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zokuダチ。セッション7 夏はすぐ其所編

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バーバラも頭を抱えながら部屋に消え、エントランスにはジャミル一人が
残された……。

「……って、他人の事よりもっ!俺も買い出しにすぐ行かねーと!」

と、外に出ようとした処に……。

「ジャミルさーんっ!」

「はーっ、大変ーっ!!」

「雨漏りなんですよーっ!!」

魔法ガールズ達が、慌ててジャミルの処まで走って来る。

「……雨漏り、って、もう降って来たのかよ……」

箇所を見に行くと、其処はエレンとみらいが以前に穴を開けた
場所であった……。

「俺もすっかり忘れてたけど……、てか、マジでこれどうすんだ……」

「あはは、どうしよう……」

犯人その2、の、朝日奈みらいが困った様に笑う……。ちなみに、
犯人その1は、その頃、自室で他人事の様にサンドバッグを叩いていた。

「雨がマンションにいっぱいたまったらプールになるモフ!」

「はー!楽しそうだねえ!ビニールボート用意しておこうか!」

……モフルンとはーちゃんの天然呑気コンビにジャミルは頭を抱えた。

「おい、ジャミル、これから屋根に上って板を張り付けるぞ!手伝え!」

「い、今か……?」

何故か、カッパスーツを着用し、ゲラ=ハと、ユリアン、トーマス、
グレイ……、を、従えたホークが立っていたのであった。

「手伝える野郎連中は全員手伝うんだ、オメーも手伝うんだよ!」

「……貴様がとっとと、屋根の修理を修理屋に依頼しないからだ……、
マンションの担当責任者だろう……」

グレイが横目でちらちら、ジャミルを見ている。ちなみに、まだ未成年枠、
20歳前の、ジタン、アルベルト、少年、兎山悟、野球小僧4人、の、
お子様連中は手伝わなくていいらしい。しかし、ジャミルはホークの
格好で腹筋崩壊で、グレイの嫌味も耳に入らなかった。真面目な顔で
カッパスーツを着、平然としているので……、それが余計にジャミルの
笑いのツボを刺激し、笑いを誘うのである。

「……けど、俺だってこれから買い出しに行ってこなきゃなんねーし……」

ホークから目を背け、何とか笑いを堪えつつ、ジャミルが口を尖らせた。

「それも又、事前に用意しておかない貴様が悪いんだろうが……、
フン、夏休み終了直前で宿題を溜めて泣き喚く小学生以下だ……」

「……何だとっ!?この、伸びすぎた縮れラーメン頭めっ!!」

「2人とも、言い合いしてる場合じゃないだろう、それより早くやる事を
してしまわないと……」

ユリアンがジャミルに声を掛け、心配そうに穴の開いた箇所を見上げた。

(……んだよ、大元はと言えば……、アンタの連れがオメーを
ブン投げてだな……、オメーが穴を開けたんだろうが、完全に
共同犯罪だろうがよ……)

「何だい、ジャミル?」

「何でもねーよ!」

「……俺も、こう見えて色々と用事があるんだ、やるのなら、
出来れば早くして貰いたいんだが……」

トーマスもちらちらとジャミルの方を目線で追う……。

「……分ったよっ!あー、もうっ!!」

「大丈夫だよっ、ジャミルっ!ジャミルの分の必要な常備は、私の方でも
沢山買って余ってるから、おすそ分けしてあげるねっ!だから、ジャミルも
安心して屋根の修理の方に回ってね!」

何時、部屋から出て来たのか、いつの間にかアイシャがジャミルの側にいた。

「……アイシャ……、うっ……、アイシャああああ~っ!!
……ぐえーーっ!!」

「良かったな、ジャミル、これで安心だな、さあ屋根の修理に行くか!」

……感激してアイシャに抱き着こうとしたジャミルの首ねっこをホークが
無理矢理引っ掴み、外へと駆り出し、後に残りの男連中も続いた……。

「放せーーっ!!この三十路加齢臭カッパ親父めーーっ!!ちくしょーーっ!!」

「行ってらっしゃい、ジャミルも皆も……、気を付けてね……」

アイシャが心配そうにジャミルに手を振る……。

「……ね、ねえ、私達も何か手伝わないと……、そうだわ、
クローディアさん達にも声を掛けて、皆でおにぎりでも
作りましょうか!?」

「リコっ、それいいっ!行こう、行こう!」

「はー!みんなでお料理っ!!あったかいお味噌汁も作ろうっ!!」

「モフー!!」

「私もっ!頑張るわよっ!!」

魔法ガールズ達とアイシャは、自分達も出来る事をしようと、
マンション内の女子に声を掛けまくる。

……処で、ピエロとガーネルがいないのには誰も気が付かないのであった……。


台風に備えよう・2

女性陣 その頃。

マンション内の女性陣は、皆、パーティルームに集まり、強風の中、
外で作業する男性陣の為に、おにぎりをせっせと握っていた。
とは、言っても……、中には不器用な者も多く……。

「出来た……」

「……ちょっと、シフっ!なんだい、そのデカさは!!
アンタ、砲丸球握ってんじゃないんだよっ!?」

「悪いね、あたしは元々、料理なんかするガラじゃないんで……、
まあ、故郷にいた時は獲物をガンガン狩って、そのまま丸焼きにして
食ってたりもしたけどな……」

姉御肌、バーバラが注意するが、シフは開き直る。

「こんな物かしらね……」

「わあ、クローディアさん、上手っ!さすがっ!」

綺麗な形の整ったおにぎりを見て、みらいがパチパチ拍手した。

「そうね、……中身は……、ロシアンルーレットおにぎりよ、
何が入っているのか分からない、食べてからのお楽しみよ……」

「そうなんですかーっ!ワクワクもんですねーっ!」

「ふふ……」

一瞬……、クローディアが邪悪な笑みを浮かべたのを、天然みらいは
見ていないのであった……。

「じゃ~ん!みてみてーっ!いろは特製SPおにぎりでーす!今日は
いつもより頑張りましたーーっ!まゆちゃん、ユキちゃん、どうっ!?」

「こむぎもこむぎもーっ!こむぎのおにぎりはね、クッキーが
はいってるんだよっ!」

「あはは、いつもすごい……ね、いろはちゃん……」

「ハア、見なかった事にするわ……」

……汗汗まゆ、おにぎりから目を背けるユキ……。いろはとアシさんの
こむぎが作成したおにぎり……。天然いろははアイシャに負けない
破壊料理の達人らしく、今回のおにぎりは、真っ黒な色のお米に、所々、
赤い物体が混ざっている……。その反面、猫チームのユキが作った
おにぎりは、お米つやつや、付け合わせにネコさんウインナー、
厚焼き卵焼き、スパイシー唐揚げ、雅に素晴らしい出来である。

「……へえ~、猫嬢ちゃん、アンタ中々やるじゃないの!」

「ふふ、伊達にまゆの為に頑張ってるんじゃないんだから……、
これぐらい簡単よ……、まゆが喜んでくれるなら……、はい、まゆ、
これはあなた専用のよ……」

「!?ちょ、ちょちょちょ!ユキっ!……もぐっ!!……ん、おいしい……」

「そう、良かった……」

「やれやれ、また始まったね……、お熱いですこと……」

ユキを感心して見ていたバーバラ。直後、呆れて向こうに行ってしまう。
まゆの顔のキャラおむすび弁当を作っておいたユキが、まゆに食べさせ、
百合百合モードに入ってしまい、こうなるともう誰も彼女達の世界には
入る事は許されず……。

「♪モフ、モフ、モッフー!」