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zokuダチ。セッション4 もっと増えます住人さん編

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いろはとおんなじだぁ!何だかモフルンてキラリンベアーみたいだねえ!」

「……こむぎっ!」

「モフ?」

「え、え~っとおおお、モフルンて、モフルンて……、ぬ、ぬいぐるみ……、
だよねえ~……」

はしゃぐこむぎ。そしていろはは錯乱、又目を回し始める……。
どう見ても、モフルンは普通の子グマでは無い。普通に皆の前で
堂々と喋って……、動いている……。

「モフルン、ぬいぐるみだけど、いっぱいいっぱいみんなと
お喋り出来るモフー!モフっ!」

「……えええーーっ!?そ、そう言えば……」

いろは目を回したまま、その場にヘタレ込む……。思い出した事が有り、
此処に来る途中、大きな狼とモフルンよりも更に大きな大人の熊を連れて
イケメンポニテのお兄さんと一緒に外を散歩をしていた茶髪ロングの美人の
お姉さんを見掛けていた。そのお姉さんも平然と動物を連れてマンション内に
入って行った為、これから同じマンションに住む、いろは達と同じ……、
住人の人だと見受けられたが……。

「このマンションて……、考えると……、一体……、いったい……、
えうう~……」

「あはっ、みんな集まってるー!こんにちはー!」

「♪はー、アイシャだー!」

「「こんにちはー、アイシャさん!」」

「こんにちはモフー!」

其所へ、アイシャ登場。アイシャはすっかり馴染みになったみらい達、
まほプリメンバーと挨拶を交わす。いろはとこむぎは又又現れた新しい
顔にきょとんとしていたが、直ぐに我に返り、いろははアイシャに声を
掛けて挨拶しようとしたが、又こむぎの遠慮しないお喋り暴走が始まる。

「こんにちはー!ねえねえ、あなたもこのマンションのヒト?
わたしはこむぎー!で、こっちがこむぎととってもなかよしの女の子、
いろはだよー!よろしくねー!こむぎ達も今日からここにいっしょに
すむんだよー!こむぎね、こむぎね、いつもいろはとおさんぽしたり、
おやつをいっしょにたべたりしてるのっ!こむぎ、おやつはクッキーが
大好きなんだよっ!」

「……だからっ、こむぎっ!ど、どうもすみませんっ!!」

いろはは慌ててアイシャに頭を下げるが、アイシャは笑って、あはは、
いいの、いいのと手を振った。

「えっと、ジャミルから聞いてるわ、2人とも今日から新しく
入居したのよね、宜しくね、私はアイシャよ、遠慮せず気軽に仲良くして
くれると嬉しいわ!」

「ハア、此方こそっ!ど、どうも宜しくお願いしますっ!
私、犬飼いろはですっ!」

「わあい!アイシャっていうんだねっ!アイシャもこれから一緒に
たくさんたくさんあそぼーねっ、わんだふるー!」

「ええ、宜しくね!こむぎちゃん、いろはちゃん!」

アイシャは遠慮しないこむぎにも動じず、此処では新参者の自分達に
優しく明るく接してくれる。……いろははそんな彼女の心の大きさと広さ、
誠実さに心から安心感を覚えるのであった。その時、いろはのスマホから
連絡が入る。

「え~っと、……黒子さんから?直ぐに市役所に来て下さい?
な、何だろう……、じゃあ、こむぎ、いこっか?取りあえず黒子さんの
処へ……、じゃあ、皆、又後でね、アイシャさんも有り難うございます!」

「わんわん!」

「じゃあ、またね!ふふっ、いろはちゃんとこむぎちゃんかあ、私も2人と
これから仲良くなれそうで嬉しいな!」

「行ってらっしゃ~い、気を付けてね!」

「まったねー!」

「モフっ!」

「……大丈夫かしら、あの子達、まだこの島に来たばっかりだし、迷子に
ならないといいんだけど……、特にこむぎの方……、何だかはーちゃんを
見てるみたいで不安になって来たわ……、はあ……」

「……リコじゃないんだから、迷子は大丈夫だよ……、と、
思うけどなあ~……、いろはちゃん、しっかりしてそうだし……」

「何よ、みらいっ!」

アイシャ、まほプリメンバーに見送られ、いろはとこむぎは仲良く
手を繋いで市役所へと出掛けて行くのだった。そして、その夜……。

……こんこん

「へーい、どぞ、まだ鍵は空いてるよー?」

「こんばんわっ!あの、いろはですっ!こんな夜分にどうもすみませんっ!」

「ああ、今開けるよ……」

夜、ジャミ公の部屋のドアをノックする音。ジャミ公はのそのそ立ち上がり、
部屋のドアを開けてやると、立っていたのは、いろは……、には、変わり
なかったのだが、彼女は子犬を抱いていた……。

「あの、本当にご免なさい、少し管理人さんにお話したい事がありまして……」

「???あれ、犬……?飼ってたって、事前連絡くれたっけ?別に飼っても
構わねえんだけど、やっぱり、特殊事情……、(……主にクローディアの連れ)
以外、普通の犬ペット系は犬小屋で基本的に外で世話をして欲しんだけど……」

「はうっ!え、えーっと、その事なんですけど、おおおおっ!?」

「いやワン!いやワン!こむぎ、いつもいろはと一緒にいるんだワン!
いつでもいろはと一緒じゃなくちゃいやなのーーっ!!」

何と。いろはに抱かれていた、子犬のこむぎ……。いきなり人間の少女の
姿に変身する……。その容姿は、彼女達が此処に来た時に一緒にいた、
あの女の子の姿であった……。

「……あの~?何だい、これ……?なんかのパフォ……?」

「……すみませんっ、すみませんっ、重ね重ねっ!あの、ある事情で……、
こむぎは人間の女の子に変身する事が出来るんです、私、私……、
どうしても、内緒と嘘をつくのが苦手で……、黒子さんに……、
管理人さんになら、相談事や秘密を打ち明けても大丈夫ですと、
それで……その……」

「そうか、ま、そう言う事ならいいや、自由にして構わないよ、呉々も
他の連中に迷惑掛けたりしなければ……、いいよ……、此処の住人も
変わってるから、大丈夫さ……、トカゲ人間が連れの奴もいるしな……」

「えっ……、ええーっ!?ほ、本当にそれだけでいいんですかっ!?」

いろはに笑って手を振るジャミ公……。黒子から話は聞いていたものの。
話を聞いた途端、彼も動じず、ただ一言、話は済んでしまった。あれ程、
こむぎの秘密を一体どうしようかと悩んでいた彼女は……。安心して、又
その場に座りこんでしまった。

「はあ、とにかく、こむぎ、良かったね、此処では犬でもいいし、
自由に人間になってもいいんだよ……」

「わんわん!良かったー!ジャミル、ありがとね、わん!」

「……こむぎっ!あ、あははー!では、そう言う事でっ!明日から、
又私達を宜しくお願いしますっ!」

「♪わんわん!」

「オウ、んじゃな、もう寝ろよ、嬉しいからって夜更かしすんなよ、又な……」

「お休みなさーい、ジャミルさんっ!」

いろはとこむぎは嬉しそうにジャミルに挨拶すると自分達の部屋に
戻って行く。いろはの表情も、今朝よりも大分吹っ切れて来た様な
感じがして来た様に見受けられた。

「……そうか、どうりで……、彼女、本当に犬だったのか、しかし、本当に
色んな奴が来るなあ、このマンション……」


天然お元気おバカちゃん少女、来る。

それから更に数日後。元気なこむぎはマンションでドタバタ……。