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悪魔言詞録

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175.魔王 モト



 死というものは、時として理不尽であり逃れることはできないものだ。

 明るい展望を楽しそうに語る者。未来の活躍を固く誓いあった者。未完の大器として将来が期待される者。そのような順風満帆としか思えない者たちに、次の瞬間、あっけなく死が襲いかかることもある。

 反対に死を覚悟した者から、死が逃げ出すこともある。

 大きな災厄に見舞われた者。大病に侵され余命を告げられた者。生きる気力を失い自らを傷つける者。死神の鎌が周囲をはい回るような絶望的な状況下で、奇跡的に生き長らえる道をつかみ取るものもいる。

 しかし、それでも最終的に死はやってくる。そこに例外はない。

 冥府に住まうものとして言わせてもらおう。死というものはナンセンスなものなのだ。

 恐れようが、構えようが、期待しようが、斜に構えようが、訪れることは決まりきっている。ならば、考えるだけ無駄なこと。それが唯一にして絶対の真理なのだ。

 しかし、それでも人は死を恐れ、終活という名の準備をし、憧れ、思考をし続ける。自身の力ではコントロールできない死について、思いをはせ続けている……。

 まったくもって唾棄すべき行為だ。愚劣という言葉でしか形容のしようがない。

 先述したように、死とは意味がない。ナンセンスなものなのだ。そのようなものを前にして、無力なものがジタバタとあがくなど愚の骨頂だ。

 人は、いや、無力なものどもは、何も考えずただただ死を受け入れろ。次の瞬間かもしれない、忘れた頃かもしれない、やってくるその死を文句も言わず受け入れればいいのだ。


 さあ、おとなしくマカカジャ×4からのメギドラオンで、死に抱かれるがよい!


 ……あの、すみません。仲魔になったら龍の眼光は使えないし、シャドウにマカカジャ連呼もさせられないので、主さん、お仲魔さん、よければ手伝ってくださればありがたいです。

 あー、はい。みなさん、マカカジャありがとうございます。じゃあ、メギドラオン、いっきまーす。


作品名:悪魔言詞録 作家名:六色塔