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原作アレンジ、クロノトリガー

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「ど、どういうこと? ルッカは光属性とか使えない筈なのに。」

「成長して魔力が高くなると、色んな属性魔法が少しは使えるけれど、今のルッカの魔力量では何も起こらないのが普通なんだけど…」


検証してみると、体から気の抜ける方向、前後左右上下により、出せる魔法の種類が増えた。
たとえば
上から下へが光属性
下から上が闇属性
前から後に炎
後から前に氷
左から右に天属性
右から左に冥属性

これをクロノで検証すると
上から下へが光属性
下から上が闇属性
前から後に天
後から前に冥
左から右に氷
右から左に炎


ルッカ
「水の属性とかないの?


スペッキオ
「ウォーターってのがあるけど、

スペッキオにデモンストレーションを頼むと、
気の抜ける方向感覚が捉えられなかった。普通にファイアを使うのと感覚が違うのはわかるのが、どう違うのか、わからなかった。

ルッカ
「水を吸い取る魔法、つまり乾燥の魔法なんてあるかしら?」

スペッキオ
「ドライヤーのこと? 

検証するとドライヤーもウォーターと同じように感覚の掴み所がわからなかった。
しかしウォーターと同じ感覚とも思えない。




障害物をすり抜けるというエネルギー工学的にみて無駄な演出が魔法の仕組みにプログラムされていること。唱えて光って炎が飛んでいく仕組み。まるで「これから危険な事をしますよ。気を付けてください」というメッセージを飛ばしている様なものである。

魔法とはもしかすると、未来人が生み出した科学技術の様なものなのだろうか。使用上安全性を考慮して、このカタチになったのではと、この時ルッカは思った。

だとしても、納得できない事は山ほどある。

魔族が魔法を使えるという噂は未来のデータベースノアから引き出した情報。
未来人が魔法を生み出したのなら、未来人も魔法が使えるという情報がないとおかしい。だけど魔法を使える未来人なんて情報は無かった。

(安全性が考慮されて作られてる…)


ルッカはクロノを呼び出してサンダーとファイアーをデモンストレーションから同時に唱えた。
同時にそれそれの現象が起きた。

電気を効率良く対象に浴びせるは対象の周りが真空状態にならないといけない。しかし、真空状態は無酸素だから燃えたりしない。
火と電気を連携させて燃えるのであれば、ファイア魔法はそもそも酸素がないので燃えないはず。

【魔法の仕組みは化学的にも物理的にもその法則に即していない。】

アイス魔法の場合、その正体が冷気が発生しているのではなく、対象から温度を奪う性質なのであればファイアとアイスの同時発動は純粋に相殺し合う関係になるだろう。

アイスを先に浴びせて凍らせる。いわゆる凝固作用で対象の体積を下げておき、その後でファイアを浴びせて、解凍し、体積を増やす場合は、どうなるだろうか? 普通に考えれば凍ったものが普通に解凍されるだけだろうが、酸素を火種にしていないのだから熱運動がダイレクトに伝わる筈であり、たとえば空気なら熱膨張爆発するだろう。対象が生き物なら生き物そのものが膨張する。
恐らく電子レンジで凍った肉を急速解凍してドリップする様な現象を起こせる。それも激しいレベルで。



「なるへそね〜、意味わかんないけど今日、スペッキオ、たくさん勉強した。ルッカありがとう」


ルッカ
「ここには私達以外来たことないの?


スペッキオ
「来たような、来てないような、わかんない。

ルッカ
「あなた何時からここにいるの?

スペッキオ
「スペッキオはいつからここにいるんだろう? ずっといる気がするけど、いつからいるんだろうか?」


ルッカ
「じゃあ、あっちの部屋で寝てる爺さんは? いつからいるの?」

スペッキオ
「スペッキオと一緒にずっといるけど、最初からいた。」

ルッカ
「おじいさん何者なの? 何している人なの?

スペッキオ
「あの人は何もしない人、いつもここで寝てる人」

ルッカ
「この部屋はなに? 資財とか何処から運んで誰が作ったの?」



スペッキオ
「全部僕が作ったのね。そこのお爺さんにダメ出しされながら。センスの良い部屋を作ったつもり。資財は僕の中からだけど…

ルッカ
「魔法で作ったということ?(なるほど。魔法が酸素とかワープさせたり、あるいは無から生み出してるとすれば、この空間全部を魔法で作ることもあり得るか…)

ルッカ
「ゴハンとかどうしてるの? 私お腹減ったけど、もしかして、食べ物も魔法で生み出せるの?」

スペッキオ
「スペッキオは、お腹減らないから食べない。生み出す事はてきるよ。

ルッカ
「じゃあ、ハンバーガー出せる?

スペッキオ
「スペッキオそれわかんない。

ルッカ
「どんなものが出せるの?

スペッキオ
「スペッキオはチャーハンが好き

ルッカ
「じゃあ、それお願いできるかしら?

スペッキオがチャーハン!と唱えると器に盛られたチャーハンが出てきた。
スペッキオはそれを貪った。

ルッカ
「…」

スペッキオ
「ごめん、お腹空いてないけど、おいしそうだからつい食べちゃった。もう一つだすね。




クロノ達はスペッキオが生み出したチャーハンを食べた。

ルッカ
「もしかして、オイルとか車とか、兵器とか生み出せるのかしら

スペッキオ
「何でも生み出せる訳じゃないの。スペッキオが生み出せるの、単純なものだけ。

ルッカ
「チャーハンって料理としては作る過程とか複雑だと思うけど…


ルッカはチャーハンを調べた。見た目も味もチャーハンに違いないが、胃に貯まらない感じがした。

ルッカはチャーハンを食べながら、この時の最果てに来る前の事を思い出した。ドローンが入れなかったこの世界。でも手元にはドローンが実際にある。
ルッカはドローンを飛ばして部屋の外を調べてみた。

暗闇が続くだけで、他には何も見つからない。
部屋の外にあるゲートにドローンは入らない。
ルッカがドローンを手元に戻すと、
バッテリーの残量メーターが減ってない事に気付いた。


「どういうこと? もしかして、この世界では時の流れが止まっている?」

「だとしたら、この世界にいると老化しない事になるの? 
空腹が満たせないのも、私達の時が流れてないからなのかしら?」

ルッカはロボにボールペンとチャーハンを持たせ未来に一度帰って貰った。ロボはチャーハンを持たずに帰ってきた。

ロボ
「なぜかゲートをくぐった瞬間に、チャーハンが消失しました。ボールペンはゲートの向こう側に持っていけず足元に落ちました」

ルッカは時計を見た。ここに来て何時間も経過しているが、時計は止まり殆ど進んでいなかった。ロボには未来に行って帰るまでに秒数をカウントして貰ったが、ルッカが数えた秒数と一致していなかった。。ロボのカウントの方がルッカの30秒多い、ロボが未来に滞在した時間が30秒程で、ルッカがカウントしたのはトータル100秒数でロボのカウントは130秒数。

ルッカは1つの結論に至った。この時の果て世界は時が止まっていて、同時に物質的には存在していない。 


ルッカ