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zokuダチ。セッション9 集え英雄(ヒーロー)編・1

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こむぎ……、ワンダフルに向かって、いろは……、フレンディが叫ぶが、
わんぷりチームの前に現れた怪人達、明らかに動物では無い。心を持たない
凶悪な異色の敵……。彼女達にとって、初めての部類の敵となりそうだったが……。

「みんな、取りあえず、何とかこの部屋から脱出しよう、この数……、
この敵……、私達じゃ無理だよ……」

「わんわんっ!」

「仕方無いわね……」

「……」

怪人達を見つめる、フレンディ、ニャミー、リリアン……。暴力を使わない
彼女達にこの敵は無理である。今はどうにかこの部屋を脱出する事が先決、
そう思ったのだった。しかし、ワンダフルが暴走モードに入る……。

「だいじょうぶっ!キイキイもガルガルとおんなじだよっ!ちゃんと
おはなししたらきっとわかってくれるっ!……おーいっ!」

「……ワンダフルっ!!」

「ああっ!危ないっ!!」

「何やってるのっ、あの子っ!!」

「キイキイしないでいっしょにあそぼーーっ!!」

「……キイーーっ!!」

「きゃわあーーんっ!!」

怪人達に突っ込みそうになるワンダフル……。しかし、怪人がワンダフルの
言葉など聞く筈が無く、ワンダフルはあっさりとパンチで吹っ飛ばされた。
そんな彼女を救い、助け興し、庇う様に、何者かが怪人達の前に立ちはだかる……。

「……どっせええーーいいっ!!」

怪人達を蹴り倒した人物、先程、ミラクル達を逃がし、戦っていた、
又物セーラーVである……。

「此処は危険よっ、早く外に出るのよっ!」

「あの、あなたは……?」

フレンディが訪ねると、セーラーVは、いいからっ!と、言う様に、
どうやら穴を開けたらしい、こむぎといろはの部屋のドアの方を
必死で指さす……。

「……きゃーーっ!私達のお部屋のドアがーっ!!」

「わふうーーんっ!?」

「あら、あら……」

「た、大変っ……!」

「……んなモン、後で管理人……、ジャミ公に請求してよネッ!って、
ここって、アンタ達の部屋じゃないでしょっ、んで、アンタ達は誰っ!?
何で部屋の主のいろはちゃん達はいないワケ!?……どこもかしこもッ!」

「えと、えと、それは……、えっとおお……」

「こむぎはねえ、ワンダフ、……むぐっ!」

突っ込みVに困るフレンディはうっかり喋りそうになるワンダフルの
口を慌てて塞ぐ。

「早くとか言っといて、話をややこしくしてるじゃないの、
あの変なマスクの人……」

と、ぼやくニャミー。其所へアルテミスも出現。Vの頭をハリセンで
叩いた後、とにかく早く部屋から逃げる様に皆を説得。

「皆、今はこの、セーラーVの後に続いて逃げて!詳しい説明は落ち着いたら
するからっ!とにかく安全な場所へっ!」

「……いったいわネエーーっ!!」

「分かったっ、行こう、みんな!」

フレンディの言葉に頷くニャミーとリリアン。ただ、ワンダフルだけは……。
Vに蹴られ、倒れてのびている怪人の一人を見て、複雑そうな表情をしていた……。

「……キイキイ……」

「ワンダフル、行くよっ!……ワンダフル?」

「フレンディ、……キイキイ、わたしのおはなし……、どうして
きいてくれなかったのかな?キイキイ、すごくおこってた……」

「ワンダフル、……それは……」

ワンダフルに話し掛けようとするフレンディだが、其所にニャミーが
厳しい言葉を投げ掛けるのだった。

「……この世界では、話し合いだけでは解決出来ない……、厳しい現実も
あるって言う事なのよ……、ガルガルにされた動物達だけではない、
色んな相手がいるの、……人間達同士の悲しい争いだってあるわ……」

「わふん……」

「ワンダフル、とにかく外へ行こう……、ね?」

「うん……」

「ンモーーっ!アンタら早くしてって言ってるでしょっ!」

「このおばさんを怒らせない方がいいっ!……早くーーっ!!」

「アルテミスーーっ!うっさいっ!誰がおばさんじゃいーーっ!!」

漫才を始める、セーラーVとアルテミスを眺めつつ、わんぷりチームも
何とか部屋の外へと。廊下では兎山悟と大福が無事な姿を見せた。
此方もどうやらセーラーVに救出されたらしく。

「……あっ、犬飼さ……、フレンディ、みんな!無事で良かったよ!」

「……」

こくりと静かに、悟に抱かれた大福も頷いた。

「悟君っ、大福ちゃんっ!本当、良かったねえーーっ!!」

「な、何だか感動の再会だよね、これって……、ハートがキュンキュン♡
ああっ♡」

「……悟のお部屋は私達の直ぐ隣でしょ……」

フレンディと悟達との感動再会の相方の実況中継に突っ込みを入れたい
ニャミーさん……。そんな彼女達の横で、いつも元気なワンダフルは一人……。

「……わん?……きゃわんっ!?フレンディ、みんな、たいへんっ!」

「ん?ワンダフル、……こ、今度はどうし……」

ワンダフルの言葉に、フレンディが廊下の方を見……、その後、
ガクブルしながらリリアンとニャミーの方を見た。その表情は
恐ろしい事実に気づいてしまったらしく、恐怖で引き攣っていた……。

「あの……、キイキイさんはいなくなったけど、今度は……、
何だか廊下が……、凄く広くなってる……、まるで迷路みたいに……」


「「ええええええーーーーーっ!?」」

リリアン、ニャミー、悟も廊下の方を見る。悟は眼鏡がずり落ちた……。

「……ろうかの先がぜんぜん見えないよーーっ!これってどうなってる
わんーーっ!?」


集えヒーロー・5 バトル、足クサ怪人

「とうちゃーん、とうちゃーん、しっかりー!!」

「……あああ、あ、あなたあああーーっ!!」

「たいやいーっ!!」

「ウボオオオーーー!!」

「……ウ~、アンっ!!アンッ!!」

ワンダフル達がマンション内の異変に気づき、廊下でオロオロし始めた頃。
ミラクル達は既に野原家の部屋までどうにか辿り着いていた。
シロも外の犬小屋から自主避難して来たのか、しんのすけ達と一緒に
固まって吠えていた……。

「一体どうなされたんですかっ!?……ああっ、こ、これはっ……!?」

「ひろしおじさまが……、巨大化した足の怪物にされている……?」

「……なんて事するのっ!!」

「何だか、すごいニオイがするモフ……、甘くないニオイモフ……」

「おおー!もしかして……、お姉さんたちはあの有名な
プリキュアのお姉さん!?オラ達を助けに来てくれたのーっ!?
えへへ……、いやあ~ん……」

「あはは、そ、そんなに有名なんだあ、私達……、なんか
照れちゃうなあ~……」

しんのすけがミラクルの足にスリスリする……。

「照れている場合ではありませんよっ、ミラクルっ!」

「そうよ、ミラクルっ!!」

「わ、分かってるってば……、フェリーチェもマジカルもそんなに
怒んないでよう~……」

「あああ、助けてくれるのなら誰でもいいでっすーっ!!
主人を、お願い、主人を助けてーーっ!!」

「父ちゃんがあ~……、怪人足クッサーにされちゃったんだゾー!!」

「……どおりで、凄い臭いがしたわけですね……」

「……」

「……」

少々、怪訝そうな表情になり、プリキュア達3人が怪人にされた