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zoku勇者 ドラクエⅢ編 完全版 アレフガルド編5

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「ここは俺達に任せとけ、テメーらはこのままゾーマの城まで突っ走れ」
 
「はあ!?何言ってんだよ!!」
 
「うるせえ!グダグダ言うな!!」
 
「俺達が囮になるッスー、その間にジャミルさん達は
ゾーマの城まで行って下せえ」
 
「無理よっ……!!」
 
「あー、走んなくても大丈夫か……」
 
「……無茶言ってんじゃねーよ!てめーらだけで
持ち堪えられるわきゃねーだろ!!」
 
しかし、カンダタ達はジャミル達の言葉を無視。
更にある無茶な行動へと移る。
 
「おい、お前ら手伝え、こいつら全員を持ち上げて
ゾーマの城までブン投げるぞ」
 
「へえーい!」
 
「へーい!」
 
「へへーい!」
 
「へ……?」
 
「……うわーっ!何すんのさあ!!」
 
「きゃーっ!きゃー!?」
 
「ちょ、ちょっと……!カンダタ!?」
 
「よーいしょ、よいしょ、」
 
「よっこらしょ」
 
「しょっと!」
 
カンダタと子分達はジャミル達4人の身体をひょいと
持ち上げ、何処かへと運ぼうとする……。
 
「よし、ここらでいいか、方角よーし、……目標まで距離よーし!」
 
「……どう言うつもりだよ、カンダタ!!」
 
「うるせー黙れ!テメーらに借り作ったまんまじゃ
こっちも気がわりィんだっ!!」
 
「カンダタ……」
 
「カンダタさん……」
 
「……死ぬんじゃねえぞ、クソガキ……、いいか、
てめえを泣かすのはこの、世界一の大盗賊カンダタ様よ……、
よーく覚えとけ……」
 
「うるせーよ緑パンツ」
 
「……こ、この……、馬鹿ガキ……!!」
 
「親分ーっ、早くしねーと…!」
 
「チッ……、よーし、クソガキ共ー!さっさと向こうへ飛んで
いきやがれーーえええ!!」
 
「よーいしょ!」
 
「こーらしょ!」
 
「ほいっと!」
 
 
「……うわああああああああーーーっ!!」
 
 
カンダタ達に投げ飛ばされた4人は宙を飛び……、
見事にゾーマの城内部へと落下していった……。
 
 
ゾーマの城
 
 
「……いってええー……」
 
「う……」
 
「みんな……、大丈夫かい……?」
 
「あうー……、大丈夫だけど…」
 
「いたた…まさか……、本当に飛ばしてくれるなんてね……」
 
「ちょっと空飛んだねえ……」
 
「うー……、とんでもねえ事すんなあ……、あのデブ……」
 
「カンダタさん……、子分さん……」
 
「……行こう、アイシャ、ジャミル、ダウド……、僕達は
やらなきゃいけないんだ、前に進もう、危険を覚悟で
僕らに道を作ってくれたカンダタ達の為にも……」
 
「……とっととゾーマ倒してさあ、もう帰ろうよお!」
 
「まあ、あいつらなら大丈夫さ……、きっと……」
 
「うん、そうね……」
 
「んじゃ……、いっちょ行きますか、最後の戦いへ……!!」
 
アルベルト達もジャミルの言葉に強く頷いた。

ラストダンジョンへ……

「……つ、ついに来る処まで来ちゃったんだね……」
 
辺りを見回しながらダウドがぶるっと身震いする。
 
「に、しても静かだな……」
 
「でも、なんだか……、モンスターの気配が全然しないよお……」
 
「本当に平気かしら……、カンダタさん達……」
 
「早くゾーマ倒しちまわねーとな……」
 
「あっ、ねーねー!」
 
ダウドが何か見つけたらしくジャミル達に手招きする。
 
「どうしたい」
 
「玉座……」
 
見ると側には空っぽの玉座がぽつんと置いてあった。
 
「ゾーマの奴……、逃げたんじゃあるまいな……」
 
「まさか……」
 
「……な、ワケねえよな……、ダウドじゃねえんだから……」
 
ダウドの顔を見つつ、ジャミルが苦笑する。
 
「なんだよおー!」
 
「でも……、もしかしたら、ありえない話でもないよ……、
あの大量のモンスターはゾーマを逃がす為の時間稼ぎだった
可能性も無くはないよ……」
 
アルベルトが困った様に頭を掻いた。
 
「……えーい!こんにゃろ、くそっ!」
 
ジャミルが腹正しげに玉座を蹴とばす。……すると、アイシャが
何かを見つけたらしく、直ぐに反応する。
 
「ジャミル……、この下に何かあるわ……」
 
「え?」
 
「階段だ……」
 
「ほんとだあ!」
 
どうやら玉座の下に隠し通路があったらしい。
 
「わー!俺ってスゲー!」
 
「……じゃあ……、この先にゾーマがいるんだね……」
 
「よし、行くか!」
 
4人は薄暗い地下室へと降りて行き、いよいよゾーマの元へと進む。
 
「♪ふっふふう~ん」
 
「ダウド、今日は何だかご機嫌だねえ……」
 
「だって、もうすぐ怖ーい大魔王退治から解放されると思うと、
オイラもう嬉しくて!」
 
「あ、モンスター……」
 
「ひいいいっ!?」
 
「……うっそだよー!」
 
「ひどいよお……、ジャミルう……!」
 
「バーカ!オメーがもうちょっとしっかり真面目に戦ってくんねえと……、
全員途中でお陀仏だかんな!?」
 
「……君もだよ、ジャミル!」
 
ダウドに説教するジャミルだが、しかしすぐに逆にアルベルトに注意される。
 
「何で俺もなんだよ!」
 
「そそっかしいし、すぐ調子に乗るから、ジャミルは……」
 
「……ぶうーっ……」
 
「もう少しだから皆で頑張ろうね!」
 
「ああ……、そうだな!」
 
アイシャの言葉に男衆3人が頷く。
 
暫く通路を進んでいくと何処かで見た様な光景に出くわす。
 
「これって……」
 
「回転する床……、だよね……」
 
「何でここにもあんのおー!」
 
……ルビスの塔の倍の広さの床がジャミル達の行く手を拒んでいる。
 
「周囲はでけえ穴だらけだし、こりゃ前みたいに滑って遊ぶ
余裕なんか無さそうだ……」
 
「……元々遊ぶとこじゃないってば……」
 
「俺が先に行く!皆、後から付いてこいよ」
 
ジャミルが率先して先頭に立ち、床の上に乗った。
 
「オイラ達、後ろにいるんだからおならしないでよ、ジャミル!」
 
「何だよ!!」
 
不安そうに他のメンバーもジャミルの後に続き、床に乗った。
……そして、回転する床で苦戦し、行き詰る事、数時間経過する……。
 
「や、やっと……」
 
「渡れたわね……」
 
「……はあ、何回穴に落ちたんだろうか……」
 
「……もーやだっ!!オイラ帰るうううう!!」
 
そして、炸裂する、怒りダウドの愚痴、文句、……叫び。
 
「帰れば……?また回転する床通って……、はい、お客さん
お帰りはあちらー!!」
 
「あっ、うそうそ……!怒んないでえー!ジャーミールーう!!」
 
ごろにゃん状態でダウドがジャミルに抱き着く。
 
「……!?」
 
「アイシャ、どうかしたか?」
 
「……何かが足を引っ張るの……!きゃっ!?」
 
地中から手だけのモンスター、マドハンドが飛び出し
アイシャの足を掴んでいる。
 
「うわっ……!手が……、手が……、いっぱいだああ!ひいいいっっ!」
 
「だからっ、ビビるなっての、ダウドっ!」
 
ジャミルが素早くマドハンドを叩き切りアイシャを解放した。
 
「……いくよ、イオナズン……!!」