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原作アレンジ、クロノトリガー

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「どうするクロノ? 叩き起こす?」


時の果ての人
「そうじゃ。お主ら行く前にそこの扉に入ると良いよ。」 

そう言って、老人はまた眠り始めた

クロノ達は扉を開けた。

部屋の中央に小さな生き物がいた。

「お、久し振りのお客さんね。私の名前はスペッキオ。スペッキオの周囲を壁にそって3回まわると良い事が起きるよ。」 

スペッキオはそういうと、黙った。
話しかけも同じ言葉を繰り返した。

クロノ達はまわった。
一周するとスペッキオが小刻みに揺れ始め、二周目で強く揺れ、三周目ては目にも止まらぬ速さで揺れた。


「成功だよ。これで君たちは魔法が使える様になったよ。」 

クロノ達は言ってる意味がわからなかった。

「そこの大きなのは多分無理ね」
スペッキオはロボを指した。

「とりあえずスペッキオを指差してサンダーって叫んてみ。」

クロノ達はサンダーと叫んだ。
クロノの指先が光り、小さな稲妻がスペッキオに落ちた。

「君が使える魔法は天属性だね。今カミナリ出した君は、そういう魔法を覚えやすい体質だからね。じゃ、君は終わり、今度は君以外の人がファイアーて叫んで僕に指差してね。」


ルッカの指先が光り、炎がスペッキオに直撃した。「君が使える魔法は火属性だね。今火出した君は、そういう魔法を覚えやすい体質だからね。じゃ、君は終わり、今度は君以外の人がアイスて叫んで僕に指差してね。」

マールの指先が光り、スペッキオが氷ついた。「君が使える魔法は氷属性だね。今スペッキオを凍らせた君は、そういう魔法を覚えやすい体質だからね。じゃ、これで僕の講義はおわり。」 

クロノ達は更に戸惑った

「あと今のはスペッキオがチカラを貸したデモンストレーションみたいなものだから、実際に誰かに向けてやると今程上手くはいかないと思う。
でも練習するときっと上手くなるから。じゃあ、僕もおやすみ〜」

スペッキオは一方的に説明したら寝てしまった。

起こすと、魔法の練習がしたいかどうかを聞いてきた。

「デモンストレーション版がいいか、それともリアルがいい?」

クロノ達はリアルを求めた。

サンダー、ファイアー、アイスと叫んだが、何も出なかった。
もう一度叫んだ。しかし何も出ない。

「スペッキオが思うに、何も出ないときは自分の腕とか体に向けてやるといいよ。」

三人はそれぞれ、自分に向けて唱えた。
クロノは身体が少し痺れ、ルッカは身体が熱くなり、マールは身体の温度が低下した。

「スペッキオに向けてもう一度やってみて。あと身体の調子に意識を集中してやってみてね。疲れみたいなのを感じとれたら成功だよ」 

三人はスペッキオに向けて魔法は放った。スペッキオに変化はないが、少し疲れを感じた気がした。

「その感覚が大事だよ。疲れる感覚を覚えて、今度はどっしり疲れる感覚を想像しながら、魔法を唱えてみて。」

三人はスペッキオに向けて疲れるイメージで魔法を放った。スペッキオに電流が走り、軽く燃え、霜がついた。三人はどっしりとした疲れを得た。

「なんとなくわかった? 魔力と魔法の仕組み。訓練次第で色々な事ができるから、また遊びにきてね。あと無闇に人に向けて使ったらダメだよ」

三人は色々と言いたいことがあったが、頭の整理が追いつかなかった。



ールッカー

「ありえないわ。いや、ありえるかもしれないけど、やっぱりないわ!

ルッカは一人部屋に残りスペッキオに魔法をぶつけていた。

「科学以外は信じない!」
そうは言うもの、これまでの異常な体験からありえないことではないと、内心思い始めていた。


スペッキオ『やり過ぎると疲れるから注意ね』

 
ルッカ『どういう現象よ!これ!?』

スペッキオ『スペッキオにも良くわかんない。いつからできたのか、なぜできたのかも』

 

ルッカ『これって科学的にいったらどういう現象よ? 無いところから発生する炎なんて、100歩ずってありえるとしても炎の原材料は酸素よ。魔法ファイアが着火をコントロールしているとしても炎の制御に必要なのは酸素。酸素量をコントロールすることが重要でありその酸素は一体どこから? 酸素をワープさせたということ? それとも周囲にある空気から酸素だけを取り出して凝縮させているということ??』
 
ルッカはスペッキオに聞いたが、理解できていない様子だった。

スペッキオ『魔法には個性があって、その人が使える属性というのが決まってるんだ。ルッカは炎系の魔法が使えるから炎が得意なんだよ』


科学的にいえば炎の制御は酸素を制御することだ。厳密には得意なのが酸素制御ということになる。

ルッカは気になっていた。酸素をワープさせているのか、周囲の酸素を集めているのか、密閉空間を作って実験したい。もし酸素ではなく、水素のみ選んで集められるなら爆発させる魔法も作れることになる。

スペッキオ
「爆発の魔法が覚えたいの? だったら、フレアって叫んでみて。

叫んぶと、スペッキオの頭の上が光り、爆発した。スペッキオはその衝撃にビックリし、ルッカは衝撃で転げそうになる。

スペッキオ
「という訳で、使うときには注意しないといけないの。

ルッカ
「もっと火力のある技は使えないの?

スペッキオ
「練習すればできると思うよ。あとゴハン食べて寝て


ルッカには他にも疑問があった
デモンストレーションのとき、ファイアを使ったら、火は自身の目の前から生まれ出てスペッキオまで駆けていった。
途中に障害物があったらどうなるのか。

スペッキオ
「障害物をすり抜けていくよ。」

ルッカ
「障害物をすり抜ける? 避けるのではなく? すり抜けるの? つまり、火の絵がそこにありながら、火の性質なく、座標の元で火の性質になる。火が飛んでいく光景なんて意味はない、指定した座標点で初めから燃えれてれば無駄がないのに。なんでそんな事になってるの?」

スペッキオ
「スペッキオは難しすぎて意味わかんないけど、とにかく障害物には当たらないよ」

魔法を使って指が光る事も無駄なことであるが、それがある意味ってなんだろう。

「スペッキオに言われてもわかんない。困る」

ルッカ
「光を出さないで、、あるいは魔法を唱えないで出せる?」

スペッキオ
「それは多分、無理なんじゃないかな、やる意味もないと思うけど

ルッカ
「じゃあ、光を出す魔法や光を消す魔法は使える?」

スペッキオ
「ライトってのがあるけど、ルッカは属性違うから何も起こらんよ。光を消す暗闇の魔法もあるけど、使えないと思うけど」


「デモンストレーションならできる?」

スペッキオ「できるよ? やってみる?」


ルッカがライトを唱えると部屋が明るくなった。
気が少しだが断続的に抜け続ける感覚。


スペッキオ
「スペッキオがチカラを貸してるとはいっても魔法使ってる主がルッカだからね。しかたがない。」

だけど気を抜ける感覚がファイアの時と違い、頭から下に向かう感覚だった

ルッカはデモンストレーションを解除し、頭から下に気が抜ける感覚をイメージしてライトを唱えた。

微かに光が出た。

スペッキオ