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zokuダチ。セッション4 もっと増えます住人さん編

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私達でジャミルさんのお洋服、買ってあげようね!」
 
「はーっ!」
 
「ふふっ、そうねえ……」
 
「モフっ!」
 
 
「……頼むから……、勘弁して下さい……」


遊園地編 2

お昼を食べ終えた一行はカレー屋を後にする。
 
「次は何にのろーかっ!わくわくっ!」
 
「……次はも何も……、今日、一回も何も乗ってねーだろ……」
 
「えへ?えへへ、そうでしたっ!」
 
てへぺろスマイルでみらいが頭を掻いた。一行は再びジェットコースター
乗り場の方へと戻るが。
 
「はーっ!凄い人っ!!朝よりも、いっぱいだねっ!」
 
ジェットコースターブースにはあっという間に行列が出来てしまって
いたのであった。
 
「……ほれみろ、さっさと乗らないから、こーゆーことになる……」
 
「えーと、……に、2時間待ちっ!?……計算外っ!」

「何がだ、何が……」
 
待ち時間のご案内板を確認したリコも悲鳴を上げる。
 
「もっと、空いてる処行こうか……、時間も押しちゃってるし……」
 
「モフっ、モフルン、お化け屋敷行きたいモフーっ!」
 
アイシャの意見にモフルンが跳ね、一同頷いた。
 
「……それも定番だな、ま、いいんじゃね」
 
「じゃあ、いこう、いこーっ!」
 
みらいを先頭に女の子達は再び元気に歩き出した、が。
 
「……ジャミルさんっ!」
 
「あん?どうかしたか?」
 
一番後ろを歩いていたジャミルの処に、こっそり、リコが近づいて来た。
 
「お化け屋敷の定番シチュエーションなんか狙っちゃ駄目ですよ!
お化けが怖くて、アイシャさんがキャー!とか抱き着いてくるの
期待して狙ってるとか、まるで計算外、甘い、甘いですよっ!」
 
「おい……、あのなあ……」
 
「リコー、どうしたの?」
 
「何でもないわよっ、それではっ!」
 
みらいが呼ぶと、リコは再び、所定の位置に戻って行った。
 
(本当に最近の若者にはついていけへんわ……)、と、思う
ジャミルであった……。
 
そして、お化け屋敷ブースに着いた一行はドキドキしながらも
お化け屋敷内に入る。最もドキドキしているのは女の子達だけで、
ジャミルは別に何ともないのだが。
 
「うーっ!や、やっぱり……、緊張するねっ!!」
 
「はー!お化けさん!お化けさん!どこかなっ!?」
 
暫く内部を進むと、早速の刺客、ハゲた頭部に弓が五本突き刺さった、
落ち武者のお化けが近づいて来た。
 
「……出たモフーっ!!」
 
「落ち着きなさいっ、これは作り物よっ……!きゃあーっ!!」
 
「でも、やっぱりこわーいっ!!」
 
「はーっ!!来ないでーっ!!」
 
「大丈夫だよーっ!!皆、おちつこーっ!!」
 
アイシャが励まし、女の子達は固まって震えはじめる。
 
「たく、どうしようもねえな、こんなモン……」
 
ジャミルは落ち武者に近づいていくと、禿頭をぱしっと叩いた、すると……。
 
「……この……盗人がーーっ!!」
 
「え?え?え?え……」
 
ハゲ落ち武者はいきなり、ジャミルに向かって突進して来た……。
 
「……私のアイスソードを返すのだーーっ!!うがあああーーっ!!」
 
「ちょ、ちょっと待てよ!俺、そっち側(リメイク版)の方の
人間じゃねえし!うわーーっ!?」
 
ハゲ落ち武者は異様にジャミルに執着心を燃やし、しつこくジャミルを
追い掛け回す……。
 
……ぽかっ!!
 
「あーあ、やっちまった、急に突進して来るからさ……」
 
ジャミルは誤魔化す様に、横を向いて、おら知らねの表情をした……。
 
「……お客さん、困りますよーっ!お化けを殴っちゃ!ああーっ……!!
これもお客さんを脅かす仕掛けの一つなんですから、ああ……」
 
係員が慌てて飛び出して来て、オロオロする……。
 
「……ウーン……、こ、この、盗人めええ~……」
 
ジャミルにハゲ頭を思いっきり殴られたハゲ落ち武者は、巨大な
コブを作って伸びていた……。
 
「モフーっ!ジャミル、強いモフーっ!!」
 
「……俺、悪くねえし!?」
 
「ちょっと、ジャミルさん、それ、一体誰の真似ですかっ!?」
 
「……ジャミルったら、もう~……、どうも、すみませんっ!!」
 
アイシャが顔を赤くしながら、代りに係員に謝るのであった……。
 
お化け屋敷で騒動を起こした(ジャミルの所為)一行は、
気を取り直し、何処か気軽に楽しめる別のアトラクションを捜し歩く。
 
 
「お化け屋敷、楽しかったモフーっ!」
 
「あはは、楽しかったねーっ!」
 
みらいとモフルンはまるで姉妹の様に手を繋いで仲良く燥ぎ合う。
 
「あふぁー……、ねむ……」
 
「もうっ、ジャミルったらっ!欠伸なんかしてっ!ちゃんと
反省してるのっ!?」
 
「……んだよ、俺は悪くねーって言ってんだろ、悪いのは
あのデコハゲだろうが!!」
 
こちらはこちらで、ジャミルとアイシャコンビはいつも通り、喧嘩を
おっぱじめるのであった。
 
「リコ、あれ……、チュロス食べたい!」
 
はーちゃんが路上のチュロス屋を指差す。チュロス屋から
ハチミツのふんわりと甘くていい匂いが漂って来た。
 
「仕方ないわねえ、私が買ってあげるわ、特別よ!」
 
「リコ、奢ってくれるの!?うれしいなあーっ!!」
 
「あら?私は、はーちゃんだけに言ったのよ、みらいはちゃんと自分の
お小遣いで買いなさいね?」
 
「……え~、……リコぉ~、けち~……」
 
「うそうそ、冗談よ、もう……、ちゃんと奢ってあげるわよ、モフルンもね!」
 
「モッフーっ!嬉しいモフーっ!!」
 
「わあーい!リコ、好き好き!大好きっ!!」

「も、もう~、みらいったら……」
 
……ジャミルとアイシャがギャーギャー喧嘩をしている間に、
魔法ガールズ達は美味しそうに買ったチュロスを頬張りながら
二人を待つのであった。
 
「お?お前ら、何食ってんだよ!」
 
「チュロスですよ、美味しいですよ?」
 
「……ず、ずりい、俺もっ!!」
 
リコが食べているのを見、ジャミルが慌ててチュロス屋のワゴン目掛け
ダッシュする……。
 
「……あっ、待ちなさいよ、ジャミルっ!私だってチュロス食べるーっ!!」
 
「ジャミルとアイシャ、かけっこしてるっ!はー!」
 
「……本当、騒がしいお二人さんねえ……」
 
 
「……すみません、今日の分はもう、これ一本で、店終いなんですよ、
そろそろ時間も時間ですから……」
 
「も、もうそんな時間になるか……?」
 
ジャミルが近場の園内時計を見ると、確かに時刻はもう15時30分であった。
 
「んじゃ、その最後の一本、買うよ」
 
「有難うございます!」
 
ジャミルは買ったハニーチュロスをアイシャに渡した。
 
「ん……」
 
「え、え……?」
 
「食えよ、俺、いらねーから……」
 
「えーっと、じゃ、じゃあ……、半分こしよ……、ね……?」
 
「……わりいな……」
 
アイシャが半分に割ったチュロスをジャミルに渡すと、照れながら
ジャミルもチュロスを口にするのであった。
 
「らぶらぶモフーっ!ハニーチュロスは、はちみつ味っ!あまーい、