恩送り 飛ぶ鳥・飛鳥―2011~2023―
『せっかちなかたつむり』赤をベースとした白のドット柄のロングドレス。五百城茉央、奥田いろは、川﨑さくら、一ノ瀬美空、この四人で歌う――。『せっかちなかたつむり』のオリジナルは、白石麻衣、西野七瀬、橋本奈々未、高山一実、松村沙友理、深川麻衣、中田花奈、の七人であった。
『他の星から』が流れると、池田瑛沙はマイクで語る……。
『乃木坂46は、私を新しい世界へ連れて行ってくれる存在でした。そのきっかけをくれた西野七瀬さんは、今でも私の憧れの存在です……』
『他の星から』が池田瑛沙のセンターで始まる――。メンバーは、池田瑛沙、小川彩、岡本姫奈、冨里奈央、中西アルノ、『他の星から』のオリジナルは、西野七瀬と、桜井玲香と、若月佑美と、ゆったんと、中田花奈と、伊藤万理華と、井上小百合、の七人である。
『孤独兄弟』が菅原咲月で始まる――。『孤独兄弟』のオリジナルは白石麻衣と橋本奈々未であった。暗転から光が戻ると、一瞬のうちに井上和がレザージャケットを羽織った姿で、菅原咲月の隣に出現するトリックもあった。
冨里奈央の煽りから、『太陽ノック』が冨里奈央のセンターで開始する――。肩の出た純白のドレスで歌うメンバー達、その笑顔がまるで太陽のように眩しかった。
間奏中、冨里奈央は笑顔で語る。
『私がこの曲を選んだ理由は、皆さんの太陽のような存在になりたかったからです! この曲で頑張ってきた生駒さんのように、努力感謝笑顔を忘れずに、これからも頑張っていきますよろしくお願いします!』
VTRで、一ノ瀬美空が語る――。アイドルが好きだった。ダンスを習っていた。今の活動の中で、踊っている時、ライブとかが一番楽しくて、そういった意味でも、昔からダンスをやっていて良かったと思います……。
笑顔を褒めて頂く事が多いので、笑顔でパフォーマンスする事は楽しい。
『スリーフォールドチェイス』一ノ瀬美空、池田瑛沙、川﨑桜の三人で歌い時始める――。『スリー・フォールド・チョイス』のオリジナルは、齋藤飛鳥、星野みなみ、堀未央奈である。2016年のライブ会場にワープして、当時のレジェンドをバックスクリーンに迎えて、負けじと可愛らしく踊る三人。
『アナザーゴースト』小川彩。奥田いろは。中西アルノ。この三人で、黒いセクシーさもあるロングドレスを振り動かして踊る――。オリジナルは、西野七瀬、伊藤万理華、齋藤飛鳥であった。
VTRで2018年を語るのは奥田いろは――。軽音楽部でギター始めた話や、昔から乃木坂のファンだった事、パフォーマンス見て大好きになったり、綺麗にも、かっこよくも、踊り分ける先輩達を楽しみながら観ていたというエピソード。北野日奈子を特に好きになったとも語った。
『日常』が奥田いろはのセンターで始まる――。伝統的な赤い衣装が印象的だった。火柱が燃え上がる。奥田いろはが『魂を込めている』と論した通りに熱く表現するステージ……。それを一言で例えるならば、エクスプロージョン――。
岡本姫奈のソロのバレエダンスからそれは淑やかに始まる……。
『シング・アウト』が岡本姫奈のセンターで開始される――。バックスクリーンに感謝の言葉が映っている。お見立て会の時の映像であった。羽根が舞い落ちていく……。光が浮かび上がっている……。キングダムのようなステージめがけて、会場中、オーディエンスの盛大なクラップが響き渡る……。
井上和がVTRでインタビューを受ける――。緑の散歩道を歩きながら彼女は語る。メンバーになってみて、笑顔じゃなく決める時が、いかに難しいかを知ったと語った。齋藤飛鳥を語る井上和はなぎちゃんはなんだか素敵だったでござる。
『ルート246』光のボックスの中で井上和が踊りながら開始する――。黒と白の衣装に分かれていた。カラフルなデジタルボックスがバックで明滅していて、井上和の延びる歌声がロングトーンで響く。
名前が英語表記で紹介されたメンバーから、ソロダンスで踊っていく方式で、5期生が舞い踊る……。
『ウィルダネス・ワールド』が中西アルノがセンターで開始する。中盤では、黒い毛皮のコートをばさりと脱ぎ落す演出があった。すると、彼女は赤いミニスカートの衣装にチェンジ……。
川﨑桜の煽りから始まる。
『好きというのはロックだぜ!』が川﨑桜のセンターで開始した――。息切れしながら、笑顔で一生懸命に。サイリュウムとタオル、川﨑桜の『回して下さい!』でオーディエンスはタオルを振り回す……。
井上和のトークが始まる――。真剣なムードで、切れた息をそのままに、憧れの先輩に近づきたいと彼女は語った。
『僕だけの光』が井上和のセンターで始まる――。それはしっとりとした、バラードバージョンで。遠くを見つめる井上和のクローズアップで終わっていく演出が秀逸だった。
菅原咲月のトークが始まった――。切れた息をそのままに、池田瑛沙に『最年長しっかりしてよ』と、菅原咲月の『5期ハラ』が笑いを呼んだ。菅原咲月、本人としては『5期ハラじゃない』と否定していた。小川彩が『アナザーゴースト』にぴったりであったと会場が盛り上がった。
岡本姫奈は語る……。
『ちょっと真面目な話しますね。この1年間、すごくファンの方々に『おかひな、1回シング・アウトやって!』って言ってもらえる事が多くて。すごく嬉しかった分、私は披露できる事は無いだろうなって、すごく心苦しかった……。そんな中、セットリスト見て、自分は何踊るんだろうって見たら、シング・アウト!って書いてあって……え! て』
『すっごい嬉しかったんですけど、その嬉しい気持ちを誰に1番最初に伝えたいかなって思ったら、いつも応援して下さるファンの方々の顔がばぁーって浮かんで……。今日の今日まですごく伝えたくて、見せたくて……。今の全力を出し切れたかなって思う』
VTRが流れる……。池田瑛沙作のメンバーのイラストで、新乃木坂スター誕生とのコラボレーションが始まる――。
奥田いろはが歌うのは、『点描の歌』――。
中西アルノが歌うのは、『ファースト・ラブ』
井上和が歌うのは、『ストーリー』
『旅立ちの日に』を5期生全員で歌う――。その歌声は、本物の青春を表現してくれてた。
VTRが流れる――。インタビューを受ける5期生。グループがどれだけ愛されてるかを実感した――。先輩とコミュニケーションを取れるのが嬉しかった――。緊張して頭真っ白になった――。楽しまないと、と切り替えた事――。パラメタでずどん、とずば抜けた子が多い中で、この一年でバランスが取れてきた。自分の色を見つめた子が多いなと思います――。
5期生一人一人の自己紹介が始まる――。コール&レスポンス。
五百城茉央。『やる気元気、僕五百城!』。唯一無二といって頂けるようにがんばっていきたいです――。
冨里奈央。楽しい事ばかりでもなく、辛い事もあって、成長した――。沢山成長していきたいです。『せえので、『なおなお』とやってください』――。
一ノ瀬美空。明るい素敵なアイドルになれるようにがんばっていきます。『好きになってくれんと、すねるけん』――。
作品名:恩送り 飛ぶ鳥・飛鳥―2011~2023― 作家名:タンポポ