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zoku勇者 ドラクエⅢ編 その後編 ダウド大暴走

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「ダウドっ!てめー……、んなろ、好き勝手な夢見やがって……!
こっちゃ冗談じゃねえぞっ!!さっさと一緒に帰んだよっ!!」
 
「やだよ、オイラずーっと此処にいるんだよっ!!」
 
「!?」
 
そう言うなり、ダウドは頭にタ〇コプターの様な物を着け、
空を飛んで逃げて行ってしまった。
 
「♪きゅぴっ!ダウドもお空飛んだよお!すごいねえ!!」
 
チビがきゃっきゃと無邪気に喜ぶ。
 
「あいつ……」
 
「……この世界はダウドの夢だから……、もうやりたい
放題なのかものね……」
 
「早く追いかけなくっちゃ!!これ以上勝手な夢
見させないわよっ!!」
 
もはや悪夢を見ているのはダウドではなく……、
トリオなのであった……。
 
「自由な夢の世界なら……、僕達も自由にさせて
貰えないのかな……」
 
「アルっ、それだっ!そっちがその気なら……、俺らだって勝手に
やらせて貰うぜっ!……ピンク色の通行ドア出ろっ!!」
 
「おおっ……」
 
「凄いーっ!」
 
ジャミルがそう言うと……、例の有名なドアが目の前に現れた……。
 
「よし、行こう!ダウドの処まで通してくれ!」
 
ジャミルがそう言って有名なドアを開けた。トリオとチビが
ドアを潜ると、其処には……。
 
「……今度は何だ?」
 
「わあっ、お花畑……、綺麗……」
 
出た場所は……、一面の花が咲き乱れる所で……、
さっきまで機嫌の悪かったアイシャを一瞬で笑顔にさせた。
 
「……あいつ、こんな少女趣味だったのか???」
 
「きゅぴ?誰かくるよ!」
 
「ダウドか!?」
 
「違うよ、女の子みたいだよ……」
 
アルベルトがそう言うと、ツインテールの幼女がこちらに
近づいて来た。
 
「きゅぴ、こんにちは!」
 
幼女はスカートの裾を摘み、ジャミル達に挨拶をする。
 
「……きゅぴ?どっかで聞いた様な口調だなあ……」
 
ジャミルが首を傾げた。
 
「あたち、きゅぴ子よ!よろしくね!」
 
「はあ……?」
 
「普段はきゅぴ!だけど、たまにぴゅぴって言ったりするのっ!」
 
きゅぴ子はそう言いながら嬉しそうにくるくる回ってダンスした。
 
「……もしかして、あなた……、人間になった……チビちゃん……、
なの……?」
 
戸惑いながらアイシャが目の前のきゅぴ子を指差した。
 
「きゅぴっ?わかんない!」
 
「ぴゅぴっ!チビもわかんない!きゅぴっ!」
 
きゅぴ子とチビは踊りながら楽しそうにくるくる回っている……。
 
「……何て癒される光景なのかしら……」
 
「うん……、そうだねえ……」
 
「……」
 
噴火状態だったアイシャはもう完全に機嫌が直っていた……。
と、其処へダウドもちょこちょこ歩いてくる……。
 
「きゅぴちゃーん、おやつ一緒に食べようよお、あっ……!」
 
「ダウドっ!来たな……、今度こそ逃がさねえぞ……!」
 
ジャミル達の姿を見てダウドが身構える。
 
「やだよお!オイラ……、ずっと此処から出ないよーだ!」
 
「もうっ、小さい子みたいなわがまま言うんじゃないのよっ!」
 
「チビを擬人化させたり……、ねえ、ダウド、君ってそう云う
趣味だったの……?」
 
アルベルトにじっと見つめられダウドがたじろいだ……。
 
「うっ……、い、いいんだよお!ほっといてよお!!
オイラなんか……!!」
 
「……よかねえよっ!!大事なダチだから……、お前が心配だから……、
わざわざこんなとこまで迎えに来るんだろうがっ!!」
 
顔を赤くしてダウドに向かい、ジャミルが大声で叫んだ……。
 
「ジャミル……、うっ、オイラ……」
 
「きゅぴ、おにいちゃん……、おにいちゃんのいる処は
ここじゃないよ……?」
 
「きゅぴちゃん……」
 
「ぴ?だから……、皆と一緒に帰って?ね?」
 
 
余計な事言うんじゃないのりゅ~……
 
 
「っ!この声はっ……!!」
 
「……スーパーカップ1・5倍……、キーングベビーサタン参上りゅ~……」
 
ジャミル達の目の前に…またも巨大化したベビーサタンが現われる……。
 
「ちゃちいな……、今、それ以上の大盛りサイズあんぞ?
せめてぺ〇ングぐらいにしとけよ……」
 
「うるせーりゅっ!馬鹿山猿めっ!!こいつらは頂くりゅ!!」
 
「きゅぴっ!?」
 
「ぴいいっ!!」
 
「……きゅぴちゃん!!チビちゃんっ!!何て事するのよっ!」
 
キングベビーサタンがチビときゅぴ子を捕える……。
 
「お年玉は頂いたりゅーっ!!けーっけっけっけっけっ!!」
 
きゅぴ子とチビを両手に掴んだまま握りしめ、キングベビーサタンが
バカ笑いする。
 
「やめろおっ!」
 
「……ダウドっ!」
 
キングベビーサタンの前にダウドが飛び出していった。
 
「……此処はオイラの夢の世界だぞっ……!きゅぴちゃんと
チビちゃんを放せっ!!人の夢の中まで出てくんなよっ!!」
 
「なーにを言ってるりゅ……、お前のその夢のショバを提供して
やってるのはこのリトルりゅよ……、ショバ代ぐらい払えりゅ!!
このバカチンがあ!」
 
「え……、えっ……?」
 
「なーる、そう言う事かい……、と言う事は、まーたお前が魔法で
悪さしやがったんだな!?」
 
「ご名答りゅよっ!けけっ!」
 
そう言うと、キングベビーサタンがトリオに向かって持っている
フォークを翳した。途端にジャミル達の身体が石化してしまう……。
 
「みんなあーーっ!」
 
「けけっ、……このまま石ごと砕いてやるりゅ……」
 
「きゅぴ~……」
 
「ダウ……、助けて……」
 
きゅぴ子とチビも捕えられたまま……、絶体絶命である……。
 
「ここはオイラの夢なんだ……、ショバなんか関係ない……、
好き勝手させない……」
 
「りゅ?」
 
ダウドが強く祈ると……、ダウドの身体が輝きだす。
 
「りゅっ!こっ、これは……」
 
「……ひぃっ、ひぃっ、……我は大魔王ダウドなり……、
ひぃっひぃっ……」
 
「りゅーーーっ!?」
 
「この世界はすべてオイラの物……、滅びよ……下等生物めが……!
メラゾーマ……!!」
 
「……お、お前ーっ!実は内面めっちゃ暗黒……りゅーーっ!?」
 
ダウドが放ったメラゾーマがキングベビーサタンに命中し、
キングベビーサタンは消滅した……。
 
「ひぃっ、ひぃっひぃっ……」
 
「……あ、元に戻った……」
 
ジャミルが自分の身体を見回した。
 
「ジャミル!あそこ、大変だよ!ダウドが!!」
 
アルベルトがダウドを指差す。
 
「ハア?な、今度は何だよ、何が起きてんだ!?」
 
「……あっ!きゅぴちゃん、チビちゃん!二人とも
大丈夫だった!?」
 
アイシャがチビときゅぴ子の元へ駆け寄る。
 
「きゅぴっ!アイシャ~!チビ、大丈夫だよお!」
 
「……きゅぴ子もだいじょうぶ、でも……、おにいちゃんが……」
 
キングベビーサタンは消滅したが、大問題と化した
ダウドが残っていた……。
 
「ダウドっ!一体どうしたの!?もうっ、しっかりしてよっ!!」
 
「この世界は……、大魔王ダウド様が支配する~、ひぃっひぃっ……」