り者』



ロボ

「どういう意味デス?

 

ロボット達

「忘れたのか、俺たちは人間にはしたがわない。マザーシステムに従う。