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ポケットに咲く花。

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「ピアスは?」稲見は蓮加に言った。「あいてるのは?」
「とっても良きです」蓮加は微笑んで答える。
「よっしゃあ!」と磯野。
「ふう、セーフ」と夕。
「服装はどうでござる?」あたるは蓮加に言った。
「うーん基本的にシンプルな服が好きなので、黒とか落ち着いた色のコーデが好きですね」蓮加は答えた。
「色々着るからなー、どうなんだろ」夕は思い耽(ふけ)る。「てか、基本ここじゃあスーツか」
「与田ちゃんさん、好きなタイプとか、ありますか?」駅前は慣れない様子で見えないマイクを回していく。「詳しく、あれば教えてください」
「えー、なんだろ。背が高くて、すらっとしてる人が、いい、かな」祐希は、僅(わず)かに笑みを浮かべて答えた。
「よっしゃあ!」と磯野。
「すらっとしてないでしょうよあんた、ごてっと筋肉ついちゃってんでしょうよ」と嫌そうに夕。
「他に、ありますか?」駅前は祐希にきく。
「一見、静かそうに見えて、面白い人」祐希はにこっと微笑んだ。
「普段の俺じゃあん!」大喜びで磯野はガッツポーズを取った。
「俺だってそうだわい」夕はしらけっつらで言った。
「他には?」駅前は、更に祐希にきく。
「うーん、普段、いじってくるけど、優しい人」祐希は微笑む。
「優勝だあ~!」磯野は立ち上がる。
「座れ馬鹿者ぉ!」夕はいらついた。「俺だろどう考えても!」
「理想のデートは? ありますか?」駅前は祐希に言った。
「海に行ってみたい!」祐希はにこりと笑う。「一緒にライダースとか着て、湘南を走りたい! あーあとぉ、公園のベンチでハンバーガーを一緒に食べたいです。あと、ブランコに乗って、背中押してもらえたら、嬉しいかな。あと、……ふらっと離れて、とことこ近づいて行って、パチン、て頭しばかれるとか、ふふん」
「あ、それ観た。ダウンタウンの浜田さんとの番組で、言ってたね」夕は祐希に微笑んだ。「じゃあもっとフレンドリーにしとけば、与田ちゃんも気持ちの持ちようが変わるのかな……」
「あ、あと」祐希は付け足す。「ゆうきって、名前で呼ばれるのも、理想、かな」
「オラの勇気を全っ部おめえのかめはめ波に込めてやっから心配すんなクリリン!」磯野は騒ぐ。
「うるっせえ! クソガキっ!」夕は驚いたように磯野を叱った。
「ふふ、全然知らないところに行って、行き当たりばったりで楽しみたい」祐希はそう言い終えてから、ドリンクを美味しそうに飲んだ。
「美月さん、好きなタイプとか、ありますか?」駅前は美月に言った。
「えー、でも。ドライブデートをしてみたいので、車の運転が得意な人がいいな」美月は頬に笑窪を作って微笑んだ。「素の自分でいさせてくれる人がいい。甘えさせてくれる人がいいな」
「美月殿の素、でござるか……」あたるは想像する。「はああか、可愛い!」
「理想のデートはあ、憧れるのは、水族館デート」美月は微笑んで言った。「プランは全部任せてしまいたいタイプです」
「OK」と夕。
「任せろよ、サメ見ようぜ、サメ」と磯野。
「好きになる時は、一目惚れですか?」駅前は美月にきいた。
「一目惚れって経験がないので、憧れます、ふふ」美月は笑顔で頷いた。
「かっきーさんは、好きなタイプとか、ありますか?」駅前は、遥香にきいた。
「好きなタイプ。あんまり、話さない人」遥香は答える。「困っていたら、助けてくれる人」
「具体的には、ありますか?」駅前は更に遥香にきく。
「前髪は、長めが、好きかな」遥香は微笑んだ。
「長くない? 俺」夕はにこやかに遥香に言った。
「俺だって前髪ぐらいあるわ!」磯野は興奮する。
「俺もあるけどね、みんなあるよ、大抵」稲見は抑揚(よくよう)無く言った。
「アニメで例えると、冨丘義勇(とみおかぎゆう)」遥香は笑顔で駅前に言った。
「イナッチ?」夕は稲見を見る。
「マジか?」磯野も稲見を見た。
「似てる、かもでござる」あたるも、稲見を見た。
「そう?」稲見は無表情で、咳払いをした。
「渡り廊下で眼が合うとか、憧れますね」遥香はくすくすと笑った。
「がん見だかんな、俺は」と磯野。
「だろうな」と夕。
「さくちゃんは、好きなタイプとか、どうですか?」駅前はさくらにきいた。
「好きなタイプはぁ……、真面目で、優しい人」さくらは駅前にはにかんで答えた。「あと、楽しませてくれる、面白い人」
「ほいきた! 来たよ~」磯野はまた、立ち上がる。
「来てねんだよ…座っとれうぜえな!」夕は磯野にいら立つ。
「理想のデートは?」あたるがさくらに言った。
「理想のデートは、イルミネーションが見たいです」さくらは微笑んだ。
「イルミネーションを見に、さくちゃんはどんな服を着ていくでござるか?」あたるはさくらを見つめて言った。
「自分の好きな服を着ていくので、パンツとか割と好きです」さくらは誠実に答えた。
「告白されるとしたら、そのシチュエーションは?」あたるは更にさくらに尋ねる。
「私は日常の中とか、けっこう憧れますね」さくらは微笑んで答えた。
「飛鳥さん、理想のタイプを教えて下さい」駅前は微笑んで、飛鳥を見つめた。
「ほらきた……」飛鳥は苦笑する。「えー理想のタイプ? ……家事とか、お金のやりくりができる人?」
「他には?」駅前は騒ぐ夕と磯野をしり目に、飛鳥に更に尋ねる。
「さり気ない優しさがある人?」飛鳥は、眼をぱちぱちとさせて答える。「大人なのに、スキップをするような人? て昔に言った事あるな」
「逆に、嫌いなタイプは?」あたるは、恐る恐るで飛鳥にきいた。
「ああ、ポイ捨てをする人が、どうしても許せない」飛鳥は淡々と答えた。
「追いかけたい派? 追いかけられたい派?」あたるは飛鳥にきいた。
「ああー……どっちかと言うと、追いかけられたい派かも……」飛鳥は少し、思考して答える。「私が、追いかけたりするのできないから」
「追いかける、ぜい!」磯野は親指を己に向けて微笑んだ。
「もう追いかけてる」夕は飛鳥に微笑んだ。
「そうですか。卒業される、かずみんさんと、蘭世さんには、あえてききません」駅前は笑顔で二人に言った。「乃木坂を卒業されるという事で、ご結婚も視野に入ってくるでしょうから。あえてここでは何もききませんね」
「いやいや、そんな、早い早い」一実は苦笑する。
「私も、タイプっていうよりは、私を、この私を拾ってみろ、て感じだから」蘭世は苦笑して駅前に言った。「結婚なんて、まだまだ……」
「いやあ、深いところまで行ったなあ、今日は今日で」夕は楽しそうに笑った。「あっそうだ、そうだよ! 蘭世ちゃん、写真集もうすぐだね!」
「そうなの~」蘭世は微笑んだ。
「ランジェリーもあるってマジかよ、蘭世ちゃん」磯野は鼻息を荒くして蘭世を見つめる。
「あるある」蘭世は笑みを消して頷いた。「やほんと、変なのじゃなくて、気に入ってるから、見てもらいたい。ほんと」
「いっぱい買います!」夕はにこやかに微笑んで、蘭世に言った。「モバメもいっつもありがとうね!」
「はーい」蘭世は微笑んで答えた。
「かずみんのモバメでさ、だれだれへ、て始まるのがいいよな?」夕は隣の稲見を一瞥して言った。「あそこ登録してる名前入るじゃんか? 俺だったら、夕へ、てくるわけよ。あれいいよな~!」
作品名:ポケットに咲く花。 作家名:タンポポ