二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

zoku勇者 ドラクエⅢ編 その後編 英雄達の帰還

INDEX|4ページ/7ページ|

次のページ前のページ
 

「んじゃ、あたしはこれで……、頼むよ、町の平和の為にも……」
 
おばさんは用事を頼んだ後、そそくさと家に戻って行く……。
 
「……あんの、糞ババア……!」
 
「いいでしょ、あんた町の皆から頼りにされてんだから、
ね?英雄さん」
 
「それとこれとは話が別だっつーの!」
 
「あの、話……、聞こえたけど……」
 
隠れていた3人がチビと部屋から出て来た。
 
「俺は行かねーからなっ!」
 
ジャミルがぷいっと横を向く。
 
「ジャミルったら……、町の皆が困ってるのよ、旅立つ前に、
井戸に行ってみましょうよ……、小さな事件も勇者としてのお仕事、
人助けよ」
 
アイシャが説得してみるがジャミルは言う事を聞かず。
 
「嫌だっ!城だって警備兵の奴らがいるだろっ、そいつらに任せときゃ
いいんだよ!」
 
どうやら勇者なのにつまらん仕事を押し付けられ、何でも屋扱いに
したのが気に入らないらしく、ジャミルは機嫌が悪い。
 
「そう……、じゃあ、今夜は奮発して、旅立ちの前に極上の
霜降り肉のステーキをご馳走しようと思ったけど……、あんたのは
要らないんだね……、のりたまふりかけとお茶漬け用意しておくよ……、
嫌ならお粥でもいいかい?……のりたまでも贅沢だね……」
 
「すいません、行ってきます……」
 
「宜しい……」
 
ファラに脅され、ジャミルはそそくさと外に出て行った……。
 
「うわ、根性なし……」
 
ジャミルを目で追うアルベルトの目が点になる……。
 
「チビちゃんは、ファラに預けた方がいいんじゃないの?」
 
「そうね、じゃあ、ファラ、お願いしていい?お出掛けの時はいつも
このショルダーバッグの中にチビちゃんを入れてるの」
 
アイシャがバッグをファラに手渡した。
 
「うん、任せて、チビちゃん、あたいとお肉買いに早速
お出掛け行こう!」
 
「きゅっぴ!お出掛け、お出掛け!」
 
チビが嬉しそうに尻尾をパタパタ振る。そして、ジャミルの
サポートで仲間達も一緒に井戸へと向かった。
 
「此処の井戸か……、たく……」
 
ジャミルが井戸の中を覗きこんだ。
 
「本当に空井戸になってる?水入ってない…?」
 
ダウドが不安そうな声を出した。
 
「水入ってたら、中に人なんか住めないよ……」
 
「それもそうだねえ……」
 
「俺が先に降りる、お前らは後から来いよ」
 
ジャミルが縄をつたい、先に井戸の中へ降りる。
 
「たく、何で俺がこんな……、まあ、ステーキの為だしな……」
 
続いて、他のメンバーも下に降りてくる。
 
「あら?あんな処に小屋が有るわ……」
 
「冗談かと思ったのに……、本当に住んでんだな……」
 
4人がぞろぞろと小屋の中に入ってみると人がいた。
 
「よくぞ来た、わしは世界中のメダルを集めているおっさんじゃ!」
 
「……メダル……、って……」
 
「世界中に散らばるちいさなメダルと引き換えに豪華景品をやるぞ!」
 
おっさんがジャミルに景品リストを渡し、仲間達もリストを覗く。
 
「えーと、5枚で棘の鞭、10枚で女性専用ガーターベルト、
……100枚で……、ゴールドパス……」
 
100枚目の景品にジャミルが目を光らせた……。
 
「一応、旅の間に、そこら中で見つけたんだけど、何に使うのか
判らないから……、取りあえずしまってはあるんだよね……」
 
「ダウド、集めてあるメダル、取りあえず、今すぐ全部
持ってきてくれ……」
 
「ええっ、戻って?今からオイラが取りに行くの……?
仕方ないなあ……」
 
ダウドがしぶしぶ上まで戻って行った。ご苦労様である。
 
「へえ、90枚目で復活の杖か、いいなあ……」
 
此方はアルベルトが欲しそうだった。MP消費無しでザオラルが
使えてとても便利な杖である。
 
「……95枚目は私、嫌よ?貰っても着ないわよ……」 
※神秘のビキニです……。
 
「大丈夫だよ、お前は胸ねえから無理に着なくても……、
あいてっ!」
 
「そこまではっきり言われると腹立つのっ!ジャミルのバカっ!!」
 
アイシャがぷうっと頬を膨らませた。
 
「お待たせ、……持って来たよ…」
 
疲れた様な顔をし、集めてあるメダルの入ったズタ袋を下げた
ダウドがひいこらと戻って来た……。
 
「何枚あるんだ?」
 
「え~っと、今は全部で60枚……」
 
「それだと、正義のそろばんまでだのう、其処までの景品で
良ければ今交換してやるが?」
 
「そろばんかよ……、いらねえ……、商人もいねえし、珍の処に
売りつけてやるか……」
 
「……いや、ジャミルを叩くのに使えるかも……、新技ひらめいた、
えー、願いましてはご破算攻撃……」
 
アルベルトの目が何となく光った……様な気がした……。
 
「おい、シスコン……」
 
「何か、今のオイラ達だと、不必要な物ばかりだねえ……」
 
「そんな事はないよ、旅の間は何があるか判らないんだから、
もしかしたら何か役に立つ物が有るかも知れない、一応みんな
貰っておこうよ……」
 
「う~、ゴールドパス……、欲しいなあ……」
 
ジャミルはどうしても100枚目の景品に未練たらたらの様であった。
 
「また頑張って集めてくるが良い!」
 
4人は60枚までの景品を頂き、井戸を出、家に戻り、リビングへと集まる。
 
「ファラとチビはまだ帰らないのか、ま、いいけどさ……」
 
「ねえねえ、貰った景品で何か使えそうな物ある?」
 
アイシャは興味シンシン状態であった。早速、確認の為、
テーブルの上に貰った景品を広げてみる。
 
「……どう見たって、あんまり使えそうなモンねえ気がするけど……」
 
「この指輪なに?綺麗だねえ……」
 
「あ、それは確か、力の……」
 
ダウドが指輪に目を付け、嵌めると……。
 
「……オイラ、何かムキムキになった様な気がする……、
マッチョマン……」
 
「うわ、やめろーっ!今すぐ外せーっ!……きもいーーっ!!」
 
大慌てでダウドから指輪を外させた……。
 
「……オイラ……、指輪嵌めた瞬間から、何か記憶が一瞬……、
飛んだような気がしたよ……」
 
「……前見た夢が本当になりそうだった……、たく、これは
要らねえな、売るぞ……」
 
力の指輪を資金リストへ入れる。
 
「後、使えそうなのは……、ガーターベルト……、これは
女性専用みたいだけど……」
 
Ⅲにおけるガーターベルトと言うのは、通常ではセクシーなえっちぃ
下着の筈なのだが……、どういう訳か、このベルトは外観が
全く普通の腰に嵌めるタイプのお洒落なベルトであり、それが
罠でもあり……、この後に起こる事態に男共は全く気が付いて
いないのであった……。
 
「あ、じゃあ、私が嵌めてみる!」
 
アイシャが嬉しそうにベルトを腰に装着。
 
「……どう、守備力とか上がりそうかい?」
 
「何か私……、胸が大きくなった様な気がするの……、
うふん……」
 
「……はああ!?」
 
「まーた、碌なモンじゃねえな……」
 
ジャミルが頭を抱えた……。
 
「見て、私もう、まな板じゃないよ、うっふーん、あっはーん♡」