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zokuダチ。セッション9 集え英雄(ヒーロー)編・1

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こんな状況は初めてで……、どうしていいのか分らず、谷口は
只管坊主頭を掻く……。

「……今は自分達の身の安全を考えて!お願いだから!!」

「分りました、……皆、部屋で待とう!」

ダガーの言葉に谷口は頷き、皆、谷口の部屋に纏まり、漸く全員
避難した様であったが、近藤がにゅっと再び歯の掛けた顔を出した。

「あの、もしもこの部屋に怪人さんが出はったら……、ワイら
どうすんねん……?」

「……その時は、その時なんだよ……!」

イガラシが慌てて、近藤のガマガエル顔を引っ掴んだ。

「そんな、……いい加減な……あわわーっ!」

「大丈夫だ、俺達もいるぞっ!!」

「……みんなっ、無事だったのか!!」

ユリアン、エレン、サラ、トーマスのシノン組と、少年がジタン達と
合流を果たした。

「この部屋の護衛はあたし達に任せてっ!」

「……全力で守るわ、だから安心してね……」

「何となく、少々、笑える護衛だ……、こんな間抜けな仕事は
初めてだな……」

「トムったら……!失礼でしょ……!!」

さり気無くぽつりと毒を吐いたトーマスをサラが注意する……。

「あまり僕に構わないで下さい、……今日は仕方ないけど……」

「ありがとな、皆!谷口達の事、頼むぜ!!」

「……了解っ!!」

ユリアン達が頷き、谷口達のいる部屋の中に入って行った。

「……さてと、オレ達はと、……この変な奴らを片付けないとな!
ダガー、オレから絶対離れるなよ!」

「ええ、ジタン!」

ジタンとダガーは目と目で頷き、合図を交わすのだった。


一方、マンションの外では……、これ以上怪人達を中に入らせまいと
グレイ、バーバラ、ホーク、と、ゲラ=ハの4人も共用玄関先で
応戦していたのだが、マンション内でも現在怪人達がどんどん増殖し、
増え捲っている状況が分からないのである。

「……冷凍剣!!」

「纏めて喰らえっ!円月斬っ!!」

「……雷玄術っ!!」

「しっかし、それにしても、すげえ数だな、気持ちわりィぞ、
倒しても後から後から湧いて出てきやがる……」

流れ出る汗を拭いながらホークが呟いた。……本人達も予想して
いなかった突然のバトル状態に皆、戸惑っている様だった。

「……何処かでこの数の糞虫を送り込んでいる張本人がいるんだろう、
大元のそいつを叩かないと……、いつまで立っても終わらんぞ……」

ホークと背中合わせで、アイスソードを構え、グレイも声を洩らした。

「はあ、……全くっ!急に力が戻ったと思ったら、なんなんだいっ!
あたしらの格好も、元の世界の格好に戻ってるしさっ!!」

「何なんでしょうね、……本当に、この話って、こんな話だったですかね?
ぎゃ?」

ホークの顔を見ながら、ゲラ=ハが首を傾げた。

(……クローディア、済まない……、俺は君の護衛を任された
身なのに……、君から手を離してしまった……、頼む、どうか
無事でいてくれ……)

「……はあ~、あたし何か、疲れちま……」

「……姉さんっ!危ないですぎゃ!!」

「バーバラあああっ!!」

「……ちいっ!」

疲労で少し手を休め、油断してしまったバーバラの前に、
土の中から怪人とは明らかに違う……何者かが出現した……。

「うひょー!こんにちわー!呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃーん!
だじょー!!なに?誰も呼んでない……だとう~、このやろおおおーー!!」

現われたのは、風変わりな格好のピエロの様な派手な厚化粧メイクを
した男であった……。

「……なんだいっ!アンタはっ!!気持ち悪いねっ!!」

「ぼくちん〇は、ケフカだじょー!……急に余所の処へボスになれって
出張召喚されたんだじょー!!全く持って不愉快千本、ハリセンボンだじょ!
この糞野郎ども、纏めていじめてやるから覚悟しろーっ!!
お前らやっちゃえーーっ!!」

「……キイイイイーっ!!」

ケフカが合図すると、土の中から更に大量の怪人が吹き出て来た。

「こ、こいつが……、発生源だったのかよ……!」

「……下らん……!ゲス野郎め……」

「ふざけんじゃないよっ、アンタっ!!」

「おひょー、怒ってる、怒ってる、変な顔!お前ら纏めてみーんな
変な顔!ひょっひょっひょっひょ、、へーんな、かお~!と、ぼくちんは
お前らとなんか遊んでる暇はないのだ!よーし、もっとオメーらを
怒らせて差し上げます!……中の奴ら、纏めて虐めて差上げます、
♪ふんふ~ん!」

ケフカはそのままスキップルンルンしながらマンションの中に
入って行こうとする……。

「……くそっ!コラ待て、てめえええっ!!」

ホークが急いで後を追い、ケフカを阻止しようとするが、又も大量の
怪人が現れ、行く手を塞いでしまったのだった……。

「ぷんぷんっ、オメーらは、そいつらとずっと遊んでればいいのっ!
ぼくちんの邪魔したらお仕置きだべえ~、だかんね!んじゃー、
おならぷうでしゅ!!……ぷうじゃなくて、ぶうっ!!お前ら
おならでみんな吹き飛んで死ねっ!ぶう~っ!!」

「……お待ちっ!中には、まだアイシャ達がいるんだよっ……!!
あああっ!!」

ケフカを止める事が出来ないまま、……ホーク達は大量の怪人達に
囲まれてしまう……。


「……雷撃衝……っ!!」


「キイイイイーーっ!?」

やっとこさマンションまで辿り着いたジャミルがウコムの鉾の上級技で
ホーク達を取り囲んでいた怪人達を一掃した……。

「!?っ、ジャミ公っ……!!」

「ジャミルっ、アンタっ!!……何で今日に限ってこんなに
足が遅いんだいっ!!」

「へへ、間に合った!てか、仕方ねえじゃん、……もう町ン中も……、
異物だらけでさあ……、……此処まで来るのマジで大変だったんだぞ…」

「ジャミルさん、無事で良かったですぎゃ!」

「フン、漸く来たか……、途中でバナナの皮で滑ってすっ転んで
屁を放いて死んだのかと思ったんだがな……」

「……なーんだとう……!?糞グレイめっ!相変わらずこんな時でも、
んっとーにむかつく奴だなあっ!!」

「……キイイイイーーっ!!」

その間にも、又土中から怪人達がボコボコ出て来る……。

「あ、くそっ、ま、また……!増殖しやがった!!」

「ジャミ公……、こいつらをキリも無く無限に噴出させている原因の奴がよ、
たった今、マンションに入って行きやがった……!そいつを止めねえ限り、
こいつらは永遠に吹き出てくる、お前は此処のマンションの代表者として
全力で責任持ってそいつを止めて来い……!!」

「……またすぐそう言う事いう……、けど、おっさん達はどうすんだよっ!?」

「此処はあたしらが引き止めておくしかないだろっ!まだ中に、
アイシャとクローディア、シフとアルベルト、ダウド、……それに
他の皆がいるんだよっ!!」

「だけど……」

「……普段考えない様な頭を使うなっ!とっとと行けっ!!」

「糞グレイめ……、っ、分ったよっ!あーもうーっ!!」

ホーク達に突破口を開いて貰い……、ジャミルはウコムの鉾を抱え、
マンション内へと走って行くのであった……。

集えヒーロー・7 IRPO、動き出す