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籠の中の鳥

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「え、一緒に寝るんですか?」
寝室に案内されて、当たり前のように言われてツナは困惑した。中学生にもなるのに、ダブルとはいえ2人で寝るものなのか。
「夜は肌寒いけど、暖房もないから。2人で寝たほうが暖かいよ」
そうちゃんとした理屈があると、無下に断ることもできなくて、ツナは黙った。
よく考えてみると、自分だってランボとか小さな子と寝るのは好きだ。冬とかはとくにあたたかい。ヒバリにとって、自分は年下の小さな(身長的にも)子供のようなもので、自分がランボを見る目と同じなのかもしれない。そこまで考えたら、とくに2人で寝ることへの違和感も感じなくなった。
「そうですね。俺、寒がりなんでちょうどいいです」
2人でベットにもぐりこんで、電気を消す。一人では明るいところじゃないと眠れないが、隣にヒバリがいるので安心して眠れた。やっぱりなかなか冷え込んで、ツナはヒバリのほうによりそう。体温があたたかい。
ベットは2人でも十分に余って、寝心地も自分の部屋のものより数段によかった。
ヒバリのほうにぴたりとくっつくと、抱き枕のように腕を回された。暖かいし、なんだか安心して、その日の夜はぐっすりと眠れた。

作品名:籠の中の鳥 作家名:七瀬ひな