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zokuダチ。セッション10 集え英雄(ヒーロー)編・2

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180度回転するのであった。

「……ブラウ、ごめんなさいね、……私、重くないかしら……」

「グ、グルルウ……」

そんな事ないよと言う様に、ブラウが静かに鳴いた。

「……ありがとう、ブラウ……」

シルベンもブラウの横に並び、クローディアを護衛しながら
廊下を一緒に走っている。

「……ちくしょーっ!キモ過ぎて戦う気がおきねーっ!!」

「きゃーっ!やだやだやだあーっ!!」

「……怖いよおおーーっ!!」

「いやあああーーっ!!」

「……こんなの、全然計算通りじゃないしーーっ!!」

「ミラクル、マジカル、逃げていては駄目……!きゃあああーーっ!!」

全員、変態ゴーレムの余りのキモさに戦意喪失になってしまったのである……。


谷口の部屋……

「今何か、廊下で悲鳴が聞こえた様な……」

ユリアンが心配そうにドアの方を振り返った。

「ハア、皆が心配だわ!やっぱり何時までも此処でじっとしてんのは
辛いわねっ!!」

「……お姉ちゃん、今は皆を守らないと……」

「どうやらあの変な怪人達の気配は消えた様だが……」

トーマスがそっとドアを開け、廊下の様子を覗う。

「……何だって……?トム、本当かよ!」

ユリアンも慌てて廊下の様子を確認した。

「ほ、本当だ……、静かになってる……」

「あ、皆さん、僕らならもう大丈夫です、どうか他の皆さんの加勢に
向って下さい……」

「けど、大丈夫なの?あんた達……」

エレンはもう早く戦いたくて仕方がない物の、やはり戦えない皆を
残していくのが気がかりで、心配な様であった。

「はい……」

「大丈夫だ!谷口さんはおれっちが守る!」

……何処までも谷口しか見えていない男、丸井……。

「……」

ユリアン達、シノン組4人はお互いの顔を見て頷き合い、結論を
出した様であった、そして……。


「……僕に構わないで……」

「どうも、すみません、……護衛に残って頂いて……」

歳下の少年にも、谷口は何故かぺこぺこ気を遣う。

「大丈夫だって言ってんのによ、たく、可愛くねえな、まるでどっかの
誰かみてえでよ……」

「何ですか、丸井さん……、何で俺の方見るんスか……」

「いやあーん、頼もしいわあー!これでワイらの護衛も完全に
心配ないやねー!」

「……うるっせーこの野郎!!てめえがもっと役に立てば何の心配も
いらねーんだっ!!」

「丸井っ!暴力はよせって何回言ったら!!」

「……はあ……」

「……」

少年を護衛に部屋に残し、シノン組も漸くバトルの加勢に動き出したのである。


「……ふう、ダガー、大丈夫かい?」

「ええ、大丈夫よ、ジタン……」

「それにしても、こんなの久しぶりだったわね……」

「ああ、だけど、あの大量の怪人達は一体何処へ……」

「……ジタン、待って、何か聞こえる……」

「……え?」

「あれは……ジャミル達だわ……!!」

ダガーが遥か遠くから、煙を上げて走って来る変な集団を見つける、
しかし……。


「……良かったよ、ジャミル、や~っとお前らも見つけられてさ!
……でも……」

「……全然良くねんだっつーの!」

「あの、どうして私達まで、一緒に走っているのかしら、……ね、
ジタン……」

「さあ~?何でだろう……」

ジタンとダガーをも巻き込み、ジャミル達の方も、もはや、
マンション内フルマラソンと化していた……。


「……お姉ちゃん、あれ、こっちに向かって走って来るの、
ジャミル達じゃないかしら……」

「あら、本当だわ、でも……、何やってんの……?」

「……何かに追い掛けられている様だが……」

トーマスが眼鏡の縁に指を掛け、走ってくる集団をじっと見つめた。

「怪物だっ、怪物に追われてるっ!!俺達も加勢しないとっ!!」

「待って、ユリアン、此処はあたしが止めるわっ!丁度いい運動にも
なるしっ!けど、何やってんだか、情けないわねえ~……」

エレンはそう言うと、指を鳴らした後、集団にむかって自ら弾丸になり、
率先して突っ込んで行った。


「……エレン……!?うわ、馬鹿、危ね……っ!?」


「……だあああーーーああっ!!」


「……おひょおおおおーーーっ!?」

「るーーーっ!!」

エレンは怯む事無く、ランランゴーレムと、乗っていたケフカ諸共、
地獄車でブン回した後、怒りを込め叩き付け、マラソンを見事に止める。
ピエロがエレンに仕置きされたのは今回で2回目である。ついでに
ピエロにはおまけして蹴り倒しておいた。……体力的にも流石に彼女は強い……。

「……ふんっ!掛かって来いってのよっ!!ストレス溜ってんだからね、
あたしはっ!!」

「頼もしいぞおおーっ!!やっぱ、ウチのチームのエレンは最高ーーっ!!」

緑バカ、ぴょんぴょん飛び跳ね、エレンに投げキスとエールを送った。

「はあ~、助かったあ~、もう、息が切れるかと思ったよ、
俺、走るんは得意だけど、流石に今回はきつかった……」

「……駄目、オイラ……、もう、駄目です……、もー駄目っ……!!」

「でも、これで、私、5キロは痩せたと思うんだけど……、どうかな、
ジャミル……」

ハアハア言いつつも、呼吸を整えて、アイシャがジャミルの方を見た。

「呑気だなあ、お前は、ま、いいけどさ……」

「えへへ~……」

「皆、大丈夫……?」

サラが心配し、皆の元に掛け寄った。

「……私達は大丈夫なんです、でも、クローディアさんが、
足に大怪我を……!!」

「あれ、君達は……?」

ユリアンが訪ねると、ミラクルが率先して自己紹介を始めた。

「私達、正義のヒロイン、魔法つかいプリキュアです!私はキュアミラクル!」

「私はキュアマジカル!」

「キュアフェリーチェと申します……、どうぞ宜しくお願いします」

「モフルンもいるモフ!みらい達は安全なところにいるモフ!
モフルン、プリキュアに助けてもらっていっしょにいるモフ!」

「そ、そうか……、わざわざ助っ人に来てくれたのか、有難いなあ……」

「ユリアン、何だか鼻の下が伸びているわ……、気の所為かしら……?」

サラが不思議そうにじっとユリアンの顔を見た。

「え?ええ、ん、んな事ないよ……、やだなあ、サラってば!」

「……ったく、スケベ糞緑バカめっ!!」

何だか面白くなさそうにエレンがユリアンを睨んでいる。

「おおー!今度は本物のプリ……いってっ!!」

「……ジタン、彼女達の事は内緒にしておいてあげないと……、
駄目でしょう……」

ジタンの尻尾を掴みながら、ダガーがジタンの耳元でこっそりと話す。

「そうだった、えへ、えへ、えへへ!」

ジタンはプリキュア達に、こっそりと、親指を立ててグッジョブ
ポーズを送ると、ミラクル達も気づいて頷き、ジタンに手を振った。

「もう、……しょうがないわねえ、ジタンたら……」

「それよりもっ!私が攻撃術の方使い過ぎちゃったから、回復術の
アースヒールが使えなくなっちゃって、……クローディアが……」

「アイシャ、……私は大丈夫よ、心配掛けてごめんなさいね……」

「ふぇっ、……クローディア……」