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悪魔言詞録

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4.女神 アメノウズメ



 は〜い。私、アメノウズメ。今後ともよろしくね。

 あっ、君が私を召喚してくれたのね。う〜ん、結構かわいいけど、ごめん。ちょっとあたしのタイプじゃないわ。
 え、私が次の戦いで重要になる? ええ、私の肉体なら、いつだって披露する準備は整ってるわよ! ん? そうじゃない? じゃあ、あたしの何が求められているっていうの?

 全体を回復する魔法? ええ、使えるわ。そんなに効果は大きくないけれども。そうね。衝撃の魔法は効かないわね、私には。
 なるほど、そういうこと。大地下道の真ん中に、剣と布を持ってあおってくる奇妙な魔人がいて、そいつが強いと。なので、衝撃が効かなくて、全体回復できる仲魔を探していたということね。

 わかったわ。そういうことなら、任せて。なるべく回復を優先して、みんなを助ければいいのね。道中は、MPと相談して全体魔法で蹴散らしてくれればいいと。ええ、それもよくわかったわ。

 ……でも、ちょっと、つまらないわ。

 え? いや、こっちの話だから。気にしないで。
 え、良ければ話してくれないかって? 別にいいけど、怒らないでね?

 私が昔、何をしたかは、知ってるでしょう? 昔、アマテラス様が天岩戸に隠れてしまったとき、他の神様たちにお願いされて踊ったっていう、あの話よ。だからね、私またこの機会に、派手に踊りたいなって思ってるの。受胎で沈んだとはいえ、大都市東京に降り立ったからには、この魅惑的な体で派手に踊り狂う以外ないなって思ってるのよ。だからさ、無事に地下道抜けてイケブクロについたら、あの高―いビルの上で踊らせてほしいの。
 大丈夫。ジロジロ見たって、あたし怒ったりしないから。むしろ、見てほしいくらい。それに……、君もあたしの体に興味あるでしょう? 引きこもっている神様が気になって、岩戸を開けてのぞくほどの体と踊りなのよ。

 え、余裕があったら? やったぁ、うれしい!

 よーし、ちゃっちゃとその魔人とやらを倒して、イケブクロへ行くわよ!


作品名:悪魔言詞録 作家名:六色塔