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原作アレンジ、クロノトリガー

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「恐らく、異空間に飛び混んだ私達の身体は異空間の中に今も漂い続けている。でも、意識では互いに繋がり認識し合っていて、手を繋いだり、ゴハンを食べたりできるけど、実際には手繋いだり、ゴハンを食べた事にならない。」

「たとえば私のメガネを外して、この世界に置き忘れてゲートから出たとしても、メガネは装着したままゲートから出るに違いないわ。」

時の最果てゲートに入った時の姿のまま出てくる

ルッカ
(この世界でドローンが飛ばせたりできるのは、私がドローンを飛ばせる事を認知しているからかもしれない。

スペッキオが物質的に物をこの世界に運べるなら、反対に外の世界に自身を持っていける筈で、でもスペッキオはずっとここにいた記憶しかない。恐らく外の世界に出られないということ。

部屋のインテリアや壁も全ては想念の様なもので、スペッキオですら実体のない幻なのかもしれない。
老人もずっとこの世界にいる存在、だとすれば実体は存在しないのかもしれない。


クロノ達は腹が空いていた。しかし現代ではクロノは指名手配されているだろう。安全な場所はどこにあるのか?


時の最果てに存在しているのは7つのゲート。
ロボに頼んでゲートの先を探査して貰い、安全性を確認して貰った。


ゲート1
千年祭会場、ルッカのテレポッドブース

ゲート2
現代の森、クロノが偶然にゲートを見つけた場所

ゲート3、ゲート4は、クロノ達が未来で最初に出てきた所と、時の最果てまで繋がっていたゲート

ゲート5は中世に。クロノ達が行った山中へ行ける


ルッカ
「こう見ると、全てのゲートが、一度は私達が通った場所に繋がっているようね…
この時果て世界が私達が辿った記憶から生み出しているという説明がつくけど…」


クロノ達には記憶のないゲートが1つあった。

恐竜時代へと繋がるゲート

ロボによるとゲートの先では恐竜や恐竜人がいたらしい

ルッカ
「恐竜時代に行く勇気は流石にないわね…」

クロノ達は中世に向かった。リーネを魔物から救った礼やらで、きっと食べ物に有りつける気がした。

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――――――――――――――――――――――――――――

■7話 戦争



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クロノ達が山を降りようとしたとき、爆音が轟いた。

マール
「え? 何か起こっているの?」


ルッカ
「これは、砲弾の音? もしかして戦争!?

マール
「演習…とかじゃないよね?

ルッカ
「だといいけど。

クロノ達が山を降りると、城下の街は戒厳令が出ていた。
人々は街を出歩かず、皆、家々にこもり、負傷した兵士達が療養所にいた。

街の一角にある施設には数十の死体が集められていて、遺族や神父が冥福を祈っていた。

中世、A.D.600年
魔王軍とガルディア王国軍の戦いは既に始まっていた。

「おい、そこのお前ら、戒厳令が出てるんだ外にでちゃあかん。」

見張りの兵士からクロノ達は戦況を聞かされた。

「今はまだ防戦しかできてないけど、このガルディアに伝説の勇者があらわれたんだ。その勇者さえ加勢してくれれば戦況はひっくり帰るぞ。」

この見張り兵士だけでなく、他の兵士も同じ事を口にした。



ルッカ
「伝説の勇者? なにその昔話設定」

マール
「でも街は噂で持ちきりだよ? 伝説の勇者が現れたんだって

ルッカ
「その伝説の勇者は何をしてくれたの?

マール
「伝説の聖剣、グランドリオンで1000の魔族あっという間に倒したとか

ルッカ
「それが本当なら、なんで勇者はガルディアを放置しているのかしら…
 
 真相を確かめるために、クロノ達はガルディア城へ行った。


リーネ「あら、貴方達、今までどこに要らしたの? 教会で私を助けて頂いて、ろくにお礼も申しあげられぬまま、いそいそと、どこかへ言ってしまわれ…」

リーネ「とはいえ、私も今は悠長な事を言ってられない身。魔王軍がそこまで迫ってきております。気を付けてください。
こんな時、伝説の勇者がいてくれたら…」



マール
「伝説の勇者ってどんな人なの?

リーネ
「私も詳しい事は存じ上げないのですが、素晴らしい勇者だと聞き及んでおります。

マール
「王様もなにかご存知なのですか?

王「わたしも詳しい事は分からないのだが、その勇者は南の大陸に進んだと聞いておる。
現在、魔王軍は大陸を結んだ橋の前で我が軍と交戦しているが、その橋を抜けたという話を聞いた。魔王軍をものともしないそのチカラはまことの勇者に違いない。」

クロノ達は半信半疑だった。
ガルディアは噂話におどらさて現実逃避をしている様に思えた。

戦況はガルディア本土へと続くゼナンの橋に魔族の侵入を許している。魔族の侵入を防ぐ為に破壊したが、魔族はその橋を骸骨で補強しているという。

将軍ビネガーは動物や人間の骨を集めて操り、壊れた橋にかけた。その橋の上を骸骨の兵士が進行しにガルディアの兵士達は血みどろの戦いをしていた。

正直、クロノ達では戦力になるとは思えない。

ルッカ
「大丈夫、私達には命知らずのロボがいる。」

クロノ達は橋へと向かい、ロボは敵のガイコツ兵を一撃で倒していく。
「なんだこの鉄の生き物は!」
「敵の妖術兵士か?」
苦戦している兵士たちを尻目に橋に群がる敵を蹴散らして進んでいく。
「いや、こいつは我々に味方してくれている」
「もしや、この鉄の生き物が伝説の勇者なのか!」
「いや、この鉄の生き物を後ろで操っているのが、本当の勇者様に違いない。」

ロボの後ろでロボを指図していたルッカ

「見知らぬ貴方たちの助太刀に感謝致します。しかし、橋の向こう側にいるのは将軍ビネガーです。奴の妖術はとても危険です。どうか気をつけて。」

ロボは強かった。10人力、100人力のチカラがあった。

とはいえ敵の数は橋を埋め尽くしている。ガイコツ兵士は、ゆうに1000を超え、ロボがフォローしきれない敵がガルディアの兵士に襲いかかる。

負傷する兵士を見ながらクロノ達は覚えた魔法で防戦するものの、付け焼き刃のチカラでは全く使い物にならなかった。

ピストルは弾数は限られていた。マールのボウガンの矢も限りがある。ここぞという時にしか使えない。

剣道を習ったクロノなら頼りになると思いきや、ガイコツ兵のスカスカの身体には細い刀では攻撃力不足だった。

しかし、まったく役に立たない事もなく、刀の鞘は効果があった。
マールは倒れた兵士を療養所に運ぶ手伝いをし、クロノは鞘をバッドの様に振り回し、援護した。



ビネガー「うぬ? 我が部隊が押されている? こうなったら、とっておきのガイコツ兵をだすよ〜ん」

ビネガーが呪文を唱えると、ロボに倒されて動けなくなっていたガイコツ兵が一斉に集まり、ひとつの巨体なガイコツになった。

巨体ガイコツの腕振りの長さは、いままでの100倍はある。兵士達は近づく事さえできなかった。

しかしガルディア兵も負けてない。後ろに兵を引かせると、大砲をぶち込んだ。

ビネガー
「うそーん!」

大きい分だけ的が狙いやすい。砲弾は簡単に命中した。

ビネガー
「うぬぬぬ、ならば、今度は小さなガイコツ兵だ。」