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zokuダチ。セッション2 楽しき?マンション生活編

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「あ、ジャミル、一人で何食べてるの!?ずるーいっ!」
 
「ずるいも何も……、これは俺が買ったお昼のもりそばだよ……」
 
「ちょっと一口頂戴っ!!」
 
「こ、こら!よせっ!……たく~……」
 
ジャミルは慌てて蕎麦を高く揚げる……。
 
「ぶう~!」
 
「んで、……何が大変なんだと?」
 
蕎麦をズルズル啜りながら、ジャミルがアイシャの方を見た。
 
「あ、そうだっ!小熊のぬいぐるみちゃんがぽてぽてエントランス
歩いてたの!それでね、何かモフモフ言ってた!」
 
「ハア?」
 
「見れば分るよっ、早く、早くっ!!」
 
アイシャはお昼中のジャミルを引っ張り、無理矢理、
部屋の外に連れ出す。ジャミルはお碗に入れた蕎麦を
持ったままである……。
 
「まだ食ってんのになあ~……」
 
 
「モフ~、くんくん……、甘いにおいはどこモフ~?」
 
「ジャミルっ、ほらほら、あそこあそこ!」
 
「だから……、な……!?」
 
見ると、確かに、小さな熊のぬいぐるみがエントランスにおり、
共用玄関近くを走り回っていた……。
 
「モフ~っ!」
 
「きゃあー!可愛いー、こんにちは、初めまして!あなた
何処から来たの!?」
 
アイシャは抵抗なく、喋って動く熊のぬいぐるみを抱き上げた。
 
「モフ?くんくん、おねえさん、甘いにおいがするモフ、でも……、
リンクルストーンのにおいじゃないモフ……」
 
「迷子になっちゃったのかな?ねえ、ジャミル……、この子、
持ち主さんと逸れて迷子になっちゃったのかなあ、可哀想だね……、
探してあげよ!」
 
ジャミルの方を見て、アイシャが一人で勝手に頷く。
 
「またすぐそう言う無茶言う……」
 
「おう、アイシャ、ぬいぐるみ買って貰ったか、良かったな!」
 
ホークが笑って廊下を通り過ぎて行く横で、モフルンが挨拶した。
 
「こんにちはモフ!」
 
ぬいぐるみが喋っても、動じないのが此処のマンションの住人である……。
 
「モフ?」
 
「……モフルン!」
 
お約束で……、はーちゃん登場……。
 
「モフ~っ!!はーちゃんモフ~っ!!会いたかったモフ~っ!!」
 
「……モフルンっ、私もだよ~っ!!はーっ!!」
 
はーちゃんとモフルンは抱き合い、再会を喜びあったのであった。
 
「この子……、はーちゃんが持ち主さんだったのね……、
でも、良かった……」
 
「……ううん、この子の本当のパートナーさんはね、私のお友達で、
みらい、っていうの」
 
「モフルン、甘いにおいがしたから、あっちこっち、ふらふらしてたら
迷子になったモフ」
 
「そっか、でもきっと、その子も心配してるね……」
 
「……どうせすぐ、来るから大丈……いてっ!!」
 
アイシャがジャミルの足を踏んだ……。
 
「……お約束でもそういう事言っちゃ駄目!はーちゃんと、モフルンも
一緒に此処のマンションに住めばいいんだよ、ねっ!」
 
「はーっ、素敵!!」
 
「モフ~っ!!」
 
「じゃあ、黒子さんの処に行って、許可貰ってこよ、行こう、はーちゃん、
モフルン!!」
 
アイシャ達は揃って、市役所まで走って行った。
 
「……どんどん収拾がつかなくなってるな、このマンション……、もう何が
入居してきても驚かねえぞ……、って、……ああ~っ!蕎麦がのびてる……、
とほほのほ~……」
 
 
そして、はーちゃんと一緒の部屋にモフルンは同居する事になり、
瞬く間に、このマンションのお姉さま達のハートを鷲掴みにする。
女衆ははーちゃんの部屋に集まり、モフルンと交流中であった。
 
「きゃあー、可愛いねえ、可愛いねえー、きゃあ~っ!!」
 
バーバラはモフルンに顔を近づけスリスリする。
 
「モ、モフ……」
 
「んな、化粧くせー顔近づけんなよ、……クマ子が嫌がってんぞ……」
 
「まーたこの口は……、一体何処まで伸びるのかギネスを作ろうか……、
ねえ、ジャミル……」
 
「……やふぇろ!こひょ、あふょげひょう、おふゃふぁ!」
 
訳 ※ やめろ!この、厚化粧!オババ!
 
「てか、今日は此処は野郎禁制なんだよ!何であんたがいるんだい!
出てけ!」
 
ジャミルはシフに尻を蹴とばされ、部屋から追い出された……。
 
「ああ、……この毛ざわり……、堪らないわ、……ブラウを思い出すわ……、
ああ……」
 
「……モ、モフ……?」 

クローディアはそう呟きながら、モフルンの毛をすりすり撫で、
もふもふする。
 
「本当、可愛いわね……」
 
「でしょ、でしょーっ!」
 
ダガーとアイシャも、モフモフの虜であった……。
 
 
「……たく、シフの野郎……、何が野郎禁制だっつーの、てめえは
男女の癖に……、お?」
 
「ああ……、オレも、混ざりたい……、この中に……、ああ……、
おねえさ~ん……」
 
「……」
 
どうやらジタンがずっと部屋の前で様子を覗き見していた様子であった。
 
「……これ以上、此処にいると、お前殺されるぞ!早くっ、
こっち来いってば!!」
 
ジャミルはジタンを無理矢理引っ張って連れて行く……。
 
「……おねえさ~ん……、あああ……」
 
 
翌日。
 
「こんにちは、ジャミル……」
 
「おう、……って、クローディアっ!?く、クマと狼っ……!!」
 
「昨日、モフルンを見ていたら……、どうしても我慢出来なくて……、
私もブラウとシルベンに来て貰ったの……、あ、黒子さんには
ちゃんと許可を貰ってあるから大丈夫よ……」
 
「……あ、あははは……、……許可すんなよお……、たく、
もう……、って、それにしても随分来るのが速くないですか……?
あはは、ははは……」
 
ジャミルはもう何が入居してきても驚かないと言ったものの、
もはや、怪物マンションになりそうであった……。
 
「それじゃ、また……」
 
「クローディアっ!ねえ、オレと飛空艇でクルージングデートしないっ!?」
 
突然、ジタンがクローディアの前に飛び出すが、……ブラウとシルベンが
ジタンの頭に噛み付いたのであった……。
 
「……駄目でしょう、もう……、この人は食べ物ではないのよ、
……ごめんなさいね、では……」
 
クローディアは2匹の獣を従え、部屋へと戻って行った。
 
「素敵な護衛ね、……私もやっぱりスタイナー呼ぼうかしら、
ね、ジタン?」
 
部屋から出て来て、ジタンを横目で見ながら、ダガーが呟くのであった……。


喫茶店女子会

マンションの人数も、20人を超え、……勝手に改装工事が行われ、
部屋数も48階へとパワーアップとなった……。
 
「はあ、これ以上、誰が来るってんだよ、勘弁してくれ……」
 
圧倒的に増えたマンションの部屋数を外に出てぼーっと眺めながら、
ジャミルが溜息をつく。
 
「それが楽しみなんじゃない、もうっ!」
 
「はーっ!だよねっ!」
 
アイシャとはーちゃんは頷きあう。
 
「みらいとリコも此処に何とか来られればいいのに……、
早く会いたいなあ……」
 
「大丈夫だよ、はーちゃん、きっとすぐ会えるよ!」
 
「アイシャ……、うん、ありがとう!そうだねっ!!」