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zokuダチ。セッション6 トラブルもどんと来い!?編

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「お、おお、嬢ちゃん達か……、ははは……」

「いんや、買ったんじゃねえの、この糞親父がだな、酔った勢いで……、
むぐむぐ……」

「……だから、黙ってろっつんだよ、おめーは!一日だけな、限定でな、
借りたんだよ!」

「そうなの、じゃあ大切に扱わないとね……」

サラがピッパーを優しく撫でる。しかし、対照的に姉のエレンは。

「はあ、それにしても、ぶっさー!な顔ね、もう少し真面に
造形しなさいってカンジ!」

「お、お姉ちゃん……、そんな言い方……」

「……あなた、胸が大きければいいってもんじゃないですよ?
その内、胸が膨らみ過ぎで風船みたいに破裂しちゃうんじゃないですか?
胸さんが可哀想ですよ……、何だか泣けてきます、僕は涙もろいので……」

「……なんですって……?このブサロボットおおおーーっ!」

エレンはピッパーにジャイアントスイングを噛ましそうになるが、
側にいたサラが必死でエレンを止めようとした。

「お姉ちゃん、止めてっ!お願いだから落ち着いてっ!ねえ、ジャミルも
お姉ちゃんを止めて!このままじゃ、ロボットさんが壊されちゃうわ!」

「あああ!やっぱりこうなるか~、どうか店に帰るまで無事に
済みます様に……、ガクガクブルブル……、桑原桑原ああーーっ!」

壊されちゃう……の、サラの言葉にジャミルは怯えてその場にしゃがみ込む。
ちなみに、ロボットの原価は約1000万である。ホークはとっくに逃走し、
バーバラも嫌気がさして部屋に戻った様であった。

「ジャミル、ロボットの頭に傷が出来てる!……ど、どうしよう……、
さっきお姉ちゃんが怒って強くロボットの頭を掴んだ時に出来た
傷かしら……」

「あたし知らないわよっ!サラ、へ、部屋に戻るわよっ!」

「え、えええー!……お姉ちゃんたら!……ジャミル、
ごめんなさい!」

エレンはサラの手を引っ掴んで逃走す。しかし、エレンの顔には
冷や汗が滲んでいた……。

「……こらああ~っ!!責任取れよーーっ!あーもうーーっ!!」

「……ご~めんくだしゃ~ああ~あ~い……、ぐ~ふふふ!」

「あ?……ふ、ひっ!!」

玄関先に立っていたのは、どうやら、携帯電話屋の女子店員の様であったが、
濃いモミアゲ顔と顎がキュウリの様に異様に長く、足はゴボウの様に細すぎ、
そして、異様な笑い方をする。

「ふう~ん、な~るほどお~……、フンフンフン、お~お、おおお!
や~っぱ此処にいたのねえ~、ロボットちゃ~ああ~ん!」

「……ああああーっ!!もう駄目だーーっ、い、一千万円……、
少しの傷でも賠償金額って……、一体どれぐらいになるんだようーーっ!」

「あのねー!、昨夜、店を閉める前にな~ぜか、ふら~りと店に
入って来たお宅のマンションの方がさあ……、ウチのロボットを
持ってっちまった様なんだけどねえ~っ!」

「あのさ、アンタら、見てる暇があるなら、頼むから止めてくれる……?」

ジャミルはやや涙目になって店員に訴えた……。

「……けどさあ、それ、と~んでもない欠陥品っつー事が分った
ワケよ、どっちみち、廃棄処分予定だったから、持ってってくれて、
感謝してるっつーワケ!廃棄処分でもカネがかかるかんねえ~っ!」

「……なにいいーーっ!?」

「おお、そうか、それは良かった!!」

逃げ隠れていたホークが再び、のそのそと部屋から出て来た。

「ま、一応、癒し系には使えるかもしんねーからサア、
お宅の方で是非、可愛がってやって頂戴よ!んじゃあねえ~!
……ぐふふふふっ!」

時折スカートから垣間見える、スネ毛だらけの足をちらつかせながら
店員は帰って行った。

「はああ~……」

「おう、良かったな、ジャミル、マンションのマスコットも増えたし、
良かった良かった!」

「……じゃねえっつーんだよ!この加齢臭糞親父ーーっ!!」

ジャミルは怒りを込めてホークの股間を思い切り
蹴りあげたのであった。

……かくして、このマンションには、変なポンコツロボットも
癒し系として、入居したのである。ピッパー君は、1階廊下の
中央にていつでもマンションの皆をギョロ目で温かく見守っている。


アホ、プールで絶叫する

5月後半の時期、この島は異常気象、クソ暑いうんこ猛暑日続きで
市民プールなどの施設も一足早く開いているのであった。

「こう暑いと……、何もやる気が起きないなあ~……」

「……いつもと同じでしょ……」

「何だ、ダウド?」

「何でもないよーっ!」

「……あの、こんにちはーっ!」

「あ?はい……?」

ジャミルの部屋に、みさえがやって来る。今日は別にひまわりも
来ていないのだが。

「先日は、ウチの息子達が遊んで貰ってしまったそうで、本当に
ご迷惑お掛けしてしまって本当、すみませーんっ、でも助かりますーっ、
あははーっ!」

「いや……」

「あのこれ……、ご迷惑お掛けしてしまったお詫びになるか
分からないんですけど……、昨日、商店街でお買いものして
当たったんですよー!市民プールの割引団体券!良かったら、
お使い下さーいっ!」

「ハア、どうも……」

「あの、それでですね、ご迷惑じゃなければ、日曜日辺りにでも、
ウチの息子達もご一緒に連れてって貰って遊んで頂ければ私も
手が空きますし、休めますから……、ありがたいかなあーっと、
あ、いや、……決してご無理じゃないですよーっ、あはは、あはは、
では……」

「……」

みさえはそれだけベラベラ喋るととっとと逃げて行った。

「結局、……そう言う事かい、ふーん……」

「いいじゃない、行ってくれば?オイラは行かないけどね……」

「はあ、……おまけがいたんじゃ落ち着いて泳ぐ気にもならんわ……」

「あはっ、プール行くのっ?行こうよーっ!!」

「お前なああ……」

この頃、神出鬼没並みに、気が付いたらアイシャも突然急に部屋に
出現する様になっていた。

「その話!オレものったーっ!」

水場といえば、綺麗な水着のお姉さん……、とくれば、この男、
ジタンが出てくるのも当り前であった。

「俺は行かねえよ、面倒くせえし、第一、ガキ共のお守なんか
冗談じゃねえよ……」

ジャミルはそう言って寝転がって横を向き、アイシャから顔を背けた。

「ぶうーっ、けちーっ!……ちょっとは動きなさいよ……」

「んじゃ、アイシャ、オレと行こう!?」

ジタンがアイシャの手を握り、尻尾をパタパタ振るのであった。

「え?う、うん……」

「……ま、待て、やっぱ俺も行くわ……、うん……」

急にジャミルが慌てて起き上がり、二人を見た。

「えーっ、やっぱ、アンタも行くのかよ、しょうがねえーなあー……」

「……元々俺が貰った券だぞっ!!文句言うなっ!!」

「ぷっぷのぷー!」

「あ、どうせ割引団体券なら、みらいちゃん達も誘おうか!
きっと喜ぶわよ、私、みんなに声掛けてくるね!」

声掛けにアイシャが部屋を出て行こうとした。

「おお、いいね、いいねえー!ハッ、ハッ、ハッ……」

「勿論、ダガーにもねっ!言って来てあげる!」

「……ハッ、ハッ……、ハ……、ハハハ……」