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zokuダチ。セッション9 集え英雄(ヒーロー)編・1

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ジャミルはさっさとマンションに引き返していく。

「本当に戻るんかい、……白状者……、まあいいけどさ、行くぞっ!!」

「キーー!!」

『『カイザーウイングッ!!カイザースマッシュ!!……ハアッ!
ブライトナックルッ!!』』

アルカイザーは約数分で怪人達をあっという間に叩きのめす。

「……ふう、今日の処はこれで終わりだ、……戻らないと……!」

「……」

アルカイザーはきょろきょろしながら周囲を見回し、路地裏の死角へと
入って行く。……マンションに戻ったかと思いきや、その後をジャミルが
こっそりと追う……。

「……よし、変身解除……!!終わった……」

「見ちまった……」

「は?……はううう!?」

「うーん、何となく興味あってさ、アンタの後付けてたら……、
見ちまった……」

レッドとジャミルは目線を合わせ……、レッドは大汗をダラダラ垂らした。

「本当に、本当に……?……み、見た……?嘘って言ってくれ……」

「♪だって見ちまったもんー!」


集えヒーロー・2 覚醒編

「本当に本当に?嘘だって言えよ……!!」

レッドはジャミルの肩を掴み半泣きで訴える……。

「しつこいなあ、だって見ちまったもん、しょうがねえだろ……?」

「……うわあああーーっ!!ヒーローの資格があああーーっ!!
アルカアールゥゥゥっ……!!」

ちなみに、……ヒーローの掟として、他人に正体を見破られた者は
ヒーローとしての資格が無くなり記憶も全て消去されてしまうのである。

「くそ、こうなったら……」

「は、はいい……?」

レッドはもう、この世の終わりみたい……な顔をしてジャミルに
詰め寄って来る……。

「……今此処でお前の記憶を全部無くして記憶喪失にしてやる、
……悪く思うなよ?」

「ちょ、ちょっと待て!バカ!思いつめんな!落ち着け、
落ち着けっての……!!」お前はそれでもヒーローかっ!!」


「その通りだ、レッド、落ち着きなさい」


「その声は……、アルカールっ!!」

「はいー?」

はいー連発でジャミルはまるで何処かの警視庁の特命係である。

「私はアルカール、このレッドにヒーローとしての力を授けた者だ……」

異次元空間からまたもや違うヒーローが現れたのであった。

「此処ではなんだ、違う場所で話そう……、君も来たまえ……」

「え?ええええ?ちょ、ちょっ……!!」

アルカールが指をパチンと鳴らすと……、ジャミルも全く違う空間へと
送られたのであった。

「……此処……、え?う、宇宙っ!?あわわ……!空気、空気っ!!」

「安心したまえ、此処は我々が管理しているリージョン空間の一つだ、
君でもちゃんと普通に活動出来る筈だ……」

「そう言われれば……、別になんともないな……、んで、何で俺まで
此処に呼んだんだい?」

「アルカール……」

レッドが不安そうな表情でアルカールの顔を見た。

「大丈夫だ、レッド、今回の件は見送ろう、心配しなくていい……」

「本当に……!?」

「そして、ジャミル……、どうして私が君も一緒に此処に
呼びよせたのかだが……、君にも協力して欲しいのだよ……、
君の本当の力を見込んでな……」

「……は、はいいい……?」

「知っているよ、君は元の世界では邪神を封印した8英雄の
一人だった事も……、もう一度、君のその力を覚醒し、レッドに
力を貸してやってはくれまいか……」

「……うーん……」

ジャミルは暫く考えて俯いてはいたが、顔を上げるとアルカールを見た。

「けど、今回の騒動ってそんな深刻なのかい?どう見てもそうは
思えねんだけど……」

「奴らの恐ろしさを侮ってはいけない、今回の件も……、ふざけている様に
見えるだろうが甘く見ていると大変な事になるぞ……、彼、レッドの父親の
小此木博士も……、ブラッククロスに襲撃された後、現在も行方が
分からなくなっている……」

「……俺は、俺は絶対に奴らを許さないっ……、
ブラッククロスの奴らを……絶対にブッ潰してやるっ……!!」

「分った、分った、……頼むから熱くならないでくれ……」

「……うおおおおおーーー!!」

ジャミルがレッドを宥めるが、レッドは今にもお湯が沸きそうであった……。

「でも、俺はどうすればいいんだい?今の俺じゃ……」

「大丈夫だ……」

「……お?こ、これはっ……!?」

再びアルカールが指を鳴らすと、ジャミルの格好が元のロマサガ1時代の
服装になっていたのであった。

「……俺のこの帽子、このスパッツ……!マ、マジで?っと、
ウコムの鉾もっ!!」

「これで君も、元の世界での能力と同等になった筈だ……」

「ほ、本当かよ……」

「君の仲間達の力も一緒に目覚めさせておいた、頼む、どうか
レッドと共にこの島の平和を守ってほしい……」

「う、うわ……!?」

眩しい光に包まれ、ジャミルとレッドは再び元の場所へと送り返された。

「……此処、いつもの島か……、はあ~……」

「ジャミルっ、あれを……!」

レッドが指差した方向を見ると、すでに島中が怪人で充満し、
それはそれはエライ事になっておったそうじゃ……。

「キー!」

「キー!」

「……くそっ、ブラッククロスの奴らめっ!!」

「レッド、俺、マンションの方を見てくる、アンタは通りの方、頼むっ!」

「任せろっ!!」

レッドとジャミルは二手に別れ、行動を開始する……。


その頃、マンション内でも大量の怪人が中に攻め込み、
マンションの住人は皆、部屋に閉じ込められたりで
バラバラの状態になり孤立させられていた……。
そして、ロマ1チームのアイシャとクローディア。
彼女達は解放廊下にて、突然出現した怪人集団に
追い詰められていた直後。

「なにこれええっ……!?わ、私達……、急に恰好が
昔の服装に……、しかもちゃんと武器も持ってて普通に
法術も使えるみたいなんだけど……、ど、どうなってるのおーーっ!?」

「落ち着いて、アイシャ、今はこの突然現れた敵をどうにかしないと……!」

言うなりクローディアはエリスの弓を放ち、怪人達に次々と
技を命中させていくのだった。

「すごおーい、やっぱ、クローディアって弓の名手だね!」

「アイシャ、油断しては駄目よっ!!」

「分ってるわっ!えいっ、ダイヤモンドスピアっ!!」

「……キイイイイイー!!」

力を取り戻したクローディアの弓技とアイシャの法術により、
怪人どもはバタバタと倒れて行った。

「はあ、こんなの久しぶり……、でも、私達がこの状態に
なったって事は、他の皆もそうなのかしら……?」

「そうね、……皆と合流出来るまで頑張りましょう……」

「でも、凄い事になっちゃったわ、……ジャミル、大丈夫かなあ……?」

そして、2階。自部屋に戻ろうとしたラグナの前にも怪人達が。

「……スゲエね、本当に……、オレもマシンガンの用意……、
っと、何だよ!廊下にもこいつらが大量で……先進めねーじゃ
ねっかよ!!」

「キー!」

怪人達は馬鹿にした様にすごすごと引き返していくラグナを笑った……。

「ススススス……、此方スネーク!待たせたな!有害物質排除!!」