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zokuダチ。セッション4 もっと増えます住人さん編

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あまい味モフ!!」
 
「……こ、こら……!クマ子めっ……!!」
 
「……モフちゃんたら、もう~……」
 
アイシャは只管顔を赤くし、チュロスを齧り続けた……。
 
 
「……さて、日暮れも迫って来たし、折角来たんだから、
何か一つぐらい乗りモン乗って帰ろうや……」
 
「はー!あれ、あれっ!」
 
はーちゃんがジャミルを引っ張って指差したのは、絶叫系の
大回転ブランコであった……。
 
「……好きだねえ、たく……、本当に、ああいうのが……」
 
「えへへっ!」
 
「ま、いいか、……後のお前らは平気か?」
 
「大丈夫でーすっ!」
 
「モフルンもモフーっ!」
 
みらいとリコが揃って手を上げ、モフルンも手を上げた。
 
「ジャミル、私も平気よ!」
 
「んじゃ、今日のシメと行きますかね……」


遊園地編 3

(うふふっ、今日は特別に一日だけ、黒子さんにリンクルスマホン
返して貰っちゃった!)
 
 
話は、一日前に遡り……。
 
「はー!黒子さん、こんにちはー!」
 
「な、何でしょうか……」
 
市役所にはーちゃんが黒子を訪ねて来たのであった。
 
「あのね、お願いがあるの、明日、一日だけ、リンクルスマホンを
返して欲しいの、……駄目ですか……?」
 
「この間の時は……、この島の一応の危機でしたから……、一時的に
お返ししましたが……、この物語のバランスを保つ為、色々崩壊
させない為にも、この様な物はなるべくご遠慮して頂きたいのですが……」
 
「あ、明日……、一日だけでいいの、そうしたら、又、必ず預けに
来ます、だから……」
 
「……分りました、明日一日だけですよ……」
 
「はーっ!黒子さん!?いいの?」
 
黒子は、はーちゃんへと、預かっていたリンクルスマホンを渡した。
 
「黒子さんっ!ありがとうっ!!」
 
「……」
 
はーちゃんは黒子に飛びつき、感謝感激で大喜びするのであった。
 
 
(楽しくアトラクションを盛り上げる為にも、スマホンが必要なのっ!)
 
「はーちゃん?何してるの、置いていくわよっ!」
 
「はあーいっ!」
 
リコが呼ぶと、はーちゃんは慌ててブースまで掛けて行く。
そして、全員座席に搭乗し終えた。
 
「はあー……」
 
「ジャミルったら、もう逃げられないわよ!」
 
「別にそんなんじゃねえよ、俺は平気だけど……、何かなあ、
どうもかったりんだよ……」
 
「怖いなら、素直になった方がいいですよっ!」
 
「あははー!」
 
ジャミルとアイシャの後ろの席に座っている、みらいとリコが茶化した。
はーちゃんとモフルンはその、さらに後ろの搭乗席である。
 
「何なんだろ、……違う意味で悪寒がするんだよなあ、何か起きる様な……」
 
「やだ、ジャミルったら……、変な事言わないでよ……」
 
「何なんだろう、この感じ……」
 
ジャミルの、その悪寒は的中する。
 
(うふふ、魔法で、もっと、アトラクション、盛り上げちゃおーっ!)
 
はーちゃんは、スカートのポケットに隠しておいたリンクルスマホンを
取り出し……。
 
「はーちゃん、……何してるモフ?」
 
「……キュアップ・ラパパ!ブランコさん、高速回転になーれっ!」
 
「おおう!?」
 
「きゃあ!?」
 
バイキング船型の大回転ブランコは突然、強く左右に揺れ始め、
通常の倍のスピードでぐるんぐるん強烈に回転し始めた……。
 
「……やだっ!何これ何これ!ま、まわりすぎだよぉぉ~!
きゃあーーっ!!」
 
「み、みらいっ、お、落ち着くのよっ!……きゃ、きゃあああーーっ!!」
 
「目が回るモフーっ!!モフモフモフーっ!!みんな回ってるモフーっ!!」
 
「あはははーっ!楽しいねーっ!!よーし、今度は高速15回転
させちゃおーっ!!」
 
……こんな時でも、はーちゃんは余裕で魔法を使う、大物であった……。
 
「キュアップ・ラパパ!ブランコさん、もっともっと早く回ってーっ!」
 
「……ぉげ……グオえーーっ!!あひょぎゃぎょえきょきゃきゅよーーっ!!」
 
「ジャミル、落ち着いてーっ!!しっかりしてーーっ!!
でもこれって一体どうなってるのーーっ!?」
 
はーちゃんの悪戯魔法で、大回転ブランコブースは大パニックに
なったのであった……。
 
「今度は、連続高速50回転!……あれ、あれあれあれ……?あれれ~……?
……ブランコさんも、魔法も止まっちゃった……、終りかあ……、は~……」
 
「ジャミル、大丈夫……?アトラクション終わったよ、
降りなきゃ、ほら……」
 
アイシャがジャミルに手を差し伸べるが、目が回っているジャミルは動けず……。
 
「吐く……、うごけな……、おえっぷ……、うげえ~…」
 
「もう、……しっかりしなさいよ、ほらっ!此処にずっと座ってる訳に
いかないんだから……」
 
「おげえええ~……、つ、強いなあ~、アイシャ……」
 
無理矢理、ジャミルを搭乗席から立たせ、肩を貸して歩かせる。
 
「何かまだ……、色々回ってる様な気がする……」
 
係員も皆、パニック状態で乗客全員に謝罪する羽目になり、大回転
ブランコブースは機械の調整の為、……暫くお休み状態になって
しまったのであった……。
 
「……はーちゃんっ!?」
 
「は、はー……?」
 
リコが腕組みをし、はーちゃんを睨む……。
 
「ポケットの中の……、出しなさい……」
 
「はー……」
 
「リ、リコ……」
 
「みらいはいいのっ!黙ってて!」
 
はーちゃんは、しぶしぶリンクルスマホンを取り出す。〇リキュ〇の件は
アイシャも知らないが、彼女が魔法が使える事はもう承知している。
 
「やっぱり……、魔法使ったのね……、私達、黒子さんにきちんと、
平等に一式預けた筈でしょ……?……どうしてこんな悪戯の為に
スマホン持って来たりしたのっ!?壊れてもいないのに機械も
お休みにしてしまったし、……沢山の人に迷惑掛けたのよっ!!」
 
「……リコ、みんな、ごめんなさい、私……、でも、もっと……、
アトラクションを楽しくしたかったの……、此処に来て初めての、
みんなと一緒の大きなお出掛けだったから……、ジャミルと
アイシャとも……、マンションの皆とも……、これからも……、
もっともっと……、仲良くなりたいよ……」
 
「……はーちゃん、もういいから、ね?泣かないで……、ほら……」
 
アイシャがはーちゃんの頭をそっと撫でた。
 
「そうだよ、はーちゃんは悪気はなかったんだよ、……ね?大丈夫だよ……、
リコだって、ちゃーんと分かってるんだから……」
 
「モフ……」
 
……心配そうに、みらいとモフルンがリコの方を見た……。
 
「わ、私だって……!そんな事分かってるわよっ……!あーっ、もうっ!
私もきつく怒り過ぎたわ……、はーちゃん、ごめんね……」
 
「私も……、ごめんなさい……、みんな……、本当にごめんなさい……」
 
(やれやれ、……仲直り出来たか……、良かったな……)
 
女の子達から少し離れて状況を見守っていたジャミルが安堵の息を
洩らした。
 
「……モフー、モフルンも元に戻っちゃったモフー……、でも、今日は