二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

原作アレンジ、クロノトリガー

INDEX|14ページ/41ページ|

次のページ前のページ
 

ロボもクロノ達も気付いていないが、この荒廃した未来では人工知能マザーを管理する人間が長らくいなくなっていた。いつしかマザーは人間の存在価値を忘れ、ロボットの為に活動する存在に変化した。ロボットではなく人間に味方するロボットはもはやロボットではない。そんな認識の元でロボット達はロボをスクラップにしようとしていた。

ロボを壊してリサイクルするのが、このロボット達の役目だった。

 
ロボ

「な、なんでこんな事を

 私たちは仲間ではなかったのですか?

 私達は人間を豊かにする為の存在ではなかったのですか。」

 

ロボット達はそのコトバは理解できなかった。

 

 

ロボット達はロボの電源を落とそうとスイッチのある背中を狙おうとする。
「やめてください」  

ロボの声は虚しく、響く。

背中を壁につけたロボは正面からロボット達の攻撃を受けた。

ロボが動かなくなると、ロボット達はスクラップ用のゴミ箱にロボを投げいれた。

 

 

「ニンゲン、排除、する」

 

ロボット達はクロノに襲いかかった。

 

マール

「ルッカ! 一旦逃げよう!

 

ルッカは逃げなかった。

「クロノ! ロボットの弱点って何か分かる?」

 

クロノは首を横に降った

 

ルッカ

「足元よ。

 足元の重心が不安定だから足に攻撃を加えれば、簡単にコケる。」

 

クロノはルッカの言うとおり動いた。刀の柄を当てると、ルッカの言うとおりに簡単にこけた。

 
ルッカ
「このフロアのロボットは門番の様なセキュリティ専用ロボットではないみたい。全く武装されてないもの。恐らくロボットの運搬や廃棄担当専用の、いわば戦わないロボット。なぜ戦闘様のロボットがここに来ないのかは分からないけど、管理者がまだ未熟なのかも」

 

クロノがロボット達の注意をひきつけてる内に、マールとルッカがゴミ箱からロボを救出した。

外まで運ぼうとロボを引っ張るが、重くてなかなか前に進まない。

しかし、確実に少しずつ前に進んだ。

十分程、クロノはロボット達と格闘を続けた。

ルッカとマールはロボを運びながら気付いた。
入り口のハシゴを昇らせる力がない事を

ルッカ
「しまった! 私としたことがこれじゃロボは運んでも修理できない!」

マール
「ねえ、起き上がってよロボ! そうじゃないとあなた、ここでスクラップにされちゃうんだよ!」


ロボは起き上がった。


マール
「え? どうして? 





ルッカ
「もしかして最初から動けたの?」
  

ロボ
「はい、動かなくなれば、ロボット達は攻撃を辞めると思いました。

マール
「なぜ今になって起きたの?」

ロボ
「起きろと言われなかったからです」
 






ルッカ
「ロボ、貴方なぜ戦わなかったの?

 

ロボ
「私は兵器ではありません。戦う様にはプログラムされてません。」

 

ルッカ
「でも逃げることばできたでしょう?

 

ロボ
「仲間なので話しあいをしました。話しが通じないので途中で動かないふりをしました。そうすれば直ぐに攻撃も終わるかと思いました。」

 
マール
「次からはちゃんと戦いなよ。」

ロボ
「いえ、私には破壊活動はプログラムされてません。

 
ルッカ
「時と場合によりけりよ

 

ロボ
「時と場合? 

 

ルッカ
「貴方ね、あの分厚いシャッターにも耐えられるのよ。
 ロボのフレームは汚くて古いけど、品質が良い。なぜ、スクラップされずに保管されてたのか気になったけど。きっとレア度が高いから持ち主は捨てられなかったのよ。つまり、それなりのロボスペックが高い。もしかしたら戦闘様ロボにもなれるかもしれないのよ。」

 

ルッカ
「ちょっと試しましょうか。」

 
ルッカはクロノの元へ戻り、ロボットにちょっかいを出した。

「ほら、ロボ。このままだと私殺されてしまうわ。私が死んだら誰が修理してくれるの?」 


ロボは動かなかった。

「スイッチを切るわよ」

素直にスイッチを切られるロボ


 
マール
「ルッカ駄目だよ。先ずは友達にならないと。
友達がピンチなときは友達は助けるんだよ。ほらロボ、私達、友達だよ。

 

ロボ
「友達…インプットされました。」

マールもクロノの元へ行き、ロボットに号撃されそうになる。
ロボもマールを追ってスタスマと歩くと、腕を振り上げた。

ロボのパンチが炸裂した。整備ロボットはロボの一撃に次々にノックダウンしていく

整備ロボットが倒れると緊急警報がなり始めた。

ビーム攻撃をするセキュリティロボが集まってきた。 

ロボはビームに耐えながらセキュリティロボを駆逐していく。

見事にクロノ達を守り戦った。
ロボはもう戦わないロボではない。ある意味、破壊兵器の様な存在に成り果てていた。


ルッカ
「人が矛盾をはらむ様にロボットも矛盾をはらむ生き物なのね…」



〜コンピュータールーム〜


クロノ達はコンピュータを起動した。

ロボが操作し、データベースノアXYという画面が表示された。
 

「私はデータノアXY、データベースに情報をインプットする場合は画面のXをタッチし、。 データベースにから情報を引き出したい場合Yをタッチしてください…



ルッカ

「これは情報端末みたいね。今、歴何年かな?

 
ノア
「現在、西暦2300年です」

クロノの達は荒廃した世界の原因を聞いた。

データベースによると原因はラヴォスという生物によるものだった。ラヴォスは中世時代に南の魔族によって召喚され、1000年以上地中の中で眠っていたが、1999年7月1日に目覚め、大きな地震と共に地上に這い出ると
天に向かって光を放った。放たれた光は天から降り注ぎ、世界を砂と瓦礫の大地に変えた。光の熱で99%の人々が一瞬で消滅し、残りの1%も殆どが死に絶えた。

地下シェルターに避難してた凡そ10万人は
食料資源に限りがあった。
ラヴォスの熱を受けた大地では作物は育たなくなり、人口栽培にて生産移行するものの、、
ラヴォスが吐き出した煙『黒の刺客』により人々は絶滅した。

マール
「黒の刺客って何?


ノア
「黒の刺客とは、ラヴォスが吐き出した煙の中に含まれる病原ウイルスことで、それに感染した生物は発症後24時間以内に死亡します。感染者から感染者への感染力も高く、黒の刺客発生後、人類は絶滅しました。

マール
「魔族もそれで死んだの?

ノア
「魔族も絶滅しました。

ルッカ
「ちょっと待って、私達もそれに感染するじゃ…

ノア
「その危険性はありません。ウイルスの寿命は最長100年で2100年の段階では、不活性化しています。

ルッカ
「はぁ、びっくりさせないでよ…

マール
「そのラヴォスは今何処に行ったの? この世界で今でも暴れ回っているの?」


ノア 「ラヴォスは黒の刺客を吐き出した直後、地殻へと潜りました。ラヴォスは現在もまだ地殻の中にいると想定されます。」


 ルッカ
「ラヴォスって何なの? まるで生物破壊の神みたいじゃん。それを召喚した魔族もさぞ想定外だったでしょうね」

 

マール