恩送り 飛ぶ鳥・飛鳥―2011~2023―
「あれ飛鳥ちゃん、なに、夕と結婚するの?」設楽修氏は振り向きざまに言った。
「しぃぃないですよ」齋藤飛鳥は短く苦笑する。
「でもあれだね~、飛鳥ちゃん、なに、約12年でしょう、凄いよね~やっぱ、12年あったら、だい~ぶゴルフ上手くなるよね?」日村勇紀氏は齋藤飛鳥から、設楽修氏へと視線を向ける。「なるよねえ?」
「日村さんの場合、12年あったらゴルフがどうのっていうよりも、先に太っちゃうから」
「でもゴルフは上手くなったでしょう?」
「なんで今ゴルフの話したがんの、ふん飛鳥ちゃんの話してんじゃんだって」設楽修氏は笑った。
「設楽さん日村さん、今夜はご家族に直接うちの父から、電話でお時間いただいてるので、少しごゆっくりしていって下さいね」風秋夕は上品に微笑んだ。
「ウパが?」設楽修氏は驚いた顔をする。
「ふふいや、それ逆に誰? てなったんじゃない?」日村勇紀氏は笑った。
「ごゆっくり! 行こう、飛鳥ちゃん!」
「え、あ、はーい」
「飛鳥ちゃん、飛鳥ちゃんにかんぱ~~い!」設楽修氏はグラスを掲げて笑った。
「飛鳥ちゃん卒業おめでと!!」日村勇紀氏もグラスを掲げて叫んだ。
スペシャルサンクス・乃木坂工事中
・ハマスカ放送部
・齋藤飛鳥公式ウェブ・サイト
・乃木坂って、どこ?
・乃木坂配信中
・NOGIBINGO・シリーズ
・新!乃木坂スター誕生
・のぎおび
・のぎざかって、ここ!
・のぎ天・シリーズ
・乃木坂46ガクたび!
・乃木坂46公式TikTok
・乃木坂46公式ユーチューブ・チャンネル
・乃木坂46公式サイト
・ウェイボ
・カップスター
・パソコンマウス
・はるやま
・バイトル
・DARS
・スニッカーズ
・ソフトバンク・ギガ
・乃木恋
・乃木坂的フラクタル
・sweet
・BRODY
・Bis
・乃木坂46公式サイト
・乃木坂46の「の」
・乃木坂46のオールナイト・ニッポン
・少女のみる夢
・あの頃、君を追いかけた
・ザンビ
・映像研には手を出すな
・映画・映像研には手を出すな
・サイド・バイ・サイド
・テレビ東京
・NHK
・日テレ
・テレビ朝日
・TBS
・フジテレビ
・Rakuten TV
・NHK BSプレミアム
・ニッポン放送
・文化放送
・KeyHolder
・ゼスト
・allfuz
・A.M.Entertainment
・FA Project
・UNITED PRODUCTIONS
・ノース・リバー
・TWIN PLANET ENTERTAINMENT.
・am
・スタイルキューブ
・太田プロダクション
・ジャパン・ミュージックエンターテイメント
・hio
・kabo
・セント・フォース
・アリゲーター
・シス・カンパニー
・株式会社321
・TEN CARAT
・ホリプロ
・WAVES
・ワタナベエンターテイメント
・イデア
・Grick
・株式会社マウントケープ
・KeyHolder
・ソニー・ミュージックエンタテイメント
・バナナマン
・乃木坂46・OG
・11th YEAR BIRTHDAY LIVE
・齋藤飛鳥卒業コンサート
・乃木坂46
風秋夕に手を引かれて、齋藤飛鳥はそこで脚を止めた。
「飛鳥~、おめでとぉ~」斉藤優里はにこっと祝福した。
「飛鳥ちゃん、おめでとうございます」山崎怜奈は畏まって微笑んだ。
「飛鳥ぁ~~」深川麻衣は、振り返ったままで大いに微笑む。「卒業しちゃったの~~」
「飛鳥ちゃん、おめでと」川村真洋は可愛らしい声で発音した。「挨拶回りか」
「飛鳥、ん~~」井上小百合はくしゅ、と微笑む。「おめでと~~」
「飛鳥、卒業おめでと! これで一期生は、みんな卒業したか、めでたいな! ははは」永島聖羅はにかっと笑った。
「卒業おめでと~~」伊藤寧々は明るく笑った。
「飛鳥ちゃん、久しぶり! おんめでと!」畠中清羅は齋藤飛鳥を見つめて、グラスを掲げた。「ほら、みなみも言って」
「おぉめでとぉ~う、飛鳥~~」
「おめでと~~」宮澤成良ははにかんだ。「ほら、ななみん」
「飛鳥……。改めて、卒業、おめでと」
齋藤飛鳥ははにかんだ。「なんか、んふ、ここだけ席多くない?」
「椅子持ってきたの、てんいん、さん? なんかホテルマンみたいな人に頼んで。うふふふ」鈴木絢音は、齋藤飛鳥にそう微笑んでから、隣の席に笑顔で言う。「らんぜ」
「飛鳥~~、おめでと~~、そしてお久しぶりです。ご無沙汰しております」
「飛鳥~、何かと、これから会うかもね」斎藤ちはるは振り向いた格好のままで微笑んだ。
「こっちもね、会うかもだよ」市來玲奈は齋藤ちはるにまじまじと言った。微笑んで、齋藤飛鳥を見る。「その時はよろしく~~。ほら、ゆっきーな、佑美姉……」
「飛鳥、卒業おめでとう~、すごい、綺麗なお姉さんになっちゃったね~」
「がんばったね、飛鳥。卒業おめでと。ねえ佑美姉ってさ、私いつまで佑美姉なんだろ……」
「ずっとだよ、んふふ」深川麻衣ははにかんだ。「一期生、最年長!」
齋藤飛鳥は笑っている。
「飛鳥ちゃん、おめでとう」中元日芽香は微笑んだ。
「おめでと~」伊藤万理華も微笑んだ。
「あーりーがーとう~よ~」
齋藤飛鳥はそう言って、くしゅと苦笑した。
「飛鳥ちゃん、おめでとうございます。やっと卒業したねえ」松井玲奈は懐かしそうに微笑んだ。「おめでとう、後で一緒に呑もうね」
「はい、うん」齋藤飛鳥は微笑んだままで頷いた。
風秋夕は、齋藤飛鳥の手を取る。
「みんな、また後でね。楽しんじゃってよね!」
活気ある返事が飛び交う中、齋藤飛鳥は、風秋夕に手を引かれて、蒼い幾何学模様の絨毯を歩いて行く。
脚本・原作・執筆・タンポポ
生田絵梨花は齋藤飛鳥の姿を待ち構えていたかのように、忙しく手招いていた。
「おっす、飛鳥」生田絵梨花は、グラスを軽く持ち上げてにやけた。「ていうか、ドレス着てくるって聞いてたけど?」
「着るか」齋藤飛鳥は苦笑した。
「あ~すか、こっちこっち」秋元真夏は人懐っこい笑みで、空いている席に齋藤飛鳥を手招いた。「とりあえず座って」
「……」齋藤飛鳥は、風秋夕を一瞥する。「いい?」
「挨拶は、あとでいっか」風秋夕は、笑顔で、空いている席へと手を差し伸べた。「どうぞ、お姫様、御着席を……」
「な~にがごちゃくせきだ、普通に言えねえのかてめえは」磯野波平は、ふてくされた態度で、違う方向にぷいっと顔を背けた。「鳥肌が立つわ……」
齋藤飛鳥は着席する。「ふう」と、ずっと持ちっぱなしであったワイングラスをテーブルにそっと置いた。
稲見瓶は、改めて、齋藤飛鳥に微笑む。「飛鳥ちゃん、ほぼ懐かしいメンバーも勢揃いしてるみたいだよ。まだ顔を見てないメンバーがいたら、後で探してみるといい。この人数から、この会場で誰かを探すのは一苦労だと思うけどね」
「は~~、なに、ここは何食べてんの……」
齋藤飛鳥はそう呟いて、テーブル席に載せられている豪華絢爛な御馳走をまじまじと観察した。
「豚の丸焼きかよ……」齋藤飛鳥は苦い笑みを浮かべる。「どうやって切り分けんの、これ……」
姫野あたるは笑みを浮かべて、齋藤飛鳥を見つめる。
作品名:恩送り 飛ぶ鳥・飛鳥―2011~2023― 作家名:タンポポ