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恩送り 飛ぶ鳥・飛鳥―2011~2023―

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 遠藤さくらセンターの『ぐるぐるカーテン』が開始した――。メンバー一人一人からのファンへのメッセージがバックスクリーンに映された。バックスクリーンには、メンバーそれぞれが手書きで書いたメッセージが映し出されていく……。
 田村真佑のセンターの『シング・アウト』が始まる――。クラップを呼び掛ける田村真佑。会場はクラップで盛大に盛り上がる――。田村真佑が二千二十二年度をもって乃木坂46を卒業した齋藤飛鳥が勤めていた間奏のソロダンスを美しく舞い踊った……。
 矢久保美緒のセンターで『他人のそら似』が始まる――。会場中に広がり、オーディエンスに笑顔で手を振る4期生――。矢久保美緒が音頭を取り、『4期!』『最高!』『イエーイ‼‼』とコール&レスポンスで会場のオーディエンスを熱く沸かせた。

 遠藤さくらがメンバー15人への思いを伝える……。
4番目の光に慣れますように――。
 まっすぐに道を進むだけ――。
 田村真佑へ。
 筒井あやめへ。
 清宮レイへ。
 賀喜遥香へ。
 早川聖来へ。
 柴田柚菜へ。
 北川悠理へ。
 佐藤璃果へ。
 黒見明香へ。
 林瑠奈へ。
 矢久保美緒へ。
 金川紗耶へ。
 松尾美佑へ。
 弓木奈於へ。
 掛橋沙耶香へ。
 ひたむきに走り続けたまっすぐな道の途中、それが光始めた時、それは愛に変わります。
 聴いて下さい、『4番目の光』――。

4期生初の4期生楽曲『4番目の光』が、遠藤さくらをセンターとして披露される――。涙しながら歌うメンバーもいた。大感動の瞬間、その連続であった――。
 早川聖来がセンターの『アウト・オブ・ザ・ブルー』が始まった――。観客席が青のサイリュウムで埋まり、オーディエンスのテンションは最高潮に――。
その大興奮は、田村真佑センターの『猫舌カモミールティー』へと続く――。階段上に座り、歌い始める4期生。仲良し姉妹のようで可愛らしい。やがて、ステージへと広がり、初心な笑顔を浮かべ、飛び跳ねて歌うメンバー達。会場中に広がり、手を振る――。
 『図書館の君よ』では、休養中の掛橋沙耶香が立ったポジションをあけてパフォーマンス。掛橋沙耶香が踊るライブ映像も、バックスクリーンで映し出され、清宮レイ、黒見明香、北川悠理、金川紗耶など、涙するメンバーもいた。
 『キスの手裏剣』が遠藤さくらのセンターで始まる――。オーディエンスが活性化し、盛大なコールを送る。間奏中に、必死に笑顔で手裏剣を投げる仕草をする4期生が愛しかった。
声出し解禁後、初となる『ジャンピングジョーカーフラッシュ』が筒井あやめのセンターで始まった――。大大大歓声が唸り声を上げる――。大盛り上がりの中、4期生の笑顔が弾ける――。

 賀喜遥香の挨拶で、MCが始まる――。会場を煽る賀喜遥香。
賀喜遥香が『お前らついてこれんのか~‼』と熱くオーディエンスにアピールし、後ろを向いて『4期生! お前らもっともっと、会場盛り上げられんのか~‼』とメンバーの事も煽った。『4期生が大好きですか~‼』と絶叫し、オーディエンスの大歓声を呼んだ。
『アイ・シー…』が賀喜遥香のセンターで始まる――。オーディエンスの特大コールが会場に木霊する――。賀喜遥香の絶叫的な煽りの中、煌めく紙吹雪が降り注ぐ……。

 ありがとうございました――。田村真佑のMCで、本日は、ありがとうございました――。と、深々なる一例が成された。最後、賀喜遥香が壁の向こうに消えようと笑顔を浮かべる中、メンバーの『大好きだ~‼』という声で、4期生は見えなくなった。

 乃木坂――。
 46――。
 乃木坂――。
 46――。

 どこからともなく、一つ一つの声達が、
 束となり……。
 乃木坂46――と、コールを開始した。

 乃木坂――。
 46――。
 乃木坂――。
 46――。

 クラップ、クラップ、クラップ。
 クラップ、クラップ、クラップ。

 クラップ、クラップ、クラップ。
 クラップ、クラップ、クラップ。

 乃木坂――。
 46――。
 乃木坂――。
 46――。

 オーディエンスは知っている……。
 一度おろされたその幕が、
 再び、その栄光と共に開かれる事を――。

 4期生の新曲、『アトノマツリ』がライブで初披露される――。林瑠奈と北川悠理と賀喜遥香と遠藤さくらと弓木奈於は、会場の裏側で歌唱する――。そこには、4期生一人一人に贈られた花が飾られていた。4期生全員が登場し、ファンに熱い愛情と感謝を伝えた――。
 トロッコに乗り込んだ歌唱メンバーは、キャップをかぶり、この可愛らしいR&Bを最後までしっとりと歌いきった。
 『ハウス!』が開始される――。キャノン砲を装備したメンバーは、観客席へとプレゼントを発射していく……。笑顔で会場に手を振る4期生――。
『サイコキネシスの可能性』が始まった――。会場に笑顔で応える4期生は大歓声を浴びた。引き続きキャノン砲を発射するメンバー。

 田村真佑のMCで、メンバーのトークが始まる。北川悠理は、涙を我慢して、テンションの高い感想を語った。
 清宮レイは、熱いライブであったと屈託なく微笑んだ。二倍、十倍、百倍、4期生で頑張らなければと思えたライブであったと、彼女は笑顔で明るく語った。
柴田柚菜は『乃木坂46のこれからをしっかり4期生も引っ張っていかなきゃいけないっていうのをすごく感じましたし、たくましく、皆さんに『心強いな』と思っていただけるように頑張りたいなと思いました』と笑顔で語り、拍手を浴びた。

 遠藤さくらは『4期生のみんなと、ファンの皆さんと一緒にライブが作れて幸せです! ありがとうございます‼』と叫び、賀喜遥香が『最後まで楽しんでいくぞ~‼』とアピール。
『おいでシャンプー』が始まる――。笑顔でパフォーマンスする4期生――。間奏で、4期生が声を揃えて『4期生~、大好き~‼‼』と叫んだ。

田村真佑は『12年目も、いろんなところで4期生が活躍する姿をたくさん皆さんに見ていただけるように、これからも乃木坂46と、4期生をよろしくお願いします!』と改めて、挨拶をした。
最後は、全員で、伝統である深々しい一礼を魅せ、大歓声を浴びる中、会場に感謝の言葉を連呼しながら、そのステージを後にした。最後の最後は、賀喜遥香と遠藤さくらが、二人寄り添って、何やらを相談し、深々と一礼して、無邪気な笑顔でそのステージから消えていった。

       6

 二千二十三年二月二十五日――。
 ステージが青いライトに照らされている。まだ、それは静寂であった。
 影ナレで佐藤楓と阪口珠美の声が開演に伴うご案内を読み上げ始めると、盛大な歓声が返事を返し始めた。
 拍手が上がる。ぱらぱらと個々のファンコールがみられた。
 手拍子が自然発生する……。
 暗闇が訪れると、ナレーションが語る。3期生が主役、と――。
 オーバーチャーが流れ、大歓声がコールする。
 大宇宙からやってきた巨大な扉が開くと、そこには3期生が――。
 『僕は僕を好きになる』が山下美月のセンターで開始する――。王室をバックに舞い踊る3期生――。火花が立ち昇る……。