狩沢さんと帝人のデート
狩沢絵理華です。
竜ヶ峰君は今度の
日曜日は暇かな?
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10/04/02 22:45
FROM 竜ヶ峰帝人
件名 Re:デートの
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日曜日ですか?
はい、特に予定は
入ってません。
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10/04/02 23:02
FROM 狩沢絵理華
件名 Re:Re:デート
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良かった!じゃあ
その日にしよう!
場所はどこがいい
?私はどこでもい
いよ!何かしたい
!ってこともあっ
たら教えてね^^
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10/04/02 23:05
FROM 竜ヶ峰帝人
件名 Re:Re:Re:デ
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そうですね・・・。
ちょっと考えてみ
てもいいですか?
決まったらまた明
日メールを送りま
す。
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0/04/02 23:12
FROM 狩沢絵理華
件名 Re:Re:Re:R
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了解だよ〜!
じゃあおやすみ!
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「・・・・っていう感じなんだけど、どうしよう正臣。」
休み時間、正臣を引っ張って廊下まで連れて行く。
昨日の狩沢さんとのメールのやりとりを見せながら相談する。
「・・・・。」
難しい顔で考え込む正臣。
「・・・え、まさか、このやり取りも何かダメだった?失礼なことしちゃったかな?」
にわかに不安になる帝人の前でますます正臣は眉間にしわを寄せる。
「・・・うらやましいっ!!」
「・・・・・・は?」
「羨ましい!けしからん!!けしからんぞ帝人!!俺は昨日この時間何してたと思う!?
一人寂しくテレビをみていました!!見たくも無い他人の恋愛を!!ていうかドラマ
を!!それを帝人は!帝人君は狩沢さんとこんな甘い甘いメール交換を・・・・こんな甘
い時間をすごしていただなんて俺はこの複雑に絡み合った感情でもうどうにかなりそ
う!!」
「別にそんな内容じゃないと思うけど・・・。」
「馬鹿!このお馬鹿!見なさい!このメールを!何なに・・・『今度のデートの
件』・・・。
女の子からの今度デートどうしようメールだぞ!?これだけでどれ位の価値があると思っ
てんだ!」
「知らないよ!っていうか分からないから聞いてるんだよ!」
後ろから羽交い絞めにされながらも必死で弁解する。
腕を解いた後、正臣は改めてしげしげと携帯を見つめる。
「・・・しかし、現実味を帯び始めて、はじめて分かることもあるんだな・・・・。狩沢
さん侮りがたしっ・・・。」
「何ぶつぶつ言ってるの正臣。」
しばらく何か思案していた様子だったが、正臣はくるりと振り返るとこちらを指差してく
る。
「でもま、この対応でよかったんじゃないか?下手にプラン出してミスマッチ!ってこと
になったら結構悲惨だしな。誰かに相談しといた方が無難だしな。・・・そう。まさにそ
んな時こそこの俺!!一家に一台!!紀田正臣!紀田正臣ですとも!!あなたのデートを
メイクアップ!恋の魔術師、紀田正臣におまかせあれ!!」
「他の人に頼んでいい?」
その場を離れようとすると後ろから腕を掴まれる。
「平謝るから。だからやめてそういう反応。お兄ちゃん地味に傷つくの。」
「じゃあ正臣も真剣に考えてくれる?」
「OKOK。マジで考えるよ。でもまぁ、狩沢さんは気使ってこっちに合わせようとしてく
れてるみたいだし、それに乗っかっちゃっていいんじゃないか?狩沢さんの行きたいとこ
とかはまぁ・・・大体予想はつくし当たってもいると思う・・・。」
やはり狩沢さんが行きたがるといえば・・・思いつくところではオタクの人が好きそうな
街。・・・秋葉原あたりだろうか?でも帝人自身が詳しいわけでもない。むしろ未知の領
域だ。
「・・・思うんだが、帝人に耐性があるとも思わん。むしろディープな世界にダイブして
パニックだろうなぁ・・・。」
「ごめん、横文字が多すぎてすでに分からないよ。」
2人でしばらく黙り込んで思案する。正臣が口を開く。
「・・・うん、やっぱり俺は下手に相手に合わせることは無いと思うぜ。デートしたこと
ない奴にそれはちょっと酷だしな。狩沢さんのご好意に甘えて、今回はこっちの趣味に合
わせてもらおう。だからって見栄張って定番デートスポット!みたいなとこに行くのもや
めとけよ!それじゃおのぼりさんだからな。」
「ええ、じゃあどこに行けばいいのさ。僕だって渋谷とか原宿とかたまーに服買いに行く
くらいで全然詳しくないんだよ?それともお台場とか青山とか?」
「いや、そういうチョイスも悪くない。悪くないんだけどな。イメージ先行型の街チョイ
スは危なかったりするからな。」
「どういうこと?」
「だから、まぁ、渋谷とか原宿とかは遊ぶとこ多そう!とかな。まぁ実際アパレルで見る
とこは多いけどな。狩沢さんの着てる服、あれどこのブランドもんなんだろうな?でも
な、はじめてのデートで服屋散策ってのはな・・・。
あとは今言った青山とか代官山とかは、移動に時間食ってお互い疲れちゃったりな。」
真面目な顔で次々とデートスポットについて説明しだす正臣を見つめながらつぶやく。
「正臣・・・。本当にもてたんだ・・・。」
「真顔!?真顔でそういうこと言うの!?ていうかさすがの俺も怒るぞ!コラ!」
「ごめん、ちょっと動揺して・・・。」
「まぁ、御託を並べる前に結論を言うと、肩肘張らずに自然体ってことな。そんな構えな
くっていいだろ。だから、やっぱりお前が一番詳しい街にしておくべきだろうな。」
「・・・結局池袋ってこと?」
「そゆこと。まぁ、案が無きゃ狩沢さんもそのつもりだろうというのが俺の結論。」
確かにその方がいいのかもしれない。新鮮味のないものになったらどうしようという思い
もあったけれど正臣の言うように自然体が一番だと思えてきた。
「まぁ、軽く見るわけじゃないが、実際狩沢さんとマジの恋人!ってわけじゃなしに
お友達の延長お試しデート!!なわけだからな。そういうガチデートはまたの機会にしな
さい。」
にひ、と怪しく笑うと正臣は肩を叩く。
「しかしまぁ、真剣に考えてくれてて提案した側としては嬉しいぜ?
・・・あ、何かまた!嫉妬の炎がメラメラ湧き上がってきたよ!?許せない!」
そのまま帝人の首を絞めにかかる正臣を組み敷いた。
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10/04/03 20:02
FROM 竜ヶ峰帝人
件名 こんばんわ
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竜ヶ峰帝人です。
色々考えたのです
が、場所は池袋で
いいでしょうか?
行くところなので
すが、カラオケと
かボーリングとか
じゃダメでしょうか
?
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10/04/03 20:21
FROM 狩沢絵理華
件名 Re:こんばん
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色々考えてくれた
んだ?^^ありがと
うね!全然ダメじ
ゃないよ!じゃあ
池袋の東口で待ち
作品名:狩沢さんと帝人のデート 作家名:えも野