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恩送り 飛ぶ鳥・飛鳥―2011~2023―

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 池田瑛沙。最近、好きな食べ物は唐揚げ――。記憶に残ち続けるアイドルになる――。『てれさパンダ~、と言ったら、発見』と言って下さい。
 中西アルノ。心強い同期に、皆さんに出逢えて、とっても幸せです――。これからもがんばります――。
 奥田いろは。『どんな~色~が好き? いろは~』――。
 小川彩。小川彩の『小』、小さいけどパワフルで存在感あるパフォーマンスをしたいです。小川彩の『川』、川の流れのようにいきたいです。小川彩の『彩』、彩を添えられるようになりたいです。
 岡本姫奈。心が折れちゃうときもあるけど、こんな景色が見えるなら、どんな事も頑張れる――『私の名前は、ひめなじゃなくて~、ひな~‼‼』――。
 井上和。この一年で変化したな――。成長したな――。『にゃんにゃんにゃぎ~』。
 菅原咲月。一つお願いがあります……。『せ~の、さ~つきちゃ~ん、は~あ~い‼‼』。
 川﨑桜。『みんなの心に桜を咲かせます』。ASMRを聴いて下さい。『クッキー、さくさく』。『お餅、もちもち』。『さく炭酸しゅわしゅわしゅわ~、バイバ~イ‼』――。
 川﨑桜は語る……。

『以上、5期生11名。まだまだ未熟な私達ですが、先輩方やファンの皆さんに一人前だと思っていただけるよう、これから精一杯がんばりますので、応援よろしくお願いします!』

 ステージ上で深々と一礼した5期生は、ステージ中央で円になり……、手を伸ばす。

『の~、ぎゅ! ぎゅ! 努力感謝笑顔、うちらは乃木坂上り坂、46~‼‼』

『17分間』が川﨑桜のセンターで開始される――。イルカが宙を泳いでた。ピンク色、緑色、青、オレンジと、カラフルに染まる恋心のようなステージ上で、舞い踊るエンジェル達……。

『自惚れビーチ』が五百城茉央のセンター始まる――。『カモン言って下さい』と会場煽った。煽る時も誠実さが滲み出る五百城茉央は魅力的であった。全体に広がりをみせ、観客席の眼の前に、5期生は立つ――。間奏中に、アリーナ、スタンドを方言で煽り、配信を見守る全国のファンにもしっかりと煽りをくれた。

『ロマンスのスタート』が冨里奈央の煽りで始まる――。冨里奈央のセンター。オーディエンスのコールも抜群だった。計り知れない一体感――。間奏、『皆さんもっと行けますよねえ!』と冨里奈央が会場を煽った。

『ダンケシェーン』が奥田いろはのセンターで開始される――。コールの嵐――。神殿のようなステージセットが、赤いライティンに染まる。ラストの『ららら~』を井上和が決め、『やっぱ乃木坂だな‼‼』を川﨑桜が決め、メンバーとオーディエンスが『だな‼‼』と決めた。

 菅原咲月のトークが始まる――。息切れしながら、『乃木坂最高~~‼‼』と会場を煽り、一生懸命に意思を語り、これからも、よろしくお願いします――と、深く深く、頭を下げた彼女達は、遥か彼方の銀河系よりも輝いている。

『バンドエイド剥がすような別れ方』菅原咲月のセンターで、この名曲が始まる――。特大のバックスクリーンに、花畑の演出……。一人一人がバックスクリーンに映り、一人一人の文章も映る……。紙吹雪が舞い……、会場から歓声が上がる――。

 ありがとうございました――。
 井上和が、MCをする。本日は、ありがとうございましたと、息を切らしたまま。ゆっくりでいいよと、メンバーが補助する中、井上和は言葉を詰まらせ『言うこと忘れちゃった~‼』と無垢に微笑んだ。
本日は本当に、ありがとうございました――と、深々と頭を下げた5期生達は、凛々しく美しい汗に塗れていた。
 ありがとうございました――と、手を振り、走りながら会場を後にしていく5期生達。
 歓声が彼女達のステージを賛美した。

 乃木坂――。
 46――。
 クラップが始まる……。
 激しいコールが始まった……。
 それはオーディエンスの呼び声。

 乃木坂――。
 46――。
 クラップ、クラップ、クラップ。
 クラップ、クラップ、クラップ。
 乃木坂――。
 46――。

 彼らは、知っているのだ。
 一度開かれたその幕が、
 再度開かれる、尊いその瞬間を――。

 井上和の『まだまだがんばっていきましょう!』という煽りで『指望遠鏡』が始まった――。トロッコに乗り込んだメンバーや、プレゼントの詰まったキャノウン砲を発射するメンバー。会場に大きく手を振るメンバー。カメラに可愛らしいアピールをくれるメンバー。会場中に広がりを見せ、歌うメンバー……。
 歓声が上がる。
『シャキイズム』が流れ、小川彩がオーディエスを可愛らしく敬語で清楚(せいそ)に煽った――。プレゼントの入ったキャノン砲を会場に向けて発射するメンバーや、会場に広がっていたメンバーは、やがてステージの上に集結し、最後まで活気あふれる姿でこれを歌い舞い踊った。

 一ノ瀬美空のMCから、中西アルノへとマイクが行く。マイクが動く度に歓声が上がった。中西アルノは、うまく先輩達にバトンを渡せたんじゃないかな、と思うと、自信あり気に語ってくれた。
 五百城茉央にマイクが行くとまた歓声が上がる。どうやら『いおちゃん』と呼んで欲しいらしく、会場のオーディエンスが一斉に『いおちゃん!』と叫ぶと、彼女は『幸せです~‼』とはにかんだ。
 次が最後の曲だと、一ノ瀬美空が告げた――。それは32枚目シングルに収録される5期生楽曲であるとの事であった。

 大歓声が上がる……。

 フォーメーションにつくと、池田瑛沙がセンターだという事がわかった。

 更に更に、巨大な大歓声……

池田瑛沙のセンターで、新曲である5期生楽曲『心にもないこと』が始まった――。

 待望の5期生楽曲と一体化する5期生とオーディエンス……。

圧巻のパフォーマンスであった……。
井上和のMCで、センターを務めた池田瑛沙が微笑んで、一所懸命に挨拶をする。

『本当に素敵な曲なので、皆さんにも沢山聴いてほしいです! よろしくお願いします』

そして、井上和が、これからも5期生の応援、よろしくお願いします――。と、深々とした一礼をみせると、本日は本当に、ありがとうございました――。と、今や伝統となった一礼が行われた。最後に深く深く、5期生達はファンへと感謝の意を表し、笑顔でその幕を下ろしていった。

       5

 二千二十三年二月二十四日――。
 影ナレで、柴田柚菜と佐藤璃果の可愛らしい声が場内でのご案内を説明し始めると、会場から激しい歓声と拍手が上がった――。
 会場を灯していたオレンジ色のライティングが暗転し、暗闇が訪れると、歓声が上がり、VTRが流れた。

 4番目の光を、探しに行こう。

 何処かにあるだろう。

 私達だけの、その輝き――。

 オーバーチャーが流れ、雪崩のような大歓声が会場中を包み込んだ。

 黄金の扉が開き、『夜明けまで強がらなくていい』が、エース遠藤さくらのセンターで始まった――。大大大歓声、オーディエンスはこの瞬間を何年も待ち続けたのだろう――。アラビアンチックな朱色の衣装を舞い踊らせる4期生……。オレンジ色のテープが無数に舞う。