二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

zokuダチ。セッション5 騒動もっと盛り沢山編

INDEX|5ページ/8ページ|

次のページ前のページ
 

「やいやいやー!やいやいー!(お前こそはなせー!胸無し
ペチャパイー!)」

ひまわり、ジャミルにしがみ付いたまま、離れようとせず。
アイシャはひまわりをジャミルから引き摺り下ろそうと
ひまわりと戦っていた。何故か異様にジャミルに纏わりつく
ひまわりにアイシャは苛々していた。本人も一体何故、こんなに
小さい赤ん坊にムキになっているのか分らず……。其処へ、ひまわりを
捜索に来たしんのすけとボーちゃんが。

「おお、いたゾ!ひま、駄目だゾー!」

「ボ……」

「……たいやっ!(チッ、見つかったか……!)」

「……た、助かったああ……」

「はい、ひまちゃん、あなたのお兄ちゃん達よ!」

「駄目だゾ、ひま、勝手にいなくなっちゃ、父ちゃんも母ちゃんも
オラ達も心配するでしょ」

「……やいやい……」

ジャミルはひまわりのお迎えにほっと一安心。アイシャは
顔に血管を浮かべ、ひまわりを兄貴のしんのすけに返す。

「ふふ、ひまちゃんは幸せだね!こんなに可愛がってくれる
優しいお兄ちゃん達がいて!」

「……やいっ!(ケ!」)

「……ううーん、アイシャのおねいさーん、オラのくちびるにも~、
優しい愛とラブをちょうだ~い……」

しかし、今度はしんのすけが唇をタコの様に突出し、アイシャに
チュウを迫る……。

「……ボ、……」

「あの、その……、えーっと、えへへ、どうすればいいかな……」

「好きにしてやりゃいいじゃん……」

「ちょっと!何でジャミルが機嫌悪くなるのよっ!」

……今度はジャミルの方があまりご機嫌が宜しくなくなったのであった。

「っ!いたっ!コラ、あんた達っ!急にいなくなったと思ったらっ!
……駄目でしょっ、もう~!ホラ、戻るわよ!……本当にもう~、
ウチの子達がどうもすみませんでした~っ!」

「真の追手が来たゾ、……あ、無念……」

「たいやいやいーっ!(邪魔するなケツデカオババーっ!)」

「……じゃあな、またな……」

「あははは……、またね……」

等々、保護者のみさえ現れる。みさえはしんのすけとひまわりを捕獲。
部屋まで連れて行く。ボーちゃんもボーボー言いながら一緒に帰って行った。
……その様子を見ていたジャミルとアイシャは……、漸く心から一安心。



そして、夜……、ジャミルの部屋には今度はダウドが
顔を出していた。

「お前、最近あんまり出番なかったな……」

「……何だか殺気を感じて、ここんとこ、部屋に引き籠ってた……」

2人は長い大型連休をどう過ごすか考えながら、値下げの
柏餅を食べている。

「たいや!」

……まだ赤ん坊が一人で開けるには重いであろうドアを
勝手に開け、ひまわりが顔を出した。恐るべき赤ん坊である……。

「う、……ま、また来た……」

又隙を見てひまわりが脱走してジャミルの部屋に来た。
……アルベルトとグレイに相手にされないので、どうしても
ジャミルの処に来てしまうらしい。

「……ててて、ててててて……、あや?」

「な、なに……?」

ひまわりはダウドの顔を暫く見た後……。

「たい!(けっ!イモ!)ててて、ててててて……」

「何か失礼な子だなあ……、何、あの人を馬鹿にした
様な目つき……」

「よしっ、ひまわりっ、これを見ろっ!」

「ああ~?」

ジャミルはダウドのオールバック頭をぐちゃぐちゃに崩し、
縛ってある後ろ髪の毛も無理矢理解いた。

「……な、何すんのさあ~、もう~……」

「あや?……てひぃぃ~……」

ひまわりは態度を一変させ、今度はダウドの顔を見て、
にへらにへら笑い出した。

「ちょ……」

「良かったな、お前、髪解いたら気に入られたみたいだぜ?」

「……困るよお~、何とかしてよおおお~……」

「ひまあああー!いたっ!アンタはもう~!何回言ったら分るのっ!
駄目だって言ってるでしょうがっ!」

ドアを勢いよく開け、再びみさえが姿を現す。

「やいやいー!あいやいやいー!」

「……」

みさえはひまわりを捕獲し連れていく。その様子をボーっと見ていた
ジャミルとダウド。……家庭の主婦って大変なんだなあ……と、
他人事ながら、しみじみ思うのであった。

そして、次の日の早朝……。

「うふふ、今日は早起きで、うるさいアルテミスが目を覚ます前に
来ちゃったわ……、……此処で見張っていれば、絶対にグレイさんが
通る筈だわ……、この美奈子が絶対に何としても、グレイさんに
モーション掛けて落とすのよ、そして、GWは二人で愛の休日を……」

エントランス玄関前で張り込んで座り込み、……只管グレイが
通るのを待っているミーハーアホ美奈子。……ちなみに早朝5時から、
ずっとである。

「やいやいやー!」

「……うっ!っと、何よこの子は!子供がこんなとこ一人で
ウロチョロしてたら駄目でしょうが!ホラホラ、帰りなさい!」

「やいやいやー!ややややい!(お前こそ帰れー!このひょっとこ
オカメおばんー!)」

「……な、何か、すっごくむかつく感がするんですけど……、
何なのかしら……?」

此方もまた早朝から脱走してたらしき恋する乙女?ひまわり。
赤ん坊ながらにしてイケメンを狙う鋭い目は只者ではない。
……此方もグレイを狙っている為、美奈子に対し、早くも敵対心を
燃やしていた。

「あの……、グレイは今朝はいないのよ、……大人のお付き合いで
昨夜からホーク達と出掛けているの……」

其処に静かに現れるクローディア。……何となく顔が引き攣っている……、
様にも見受けられた。

「……がああ~んっ!」

「やいやいー!」

「……見つけたっ!……みい~……なーあーこーおおーー!」

「ひまわりーーっ!」

……それぞれの、保護者……、アルテミスとみさえに見つかり、
捕獲された美奈子とひまわり。年齢は違っても、いい男を追掛ける
ミーハーな困った似た物同志……、である。

「アタシは絶対諦めないんだからねーーっ!」

「ややややーーい!」

そして、更にその日の夕方。

「ててて!ててててて!」

「……か、勘弁してーっ!!」

「ひまわりーーっ!!こらあーーっ!!」

又、脱走したのか、ひまわりが高速ハイハイでアルベルトを
追いかけ、その後をみさえが慌てて捕まえようとする光景が
ジャミルの目に留まった。

「……はあ、これからこのマンションも増々おかしくなるな、
どうなるんだかな……」

「全くですな、……ジャミルお兄さんの将来の結婚相手並に
日本の未来も見えませんなあ……」

……又しんのすけも突然現れ、やれやれのポーズをとった。

「そうだな、俺の将来の結婚相手……、先見えねえ……、って、
お前に言われたかないわーーっ!!」

〔げんこつ〕

お嬢様への道・1

「はー、クローディアさんて、いつもお淑やかで綺麗、……どうしたら
そんなにお姫様みたいになれるんですか?」

「そうね、私がお姫様みたいかどうか分らないけれど、……女の子は皆、
お姫様なのよ」

「私も?」

「ええ、勿論よ……」

「はーっ!みらいー、リコー!私も皆も女の子はお姫様って
クローディアさんに言われちゃったー!」