二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

原作アレンジ、クロノトリガー

INDEX|28ページ/41ページ|

次のページ前のページ
 

カエル
「どうしてだ? とっ捕まえりゃいいだろう?

ルッカ
「アザーラにはピストルと弾6発を取られているの。アザーラが実験で2〜3発撃っていたとしても、残り3発はある。

カエル
「ピストルってそんなに危険な武器なのか?

ルッカ
「貴方ならスピードで上手く避けられるかもしれないけど、実物を見たことないわよね。

カエル
「一応、教えといてくれ。

ルッカ
「黒い、こんなカタチで筒状のもの。先端の穴からグランドリオンみたいなヤバイものが目にも止まらぬ速さで飛び出してくると思っていわ。

カエル
「つまり、先端が自分に向かない様にすれば避けられるということだな? グランドリオンならグランドリオンで防げるのか?

ルッカ
「そうね…一応は防げるけど、目では捉えらない程の小さいグランドリオンだと思った方がい。


ルッカ
「あとロボは大丈夫だからピストル持ってるアザーラに突撃してね。

カエル
「なぬ? この鉄の生き物はグランドリオンよりも強いのか?」





エイラ
「ところでこれなんだ?


エイラがレバーを引いたのは、恐竜人が作り出したエレベーターだった。
どういう原理で動いているのか判らないが、エイラはそれに乗り込み上へ向かっていった。


キーノはエイラを追いかける様にエレベーターの上に飛び乗る。二人はクロノ達を置き去りに上階へ向かった 
 
ルッカ
「予定変更! 私とクロノは別々に上階へ向かぃます。」

「それからやっぱり念の為に地下も調べるわ。
今エレベータを調べたら、どうやら地下が100階くらいあることが判明したわ。もしかすると地上までの直通エレベーターがあるのかもしれない。
カエルの足のスピードならなんとかなるわよね。」

ルッカはリュックから無線機を取り出した。

ルッカ
「一応、カエルには無線機を預けておくわ。これで離れていても会話できるから」







クロノ達は4つに別れて上階へ向かった。カエルは地下へと向かった。

キーノとエイラは最上階へ到達した。
エレベーターを降り、隣の塔へ続く渡り廊下を抜けていくとアザーラが拳銃を持ち、エイラ達を迎え入れた。


アザーラ
「ようやく来たか、猿共…。ここがお前達の最後の墓場になるのだ。

エイラ
「エイラ死なない! キーノとクロノ達と一緒に帰る!

アザーラ
「どのみち逃げ場なんてないのだよ。」

エイラ
「…? どのみち逃げ場がない?

アザーラ
「この城がなぜ今でも生きているか分かるか? この城は単なる石でできてない。物なんかじゃないんだ。我ら先祖が生み出した尊い生き物なんだよ。それが死んでしまうんだ。」


エイラが喋ろうとするとキーノが割って入った。

キーノ
「アザーラ、僕を誘拐しておいて殺さなかったのはなぜだ? 僕を殺したとしても、ここに皆を閉じ込める事はできたはずだ。何故なんだアザーラ」

アザーラ
「…

キーノ
「アザーラ、君はここで何をしている? 人間を疎ましく思うなら、どうして先祖の遺産である場所に人間なんかを連れてきた? ここは尊い場所ではなかったのか?

アザーラ
「…

キーノ
「アザーラ、君は何を隠しているんだ。人間にも恐竜人にも…

アザーラ
「…私は…

エイラ
「もういい、キーノ。こいつは大地のオキテによってここで死ぬんだ。エイラと戦って死ぬんだ。

アザーラ
「そうだな…私は死ぬ…だかな
 私は一人では死なん!

アザーラの背後にある塔から動く石像のティラノサウルスが現れた。その巨体はゆうに10mはある。
アザーラが手を動かすと
石像ティラノが身をかがめ、アザーラを乗せた。

アザーラが指示を出すと
石像ティラノは雄叫びをし、口から火を吐き、廊下を火の海に変えた。
クロノ達はその雄叫びを聞き、最上階へ向かった。

 

廊下は火の海で、クロノ達はエイラに近づけない。

ルッカはカエルに最上階に向かう様に指示をした。


火の海になりエイラは廊下を戻る事はできない。天井は見えないバリアで覆われていてプテラは助けに来れない。


キーノ
「どうしてこんな事をする! ここは大切な場所ではなかったのか?



アザーラ
「そうだ! 大切な場所だ! 大切な私の場所だ!だから壊すんだ!」


火を吹き続ける。
エイラはキーノを抱え、ジャンプし、ティラノの尻尾に乗り背まで登る。

アザーラはエイラ達に気にもせず、塔を破壊した。渡り廊下の壁も破壊し、
衝撃で屋根が崩れ落ちる。

エイラはアザーラの首根っこを掴んだ。
「アザーラ、キーノの言うおりだ! なぜこんな事をする! 殺したいのはエイラ達じゃないのか!」

アザーラ
「あぁ、殺したいさ。殺したかったさ。だけどもう意味かないんだ。終わるんだ。

エイラ
「わけがわからないぞ」

「もうすぐ…わかるさ」
アザーラはそう言って空を見つめていた。
放心状態でアザーラの目に浮かぶ赤色にエイラもキーノもまだ気づいてなかった。

ロボのセンサーがラヴォスを探知した。

ロボ
「皆さん大変です。空に…ラヴォスがいます。

クロノ達は、上空に小さな赤い光りを発見した。

ロボ
「予測約、直径1km、質量80万トン、時速1万キロ。ラヴォスがここへ落ちてきます。
このあたり、直径10kmが吹き飛ぶ計算です。」

ルッカ
「え!? どういうこと、? ラヴォスって隕石かなにかなの??

ロボ 
「グズグズしているヒマはありません!
ラヴォス衝突まで後40秒しかありません

エイラは口笛を吹いた。ラヴォスの危険を察知していたのか、プテラ達は既にエイラの上空を旋回していた。


プテラ達が着陸し、クロノ達は皆乗りこんだ。


エイラ
「アザーラ! お前もこい!」

キーノ
「エイラ! プテラの様子がおかしい。」

キーノ
「プテラ、危険の合図している。ただ事じゃない危険、迫っている。ここに居たら危ない!」

この場所に危険が迫っている。エイラにとっては尚更アザーラを見捨てる事ができなかった。

人間と会話ができる恐竜人はアザーラしかいない。アザーラが恐竜人を纏めなければ、人間はいつまでも無益な争いをしなければいけない。



アザーラはピストルを取り出し、エイラに向けた。

キーノ
「エイラもうダメ、時間がない!」

プテラは危険を察知し、エイラの指示を聞かずに飛び立った。
アザーラがエイラの視界から消えていく。

アザーラはピストルを天に向けて放った。

「いい、音だな…」
アザーラの声はどもっていた。
泣いていたのか、それとも声を出す気力がなかっただけか。

いずにせよ、アザーラはこの城と共に消滅した。
ラヴォスは地球深くにえぐり込む様に侵入し、巨大なクレーターを生み出した。

クロノ達はラヴォス衝突の衝撃波に煽られた。
プテラに振り落とされない様にしがみつくので精一杯で、何がなんだか訳が判らないままだった。

ラヴォスの衝突で地表の灰が上空に巻き上げられる。
クロノ達はその灰に巻かれながら、何も見えなくなる。




気付いたときには最初にプテラが飛び立っていた北の山頂にいた。

エイラ
「プテラ達ありがとう。皆、無事で良かった。