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zoku勇者 ドラクエⅢ編 完全版 アリアハン編

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「いーんじゃねーの?どうせ会社合併したんだし」
 
(……そういう問題か……?)と、アルベルトが心で突っ込む。
 
「うわ~怖いよ~!ウンチだよお~!!」
 
「これくらいでビビってんじゃねえよダウド!いくぜっ!」
 
銅の剣を構えてスライムにジャミルが突っ込んで行く。……が。
 
「……ぶべっ!!」

スライムがジャミルに体当たりし、逆に押し返されてしまった。
やはりLV1ではスライムでもきついらしい。
 
「……きゃ、きゃああ~、何かいや~んーっ!あんっ!」
 
スライムはもぞもぞと……、アイシャの身体に集って、
アイシャの服の胸の谷間に潜り込もうとしていた。
……まな板のアイシャが巨乳になりそうな光景である。
ぼけっと見ていた男衆は鼻血を垂らしそうになった……。
 
「……はっ!い、いけないっ!僕の清楚なイメージがっ!」
 
「もう崩れてますから、大丈夫ですよお~……」
 
「そうだぜ、無駄な抵抗すんなっての」
 
アルベルトはジャミルとダウドを横目でみつつ、いそいそと
鼻血を抑えるのであった。
 
「えっちっ!……バカっ!!もうーっ!!」
 
怒ったアイシャは胸の中のスライムを引っ張りだし、
思い切りほおり投げる。投げられたスライムはぼよんぼよん、
ボールの様に地面を転がる。
 
「あーあ、元に戻った、……萎んじまった……」
 
「何よっ!ジャミルっ!!」
 
……その後、4人掛り連携プレイで何とかスライムをやっつけ、初めての
バトルはどうにかこうにか終了し、漸くレーベの村へ。
 
 
in レーベの村
 
 
色々と村で情報収集してみる。皆、ベラベラと喋って細かい
情報を教えてくれる。
 
「別大陸に続くいざないの洞窟を抜けるには魔法の玉が必要で、
魔法の玉はこの村に住む火薬職人の爺さんが作ってくれるよ!でも
爺さんの家に入るには盗賊のカギが必要で盗賊のカギはナジミの塔に
あるんだよ、ナジミの塔へと続いている洞窟はこの村の南にあるよ!」
 
「鍵の掛ったお家って……、引き籠りさんなのかしら……」
 
首を傾げるアイシャ。FC全盛期時代のドラクエでいちいち
こういう事を突っ込んではいけないのです。
 
「ん~、ややこしいな…でも、こういう時の為に盗賊っていう
モンがいるんじゃねーか?よし、やれっ、ダウド!鍵を開けてしまえ!」
 
「はいなー、よおーし!……あれ?」
 
魔法玉爺さんの家の場所を村の人に教えて貰い、家の前まで
行ったには良かったが。
 
「あかないよおー!」
 
「あに?……んな筈は……、あれ?」
 
爺さんの家の扉の前に張り紙がしてある。
 
 
フライング行為お断わり。
 
 
「……んなろおおーっ!!」
 
「ハア、真面目に塔を攻略して来いって事だよ、……ズルは出来ないね……」
 
「ムッキーーーっ!!」
 
「はいはい、どうどうどう!行こうね、ジャミルっ!!」
 
アルベルトは暴れるジャミルを引っ張って連れていく。後を追う
アイシャとダウド。……その姿はまるで調教師と暴れ馬の様であった。
 
 
岬の洞窟
 
「初めての洞窟探検!よーし、頑張るわよっ!」
 
張り切るアイシャにいや、あまり頑張らなくていいです……、と、
心で思うジャミル。
 
「何よっ!ジャミルっ!」

「だから何でもねえってのっ!!」

「……オイラ急にお腹が痛くなった、あたたた、あたたた……、
ラッパのマークの正露丸……」
 
洞窟を目の前にしてダウドの悪い癖が早速発動する。
 
「じゃあ、お前戻っていいぞ?……一人になるけどな、まあ頑張って
モンスターと戦って帰宅してくれや、じゃあな……、無事を祈ってる」
 
「……」
 
ダウドが一人でアリアハンまで余裕で戻るのには今のLVでは
まだまだちいとキツかった。
 
「や、やっぱり皆と行きます……、えへへ……」
 
「いや、帰っていいよっ!早く帰れっ!!」
 
「何でそんな意地悪いうのさあー!ジャミルのアホーっ!!」
 
「うるせー!オメーがわりィんだろうがっ!アホダウドーっ!!」
 
「ちょ、ちょっと……、どうしよう、アル……」
 
掴み合いの取っ組み合いを始めたジャミルとダウドを見てアイシャが
困ってオロオロするが……。アルベルトはそんな困ったアホな二人を見て
拳を口元に持っていくと、おほんと咳払いをする。
 
「……二人とも、静かにしないと……、メラの刑です」
 
アルベルトが指先から小さな火の玉を出した。……本当にぶつけかねない
表情をしていた為、……ジャミルとダウドは一瞬にして黙りこくって
小さくなった。
 
「よし、……さあ行くよ……」
 
(……腹黒め、今に覚えてろよ……)
 
「……何?ジャミル……」
 
「だから何でもねーよっ!!」
 
……かくして4人は初めての洞窟探検を開始するのであった。


その2


洞窟の中を探索する4人組。道中にある宝箱の中身を回収しながら
塔へと向かうのだが。
 
「また薬草か……、強い武器とか入ってねえのかよう……」
 
「序盤からそんな物入っているワケないじゃないか、それにまだ
僕らはMPが極端に少ないんだから節約しなきゃなんだよ、薬草だって
貴重だよ!」
 
……説教するアルベルトに最初からほぼ反則チートの賢者野郎が
何を申すかとジャミルは思う。
 
「ジャミル、何かメダルが入ってたよお、ほら……」
 
ダウドが別宝箱に入っていたメダルを持ってくる。彼らはまだ
ちいさなメダルの役割を知らない。
 
「ふ~ん、ま、何に使うか分かんねえけど、アイテム管理係はダウド、
お前の担当だからな、取りあえず袋に入れとけや」
 
「了解で~す」
 
ダウドはメダルを袋に入れる。このアイテム袋はどういう訳か、
アイテムが無限に入る、それは便利な袋なのだがちいと変な袋
なのである。
 
「……処で、ダウド、……アイシャは?」
 
「アイシャ?……あ、あっ!さっきまでオイラと一緒に
宝箱開けてたけど……、その後……」
 
アルベルトが聞くと、ダウドは普段から困った様な表情が
更に困った顔になる。……うっかり目を離し、油断した隙に
何処かへフラフラ歩いて行ってしまったらしい。
 
「おーいー……、しっかり見てろよ、おめーはよう……」
 
「何だよお!オイラ一人の所為にすんなよお!」
 
「とにかく……、アイシャを探そう、まだそんなに遠くには
行ってない筈だから……、多分……」
 
また揉めそうになる二人をアルベルトが制する。
 
「勝手に一人で先に塔にでも行かれたら困るしなあ~、
たく、ぶつぶつ!」
 
ジャミルも動きだし、困ったちゃんのアイシャ捜索隊が
出動するのであった……。
 
……しかし、等の本人はと言うと。やっぱり……。
 
「何するのっ!放してっ!」
 
「うるせーの、黙ってな嬢ちゃん!それにしても、こ~んなカモが……、
こんなとこにいるとはねえ~、ひっひっひひい~……」
 
やはり一人で勝手にチョロチョロしている間に、いつの間にか
アイシャ一人でナジミの塔内部に来てしまい、慌てて皆の所に
戻ろうとしたが、塔に財宝荒しで潜入していた性悪盗賊集団に
拉致られて捕まっていた。