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原作アレンジ、クロノトリガー

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「ノア、魔族って一体なんなの?」

ノア
「魔族とは人間と共に遥か昔から地上に生息していた生き物。中世期600年代まで人間文明と不毛な戦争を行った後、西側の魔族王フリューゲルスが北西大陸ギリイス首都を制圧すると人間との共存を始めました。」



マール

「魔族はどうして人間より優位になれたの?

 

ノア
「きっかけは西暦1000年の偶発的タイムゲートの発生でした。当時19歳の女性発明家が作り出したテレポート装置に障害が発生し、それが原因で現代文明が過去に混入、魔族が知恵をつける結果となり…」

 

ノアの説明は続いた。

「…当時、偶発的タイムゲートが発生し過去に行った者は三名と魔族種一体…」


ノアの説明によると千年祭でのテレポートの実験を人間以上に知能の高いコウモリ魔族種が見ていた。その魔族種はルッカがタイムゲートの検証実験中に入り込み、中世時代の魔族達に戦争や戦略的知恵を授けた。

影響を受けた魔族王フリューゲルスの主導で人間に擬態できる種族が人間世界を制圧した。

 

ルッカ

「そんな…じゃあ、私の実験が原因で…」

 

ルッカ

「私どうすればいいの? 責任なんて取れないよこれ。

 

マール

「過去に行って魔族や魔王と戦う…

 

ルッカ
「それを本気で言ってるの? 戦国時代に行くという意味だよ? 命が幾つあっても足りないわよ。 

 

マール
「確かに…実際問題無理だよね… 



ルッカ
「とりあえずクロノを中世にでも連れて行ってから考えましょうか。」

マール
「そうだね。クロノが安全に暮らせそうなところ、そこしか無いもんね…」


クロノは魔族がいる戦国時代が怖かった。いざという時の為、魔族の弱点になりそうな情報をノアに聞いた。


クロノ達は魔族の弱点を知った。

ー魔族の弱点ー

1、中世紀の魔族は総じて知能の低い者が多く、挑発等で冷静さを失うと行動に大きな隙が生じる。
2、人間に聞こえない特定の周波数帯の音が苦手な種族が多く、音波攻撃が有効。
3、多くの種は寒さに強い一方で熱に弱い。(化石調査から氷河期に人類文明が衰退している隙に縄張りを広げたとされる。)
4、忍耐力がない。酸欠や水により呼吸を奪えると効果的
5、魔族を弱らせる聖剣、グランドリオンを使う。(詳細不明


魔族について調べる内に魔族の強み、注意点も見つかった。

魔力を持ち、魔法が使える種族。超能力種族。数は多くないが、体内の魔力をエネルギーとしてチカラに還元する。その場合、身体能力が飛躍的に高まったり、熱や寒さを弱点としないどころか反対に熱や熱さをエネルギーにする者もいる。大きな傷を受けても再生するチカラがある者も。そういった者の多くは魔族社会の上位に属している。


クロノが脱走して5日目、そろそろ警察の包囲網も弱くなっているはず。三人はどうやって千年祭のゲートをくぐるか話合った。

マール
「そういえば、この部屋の扉が開なかったけど、通電した今なら開くのかな?」

マールがそっと触れると扉は開いた。
中には何もない。6畳程度の広さがあるだけ。

ルッカ
「これって、最初に開けた扉とまったく同じ文様をしているわね…何か特別な意味でもあるのかしら?」

ルッカ
「まさかここにも同じ様にゲートがある訳じゃないわよね?」




ルッカ
「え!? 本当なのこれ? 冗談じゃなくて本当にゲートがある!」

目を凝らして見なければ気付けない空間の揺らぎがそこにあった。

ルッカ
「扉の文様の意味はもしかしてタイムトラベラーに向けたメッセージ…」

マール
「メッセージ?

ルッカ
「ええ、タイムトラベラー同士だけが判る共通のシンボルとでも言えるかしら。」


ルッカはドローンでゲートの先の安全性を調査した。





「で、できない?」
ゲートは開いているものの、ドローンはゲートの中に吸い込まれなかった。

今までは問題なくできていた。ドローン自体に問題が有るのか? ルッカは頭を抱えた。

ロボ
「私の出番ですか?」 

ルッカ
「行ってくれるの?」

ルッカはゲートホルダーの説明をした。

 


 

ロボはゲートに吸いこまれた。




3分程経過し、ゲートが開きロボが戻ってきた。

ロボ

「不思議な場所でした。ゲート先にいくつものゲートがあって、いろいろな時代に繋がっていマス。」 


ルッカ
「え? それマジ!? 

マール
「なんかオモシロそう!」

ロボ
「間違いありません。中は広い部屋になっています。休憩可能なソファーや椅子があります」


ルッカ
「ノア、私達以外にもタイムトラベラーは存在するの?」

ノアにはタイムトラベラーに関する情報は何もインプットされていなかった。

ルッカ
「偶発的タイムゲートの存在は知ってるんだから、タイムマシンの研究くらいしてないの?」


ノアはタイムマシンに関する情報を吐き出したものの、タイムマシンが作れなかった不毛な研究資料しか吐き出さなかった。

ルッカ
「ちょっとどういう事? 私が生み出したゲートホルダーの情報くらいあるでしょ? 未来人もそれ作ってないと、ゲートには入れないのだから」

ノアにはゲートホルダー関するデータはインプットされていなかった。

ルッカ
「まさか、私の技術が未来に伝わらないってことかしら…

マール
「もしかして死ぬとか?」

ルッカ
「私のテレポッドの技術はどうなったの? ワープ構想のロジックは? 未来のエネルギー資源解決問題は?」

ルッカのテレポート技術は論文データとして残っていた。だが実用化されていなかった。
テレポートに見合うエネルギーの効率性が割に見合わず実用化に向かなかった。

ルッカ
「そんな馬鹿な! テレポートによる物質同士の重ね合わせの衝撃力でテレポートに使ったエネルギー以上のエネルギーが生み出せる筈でしょ! 私の無限エネルギー構想の論文はないの!?」

ノアはルッカの求める情報を吐き出さなかった。

ルッカ
「無能な未来人め。だったらこの時代にインプットしてやる!」

ルッカはまだ無限エネルギーの論文を書いていなかった。
クロノ達はしばらく、ルッカの仕事が終わるのを待った。


ルッカ
「よし! これで完璧! じゃあ、みんな! ゲートの中に入ろうか!」



クロノ達は不安と好奇心が入り交じりながらゲートの中へ飛び込んだ。



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■6話 時の最果て



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ー時の最果てー

ゲートを抜けた先に部屋があった
部屋の中にはいくつかのゲートがあり、部屋の縁から見える外の景色は無限に続く黒の世界。

部屋には扉があり、その扉を空けると、もう一つ部屋がある。
部屋の真ん中に黒いスーツをまとった老人が鼻ちょうちん膨らませながらスヤスヤと寝ていた。

マール「もしもしー」

マール
「ここは一体なんですかー」

老人
「おや、こんなところに人がくるなんて珍しいのう。ここは時の最果て、まあ、ゆっくりしてけ。」

ルッカ
「え? それだけ? 時の最果ての説明は?」

老人は答えなく、また深い眠りについた。

マール