原作アレンジ、クロノトリガー
「ロボさんは…魔具ですね。魔力が無いのは…カエルさんですね。残念ですがカエルさんは入国できません。」
ボッシュ
「ワシ、生命魔学の賢者、ボッシュじゃぞ? 王宮おかかえの魔学師にして王子様の教育係じゃぞ?」
担当者
「ボッシュ? ボッシュ?(そんな超有名がこんなところに…?)
ボッシュ
「ほら、ちょい老け気味のボッシュじゃ。
担当者
「そ、そん、な…
失礼しました!
ボッシュの顔パスで入国審査を抜けたクロノ達
王宮に行くと、
ジャキもサラも健在だった。
ジャキ
「この中に近く死ぬ人がいるよ。
ルッカ
「何言ってんのこの子?
ボッシュ
「こら! 王宮での粗相は危険だと言うたばかりだろうが。
ルッカ
「え?」
ボッシュ
「この子が王子様のジャキ様じゃ。跪づいて礼くらいせんと死ぬぞ。
クロノ達は跪づいた。
ジャキ
「おいジイ、この者たち見ない顔だな。
ボッシュ
「はい、この者達は私の親戚の者達でごさいます。今日は王宮の従事に関して…
ジャキ
「この魔具(ロボ)はなんだ? やけに存在感のある形をしているな。
ボッシュ
「これはボッシュ特性のおしゃべり魔具にございます。
ジャキ
「なぬ? ことばを喋るのか? それは面白い。おい魔具よ。何か申してみよ。
ロボ
「こんにちは。私の名前はロボです。王子様、ヨロシクおねがいます。
ジャキ
「うーん。なんかいまいち。何か他にできないの?
ロボは踊った。エイラの踊りを覚えていてそれを真似した。
ジャキ
「うーん。微妙だな。他には?
ロボは歌った。エイラの歌を覚えていて真似をした。
ジャキ
「…
ロボはロケットパンチを繰り出した。壁に腕がめり込む。
従者質から悲鳴があがった。
ジャキ
「こりゃ最高だ! お前、家来にしてやる。こっちこい。」
ロボはルッカと顔を見合わせている、
ジャキ
「あとそこのミドリのやつ。ぷにぷにして気持ち良さそうだから、お前もこい。
ボッシュ
(すまんのう、二人共しばらくに付き合ってやってくれんか。)
ボッシュ
「ではジャキ様、私達はサラ様にご挨拶に参りますのでこれにて…
ーサラの部屋ー
サラ
「え? まさか貴方ボッシュ? 幽閉されていた筈では?」
サラの驚きに釣られてボッシュも驚いた。
ボッシュ
「そうか! この時のワシ、ジール様にラヴォスエネルギー利用の継続の危険性を進言したんじゃ!
それが反抗的態度だと思われて、北の山に幽閉されとったわ。あの時はサラ様がこっそり助けて下さったのだが…」
ボッシュはクロノ達に言った。
自分が未来から来た事を証明するには北の山で幽閉されたボッシュを助けて2人でやればいい。
ルッカ
「それならもうジールに直接会ったら? 山に連れていかれて、もう一人の自分がいたら流石に気付くでしょう。
ボッシュ
「ちょっと怖いけど、それもいいかなぁ…
ボッシュはジールのいる王広間へと向かった。
ジール
「ボッシュ? そなた何故ここにおるのだ!
かくかくしかじか
ジール
「かくかくしかじかで未来から来ただと? しかもかくかくしかじかでラヴォス神が暴走して大変な事になるだと?」
かくかく
ジール
「そこまで言うなら、お前を幽閉した山へ行こうではないか。
ジール
「まさが、ボッシュ、お前の言う事が本当だったとは…
未来には私は存在せず、未来にはジール王国も存在しない。信じるしかないのか、
不老不死も手に入らぬのか…
ボッシュ
「一つだけ手はあります。時の最果てという場所です。そこはハッシュの意識が生み出した思念世界でハッシュは時の流れが止まり、不老不死を得ています。ジール様も肉体を切り離して意識体となれば不死を得る事ができるでしょう。
ジール
「意味がよくわからんな。肉体を捨てたら魔力はどうなる? 失うのではないのか?
ボッシュ
「百聞は一見にしかずです、時の最果てに行ってみましょう
ジール
「なるほど。思念の中で生きるということか…
たしかに、不可能ではなさそうだ。
ボッシュ
「では…
ジール
「ああ、ラヴォスエネルギーの使用削減を考慮しよう。そしてボッシュ、お前には思念魔学の研究の陣頭指揮をとって貰う。
ダルトン
「どういうことですか、陛下!
ジール
「私の意に背くのか?
ダルトン
「いえ、海底神殿に相応の予算を当てたもので、その回収にはなんとしても他の事業を拡大して採算の調整をしなければと…
ジール
「要するにラヴォスエネルギーが必要ということか?
ダルトン
「恐れながら…
ジール
「だがラヴォスは駄目だ。事業拡大ではなく、国家の支出を削ろうではないか
ダルトン
「それでは我々は地上に住む事なります。ジール様、地上はお嫌いなのでは?
ジール
「そうだな。確かに地上は嫌いだ。同じ景色ばかりだからな。だか未来は凄い、原始時代も中世もある。我らに相応しい棲家はここ以外に沢山ある。
ダルトン
「そ…そうですか…
ジール
「分かったなダルトン。海底神殿も天空都市も取り止めだ! 我々の一先ずの目標は地におりること。時の最果てを作戦の本拠地、臨時対策室とすること。」
もしボッシュがこの時代に来ずにラヴォスエネルギーを使っていたら、ラヴォスは人間を敵視し、光の攻撃で天空都市を破壊し、都市が海に落ち、その衝撃で大津波が起こり、多くの命を失ったたろう。
しかしボッシュの力ででこの悲劇は回避された。
めでたし…
ルッカ
「ねえ? 私達が元の時代に戻ったらどうなってるんだろう?
ロボ
「きっと未来が大きく変わっていて皆存在してないと思います
マール
「じゃあ、なんで私達消えないの? 中世で私の先祖リーネ様が死にそうになったとき、私世界から消えたよ
ルッカ
「あれ? ボッシュがいない? もしかしてボッシュだけ消えた?
マール
「そうよ! 古代の人達は最果ての様な世界、想念の世界を作たんだよ。その世界で生きてるから地上にはいないだよ。
ロボ
「古代はどのみち滅ぶ運命にあった。その為、古代以降が地球に与える生態系への影響は限定的だったということですね。
ルッカ
「でも、腑に落ちない。
想念の世界なんてありなの?
マール
「あっていいんじゃない? ラヴォスなんていう無茶な生き物がいるんだし。
ロボ
「1999年に相変わらず未来は破滅します。
ルッカ
「そうよ、未来はどうするの?
マール
「私達もジール様に頼んで想念体になるとか?
ロボ
「現代の皆さんが想念体になって肉体の子孫を作らなければ、未来でラヴォスが暴れても問題ありません。
ルッカ
「可能なのかな? 私達魔力あんまりないけど。
マール
「わかんない。そもそも私達魔法使えなかったし、魔力増やせる可能性はまだあるんじゃない?
ロボ
「魔法について、私達はほとんど何も知りません。
ルッカ
「そうね。また何も言い切れないわよね。
マール
「もっと前向き考えよう!練」
ロボ
「では、シール王国に骨を埋めましょうか
めでたしめでたし〜
作品名:原作アレンジ、クロノトリガー 作家名:西中