二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

zokuダチ。セッション8 さらにトラブル続発編

INDEX|2ページ/7ページ|

次のページ前のページ
 

ダウドは倒れたジャミルに慌てて駆け寄る。


す、ぽーーん!!


「……は、外れた……」

ジャミルが倒れた瞬間、どうやっても外れなかったカツラが漸く
頭から外れた。……と、同時にジャミルも我に返る。どうやら夢から
覚めた様子。

「何だったんだ、畜生……、頭いてえ~……」

「ハア、ストレスの所為かもね、ジャミルだって管理人として、
色々あるもんねえ~……」

「……なろおっ!」

ジャミルは週刊誌を思い切り床に叩き付ける。結果的にカツラが
外れたのも、多分、夢遊病の中で興奮した結果の精発情効果の
所為である……。

「はうあ~、もう、どうなる事かと思ったよお~……、ンモ~、
冷や冷やさせないでよお~……」

「うるせーこの野郎!……よお~し、ダウド、今度はオメーに被せてやるっ!
……頭出せーーっ!!お出し~っ!!」

「ごめんよお~っ!オイラ反省……しませ~んっ!またやるよお~っ!」

ジャミルは既に深夜になっているにも係らず、カツラを片手に
ダウドを追って部屋の外に飛び出し、他に眠っている住人の
迷惑顧みず解放廊下をドタドタ走り捲るのだった……。


ジャミ公の暴走幼稚園体験記・1

朝、ジャミルが目を覚ますと、異様に身体に違和感があり、
何故か背丈が縮み、小さくなっていた。

「???何で、俺……、子供みたいになってんだけど……、
はあ……?……ああっ、此処も、ち、縮んでるっ……」

鏡で確認してみると、完全に姿が子供になっていた。

「何で……?」

「ジャミルー、早く支度しなよー、……バスのお迎え来ちゃうよおー?」

「ダウドっ!何でオメーまで、子供になってんだよ!」

「何でって言われても、仕方ないでしょ、子供なんだもんさ……」

「……と、言う事は……」

「ジャミルーっ!支度できたのー!?」

「……やっぱり……」

同じく、幼稚園児と化したアイシャがちょこちょこジャミルの
部屋に入って来た。

「アルはね、今、支度して来るよ、ちょっと今朝は大変だったみたいなの、
おねしょしちゃってねえ、シフに怒られてたみたいなの!」

「!!!お、おね……、ププ、ププププ!」

(多分、これは夢だな、……夢でもいいや、夢なら面白いから、
暫らくこのままでいいや……)

「じゃあ、お外で待ってるねー!」

ダウドとアイシャは率先してマンションの外に出て行き、早くから
バスを待つ様であった。

「……よいしょ、背が小さいから、ドアを開けんのも大変だなあ……」

廊下に出ると……、お馴染みの若い面々も……、ほぼ幼児化
していたのであった。

「お姉ちゃん、……幼稚園……行きたくないよ…」

「何言ってんのよ、ちゃんとしなさいよ、もうっ!ほらほらほらっ!
メソメソしないのっ!」

(カーソン姉妹も幼児化……ね……)

「ようちえんっ、今日もわくわくモンだぁーっ!!」

「はーっ!!」

「モフーっ!!」

「みらいっ、はーちゃんっ!モフルンっ!廊下走ったら危ないん
だからねっ!!こら、待ちなさーいっ!!転がるでしょっ!!」

(あのメンツは……、普段とあまり変わらない様な気がすんなあ……)

「こむぎもよーちえん、いろはといっしょ!」

「うん、おそろいのおぼうしだねっ!」

「……いろはちゃん、可愛い……、こむぎちゃんも……」

「二人とも……、ハッスルし過ぎないのよ、全く……」

(……幼稚園児の格好の犬飼さんも、可愛い……)

「……」

「な、何だよ大福……」

「ホラ、お弁当よ……、忘れないでね」

「ありがとー、ユキちゃん!」

「くっきーは?はいってる!?はいってる!?」

「……入ってないわよ……」

わんぷり組のやりとりをずっと見ていたジャミ公。どうやら、
幼児化したのはいろはとこむぎのパートナーコンビだけであり、
まゆユキコンビははお子ちゃま化した二人を優しく見守るお姉さん、
な、感じである。こむぎは更に脳内が幼児化してしまった模様。
……して、顔を赤らめ、小さないろはをぼけっと眺めている悟を
じっと見つめる大福……。

「ユキおねえさん、まゆちゃん、おはようだゾ!……おふたりとも、
今日も眩しいお顔ですなあ~、……ん~、お胸もまぶしいい~!オラ、
そのお胸にとびこみたい~ん!」

「もう~、しんちゃんたら……、くすっ」

「ハア、相変わらずしょうがないコねえ……」

しんのすけは相変わらず、嵐を呼ぶ幼稚園児、……そのままであった……。

「……」

「……ボ、ジャミル、くん……、なに、してる、の……」

「うわっと!?きゅ、急に出てくんなよっ!心臓にわりィなっ!!」

「ボ……」

「ねえねえ、レディ達、オレと一緒にさ、砂遊びしない?ねえねえねえっ!」

「おすなあそび!?こむぎもやるやるー!」

「ワクワクもんだぁ~!」

「……ジタンっ!!いい加減になさいっ!!」

このコンビも幼児化で、ナンパでお子ちゃまわんぷり組とまほプリ組を
追い掛け回すジタンの後を更にダガーが追い掛けている。

「……」

ジャミルが腕を組んで暫く人間観察をしている処へ……、グレイが通り掛かる。

「……ふっ、……プッ」

「て、てめえ……」

幼児化をしていないグレイはまるでジャミルをあざ笑うかのように
通り過ぎて行くのであった。

(これは夢だ、……夢なんだ、目が覚めるまでの間……、せめて状況を
楽しまないとな……)

「さあ、みんなー、バスのお迎え来ますよー、お外出ましょうねー!
さあさあさあ!」

ひまわりを抱いたみさえが率先して、幼児化した住人を外へと追いやる。

……ちなみに幼児化したらしきメンバーは、ジャミル、アイシャ、ダウド、
アルベルト、トーマス以外のシノン組、いろは&こむぎのわんぷり組、
まほプリ組、ジタン&ダガーであった。

「……野球バカ組は見当たらないな、ま、いいけどさ……」

「皆さん、お早うございますー!」

「うわ……!ヤクザっ!?」

「この人、園長先生だゾ、ジャミルくん……」

同じ幼稚園児になっているので、しんのすけも今回はジャミルに
大してお友達口調である。

「……そうなのか、ハア、俺、知らねえからよ、……ま、どうせ
今回の話だけだしな……」

「ははは、皆さん、元気が良いですねえ、いい事です!今朝は皆さんの
担任の先生が……、まだお見えにならないので、今日のお迎えは
園長だけですー!」

「……」

どう見ても、組員関係者の者にしか見えない園長をジャミルが
物珍しげに眺めていた。

(けど、担任がバスに乗らねってなんなん?やる気あんのか……)

「しんちゃーん、ボーちゃん、おはよう!」

「おはよう!しんのすけ!ボーちゃん!」

「えへへ、おはよう!」

「おおー!ネネちゃーん、風間くーん、マサオくーん、
みんな、おはようだゾー!!」

「……ボ、お、は、よ、う……」

お馴染みのかすかべ防衛隊もこれで全員揃い、今回は姿を拝む事が
出来そうである。

「ねえねえ、私達もマルディアス防衛隊作ろうよっ!」

「……ハア?……作らんでええわいっ、んなモン……」

「ぶうーっだ!」

アイシャが口を尖らせた。