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悪魔言詞録

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43.精霊 フレイミーズ



 あ、どうも。よろしくお願いします。

 ええ。まあ、足手まといにはならない程度には頑張ります。何なら合体に使ってもらってもいいですよ。お好きにしてください。

 やる気がないんだなって? いや、そんなこともないですけど。なんか私、常に燃えているせいか、暑苦しいキャラだと思われがちなんで、困っている部分はありますね。それに、精霊ってあんまり主軸で使われるってことはないので、そんなやつが暑苦しくても困るだけだと思うんです、あなたも他の仲魔さんも。だから、なんていうか、マイペースでやっていくようにしています、はい。

 他の精霊たちとうまくやっているのか、って言われても……。別に仲は悪くはないですし、話すことがあればちゃんとコミュニケーションは取りますね。でも4体で飲みに行ったりなんてことはありません。別にレベル差もどうこう言うことはないですし、極めてビジネスライクな付き合いだと思いますよ。
 ……まあ、精霊のリーダー格って言われれば、そうですけどね。別にあいつらをまとめようとか思ってませんし、各々が個性的な存在だからこそ精霊という種族が引き立つって考えなんで、あんまりそういうふうには思わないようにしていますね。

 ……やっぱり、あなたもそういう熱い思いみたいのを私に期待してるんですか? だってさっきから、そんなことばっかり聞いてくるし。いや、迷惑ではありませんけど、正直とある人間を見て、あきらめちゃった部分があるんですよね。いくらなんでも、あそこまで熱くはなれないや、みたいな。その瞬間から、文字通り熱が冷めてしまったんです。

 え? その人間は誰だって? あなたも知っているでしょう、ほら、元プロテニスプレイヤーの方ですよ。なんか熱すぎて、天候すらも変えるらしいじゃないですか。そんな能力を見せつけられたら、私なんか、もう大人しくするしかありませんよ。

 というわけで、彼ほどすごくはないですが、まあ、よろしくお願いします。


作品名:悪魔言詞録 作家名:六色塔