■クロノと古代人トリガー(改稿)
クロノ達は走って逃げた。
20mくらい離れたたら、ロボット達は帰って行った。
クロノ達はドーム型の建物を目指した。
最初にあった建物と良く似た建物であるが、
内部からロボットの機械音が聞こえる。
さっきの様な危険はロボットかもしれない。
見つからない様に進んで奥に行くと、コンピューターがいくつかあり、脇には壊れたロボットが一台横たわっていた。
コンピューターのスイッチを押しても起動する気配はない。
ロボットも同じだった。
ルッカ
「…これ、ちょっと分解してもいいかな?」
危険そうな武器を持っていないと判断したルッカは、ポケットから工具を取り出し、ロボを解体しはじめた。
ハンダゴテ等を器用に使い、適当な箇所を修理した。
「配線が断線してるだけなら、これで完成と…」
動きだしたロボはあいさつした。
「私はGKI008、セブンナイン社製、プロトコルタイプCです。」
「私に名前をつけてください」
とうやらメモリーがリセットされている様だ。
マール
「名前はロボがいい!」
クロノも考えたがマールのゴリ押しでロボに決まった。
「私の、名前はロボ、私は一体ここで何をしているのでしょうか?」
ルッカ
「前の記憶があるのね、貴方はここで故障して眠っていたの。多分、汚れと錆から判断して難ねも動けずにいたと思う。」
「貴方達は誰ですか?貴方達がワタシを修理してくださったのですか?」
ルッカ
「ええそうよ。私の名前はルッカ、こっちがマールとクロノ」
ロボ
「ルッカ様、マール様、クロノ様、ヨロシクお願いします」
マール
「呼び捨てでいいってば
ロボ
「はい。マール、ルッカ、クロノ。」
ルッカ
「ロボ、いきなりだけど、私たち聞きたいこと沢山あるの。
ロボ
「なんでしょうか?
ルッカ
「今は何年くらい?
ロボは回答に困った。ロボ自身の記憶が消えていて曖昧だった。ロボはそばにあるコンピューターをいじくった。
ロボ
「施設への電力供給がストップしているからだと思いますが、供給できればコンピュータが起動して質問に答えられると思いマス」
ロボはドームから外へ出て、目を凝らした。
「あの場所で電力供給が可能になると思いマス」
ロボが指を指したのは先程クロノ達が寄った何かの工場だった。
ルッカ
「あそこにはロボットがバリケードをしていて入れなかったの」
ロボは思い出した様に言った。
「ロボット…私の仲間でしょう…か? あそこはたしかロボット生産工事…ワタシは、たぶん、あそこで作られた。あそこにはワタシの仲間がいる筈です。あそこで電力を供給して貰いましょう。」
ロボと共に工場へ向かったクロノ達
ロボは扉の前の端末にコードを入力した。
扉が空き、中に入るクロノ達は
工場はロボットの各パーツから完成までを全自動で作られている。ロボットの材料となる資材は古いロボを解体したり、機械のスクラップされたものをリサイクルしたりで循環している。
ロボは施設内のコンピューターにアクセスし、電力供給の操作をした。
ロホ
「残念ですが私にはあのドームに電力供給する権限が与えられていいない様です」
マール
「そんな…
ルッカ
「他にないの? この世界の情報を調べる方法
ロホ
「既に電力供給されているドームであれば可能だと思いますが…
ルッカ
「もしかして、私達が最初にセキュリティドローンから逃げ出したドームとか? あの大きなロボットシステムを動かす為に施設内に大きな電力供給がされているはずよね?
ロボ
「そうだと思います。ですがもう少し、工場内を探してみましょう。情報端末ならここにもあるかもしれません。
ロボとクロノ達は奥へと進んだ。
製品化されて展示されているロボット達を見ていたロボは思い出した。
「そういえば施設内の地下に手動で電力供給を入れるとスイッチがあったあずです」
地下に降りると、
レバーが多様にあるフロアに到着した。
モニター越しにメーターや炉の燃料棒が水の中にあるのが見える。
ロボはテキパキとレバーを操作し、
「これで大丈夫な筈です」
と言った瞬間、サイレン、警報音がなり始めた。
ロボ
「あれ? 私、何か操作を間違ったな!?」
警報は20秒後に地下フロアを全て封鎖するというものだった。
「閉じ込められてしまうと、厄介です。急いで下さい」
ロボはクロノの達を先導して走った。
クロノタチの背後で重厚な封鎖シャッターが次々と降りる
そのペースに間に合わず、降りたシャッターにロボが挟まり、メリメリと音を立てる。
「皆さん、早く」
ロボはクロノ達が進んだのを確認すると、前転し、ゴロゴロと壁にぶつかった。
ロボ
「なんとかなりましたね。ちょっと危なかったですけど。
帰りの道、ロボット達が襲ってきた。
「裏切り者、人間の味方する裏切り者』
ロボ
「どういう意味デス?
ロボット達
「忘れたのか、俺たちは人間にはしたがわない。マザーシステムに従う。
ロボもクロノ達も気付いていないが、この荒廃した未来では人工知能マザーを管理する人間が長らくいなくなっていた。いつしかマザーは人間の存在価値を忘れ、ロボットの為に活動する存在に変化した。ロボットではなく人間に味方するロボットはもはやロボットではない。そんな認識の元でロボット達はロボをスクラップにしようとしていた。
ロボを壊してリサイクルするのか、このロボット達の役目だった。
ロボ
「な、なんでこんな事を
私たちは仲間ではなかったのですか?
私達は人間を豊かにする為の存在ではなかったのですか。」
ロボット達はそのコトバは理解できなかった。
ロボット達はロボの電源を落とそうとスイッチのある背中を取ろうとする。
「やめてください」
ロボの声は虚しく、響く。
背中を壁につけたロボは正面からロボット達の攻撃を受けた。
ロボが動かなくなると、ロボット達はスクラップ用のゴミ箱にロボを投げいれた。
「ニンゲン、排除、する」
ロボット達はクロノに襲いかかった。
マール
「ルッカ! 一旦逃げよう!
ルッカは逃げなかった。
「クロノ! ロボットの弱点って何か分かる?」
クロノは首を横に降った
ルッカ
「足元よ。
足元の重心が不安定だから足に攻撃を加えれば、簡単にコケる。」
クロノはルッカの言うとおり動いた。刀の柄を当てると、ルッカの言うとおりに簡単にこけた。
「このフロアのロボットは門番の様なセキュリティ専用ロボットではないみたい。全く武装されてないもの。恐らくロボットの運搬や廃棄担当専用の、いわば戦わないロボット。なぜ戦闘様のロボットがここに来ないのかは分からないけど、管理者がまだ未熟なのかも」
クロノがロボット達の注意をひきつけてる内に、マールとルッカがゴミ箱からロボを救出した。
二人で運ぼうとロボを引っ張るが、重くてなかなか前に進まない。
しかし、確実に少しずつ前に進んだ。
十分程、クロノはロボット達と格闘を続けた。
ルッカとマールはロボを工場外へ連れ出した。
ロボット達は工場の外まではついてこなかった。
クロノ達はドームに戻り、ルッカはロボを修理した。
作品名:■クロノと古代人トリガー(改稿) 作家名:西中