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zokuダチ。セッション5 騒動もっと盛り沢山編

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それ以上突っ込まなかった。

と、其処に……、そろそろ来たよ、アイシャちゃんだよ。

「ジャミル、今度のお客さんは?お部屋案内しないと……」

「あーん?今……」

「おねいさーんっ!オラと一緒におでーとしませんかー?
……あらら、お胸ないのね、硬くてまったいらねえ~……」

「……はあっ!?きゃ!!」

〔げんこつ〕

「す、すみませんねー!おほほほほ!……、この子ったら……」

「……」

アイシャに飛びつこうとしたしんのすけを、母親のみさえが成敗した。

「あれ?ジャミル、又新しい人達かい?」

「ああ、アル……」

「初めまして、こんにちは、僕はジャミル達と一緒に此処のマンションで
お世話になっている者です、アルベルトと申します……」

本を持ったアルベルトもその場に通り掛り、野原ファミリーに丁寧に挨拶した。

「……たいいいーっ!」

「コラ、ひまっ!!」

ひまわりは今度は、アルベルトに興味を示した様であり、
イケメン+金持ち……、という事を悟ったのか、アルベルトに
しがみ付こうとするがみさえに妨害された。ちなみに、もうジャミルは
飽きたらしかった……。

「すみませんっ、重ね重ね、もうー!!」

「あはは、いえ、……それでは僕、用事がありますので、
一旦失礼……」

アルベルトは冷や汗を掻きながらそそくさと、その場を退場した。

「……逃げやがったな、あいつ……」

「たいいー…」

ひまわりは名残惜しそうに、アルベルトが歩いて行った
方向を目で追った。

「……ふふ、こんにちは……」

続けて、クローディアもその場に通り掛かり、静かに、花の様な
微笑みを皆に向けた。

「おおお~……、巨乳のおねいさあ~ん、しかも、びっ、じ~ん!」

「……でへへ、これは又、綺麗なお嬢さんで……」

〔Wげんこつ〕

……鼻の下を伸ばした亭主と息子に又もみさえのゲンコが飛んで来た。

「ったく、どいつもこいつも……、あら?……あら~、私ったら、
おほほほほー!」

「……」

と、更にその後に、グレイがずかずか来て、ジャミルの側に近寄って来た。

「おい…、ジャミル、貴様、部屋割りの方、いい加減にどうにかしろと
言ったろう!俺の隣の部屋の野球バカ共達を何とかしろ、毎日ボールが
部屋に飛んで来るので敵わんのだぞ!」

「んな事言ったって、……直接本人達に言えや!俺の部屋にだって
突き抜けて飛んでくるんだよっ!幾ら注意したって聞かねえんだからっ!!」

ジャミルはブーブー怒りながら、被っていた帽子をしぶしぶ外し、
今朝も谷口のシャドウピッチングのボールをぶつけられてコブが
出来た個所を指差した。

「……あら、いい男ねえ……、ポニーテールのイケメンのお兄さん~……」

「たいい~……」

みさえとひまわりの視線は……、グレイの方に釘着けであった……。

「……な、何だか微妙に寒気がするが……、何回でも、ちゃ、ちゃんと
言っておけよ……」

……殺気を感じたグレイもその場を逃げ出す。

「みさえ……」

「母ちゃん……」

「あら?あららー、私とした事が……、いやーねえー、もうーっ!
でも此処は本当に色んな方達がいて楽しそうねーっ、ねっ、ひまーっ!」

「たいやいやいー!」

……かっこいいイケメン男には目が無い、変な専業主婦のみさえ。

「……ボ」

「ジャミル、そろそろ皆さんにお部屋案内しないと、小さい子もいるし、
ほら、疲れちゃったみたいよ……」

アイシャはジャミルを突き、ぼーっと声を洩らした男の子……、
ボーちゃんの方を指差す。

「ああ、そうだな、んじゃ、あんたらも2階かな、同じ階に中学生の女の子が
いるから……、少々……、ミーハー癖があるらしいんだ……、時々、ちょっと
興奮したりするとやかましいかもなんだ……、後、いつもチョロチョロ、
ネタ情報探ってる変な記者のおっさんが……」

「いやあ~、賑やかなのは慣れてるし、色んな人と接するのは楽しいよな!な!」

「ふふ、そうねえ!」

「……そうスか……、はは……」

まだ此処に来たばかりで余り状況を分らないひろしとみさえの夫婦が
笑っている。そうかい、それならいいや、後で苦情と文句言うなよ……と、
ジャミルは心で夫婦に念を送った。後々、変な住人はどんどん増えてくるの
だから。そして、アイシャが野原一家とボーちゃんを部屋まで案内する。
この家族は果たして、此処で一体どんな生活を送るのやら。

女達の修羅場

野原一家とボーちゃんも、どうにか部屋に落ち着き、ジャミルと
アイシャも部屋で一休み。

「……しかし、今年の連休は随分長いんだなあ……」

「私達、一年中大型連休みたいな物だと思うんだけどね……」

「……」

ジャミルを横目で見ながらアイシャが呟いた。

「たいよー!」

「あら?野原さんの処の、ひまちゃん?ハイハイして此処まで来たの?
凄いね、でも駄目だよ、ママが心配するからね、お部屋にもど……」

「たいー!(ケッ!)ててててて、……ててててて!」

「……ろう」

ひまわりはアイシャを無視し、ジャミルの処へハイハイで向かう。

「きゃあーい!……んふ、にえへへへへ……」

「お、おい、よじ登るなよ、俺はジャングルジムじゃねえんだから……」

アイシャは何となく、面白くなさそうな顏をして、ジャミルからひまわりを
引きずり降ろそうとするが。

「駄目だよっ!ん~っ!ママが心配するって言ってるでしょっ!!」

「たいおー!たいおー!(ええい、はなせっ、このペチャパイめっ!!)」

……一体、何が始まったのか分らず、ジャミルは恐怖で固まる……。


そして、その頃の野原一家。

「ねえねえ、美奈子ちゃん、何かネタない?……仕事で困ってるんだあ!」

「ハア!?んなの、アタシが分かる訳ないでしょっ!自分で探しなさいよ、
おっさん!ああーん!何処かに他にかっこいいお兄さんいないのーっ!?」

「……おんやああ~?カッコイイお兄さんなら目の前にいるじゃないーっ!」

「ご冗談言わないでよーっ!やだあー!……おーほほほほっ!!」


「はあ、あの兄さんの言った通り、本当に随分賑やかだなあ……、
若いって事はいい事だよ、うん……、ぷはー、うめえー!」

「そうね、後でお引越しのご挨拶にも回らないとね……、ふふ~ん♪」

野原ひろし、みさえ夫婦は新住居にて、呑気にプチ宴会中であった。
今の処、美奈子とラグナのやかましさは気にしていないらしい。

「う~ん、この島にはスーパーがあるかな、……チョコビもちゃんと
売ってるかなあ~……」

「……ボ、なんか、……たり、ない……」

ひまわりがいないのに気づいたボーちゃんは、一人で部屋を
抜け出そうとした。

「お?ボーちゃん、どうしたの?」

「……ひまちゃん、いない……、よ……」

「お?おおおー、気が付かなかったゾ……」

子供二人はひまわりを探しに部屋を出て行った。……保護者も
気づかず。


「たいやー!やいやいやー!」

「こらっ!……だから……っ、やめろってのっ!」

「駄目だったら!離れるのようー!このお兄ちゃん困ってるでしょー!」