手袋を買いに行ったら大好きな人ができました1
「さぁ、これをどうぞ、心やさしい子狐さんたち。自分の身を顧みず、見返りを求めることなく、人のために動く者にこそ、神は救いの手を差し伸べるものです」
やさしい声で言われ、炭治郎は目を輝かせて小瓶を受け取りました。小瓶のなかでは、きらきらと金色の光の蜜が揺れています。
「思いやりにあふれた子狐さん、私の名前は胡蝶といいます。もしも私を呼ぶときは、そう呼びかけてくださいね」
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作品名:手袋を買いに行ったら大好きな人ができました1 作家名:オバ/OBA