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zokuダチ。セッション10 集え英雄(ヒーロー)編・2

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「ふむ、俺が生命の水を何とか使える、掛けてみよう……」

「トーマスっ!ありがとうっ!!」

泣いていたアイシャがトーマスの言葉に、ぱっと笑顔を取り戻す。

「有難う、トーマス……、助かります……」

「……なーんか、おめーら、お忘れでねーべか?人の事頭からモロに
ブン投げやがってからに!よくも……!ゆーるーさーん!じょおおお!!
てめーら揃って畑の肥やしにしてくれる……!!」

暫く忘れ去られていたケフカが、怒りの本気モードの表情を
見せ始めるのであった。ちなみに、ランランゴーレムは蹴り倒された為、
顔が斜めに歪んでムンクの叫びの様にひん曲がっていた。

次回は遂に全員揃い、合流出来る……?のか……?そろそろ、ヒーロー編も
纏めへと突入する。


英雄集結?

「おーいっ!お前らー!無事かー!?生きてっかー!?」

「ま、間に合いましたか……?ぎゃ……」

「……ホークっ!バーバラ、グレイっ!!ゲラ=ハっ!!」

加齢臭トリオとゲラハも漸くマンション内へ応戦に駆けつける。

「……どさくさに事欠いて……、加齢臭トリオとは何だっ!?
ジャミ公っ!!」

「懲りない口だねえっ!アンタもっ!!」

ホークとバーバラが左右からジャミルの口を思い切り引っ張った。

「……いふぇふぇふぇふぇ!おふぇがいっふぁんふぁねえふぉっ!!」

「……クローディアも!!……無事だったか……!?」

「……グレイ!」

「無事じゃないわよ!彼女、右足に大怪我したんだからっ!
アンタしっかりしなさいよっ!それでもボディーガードな訳!?」

「……俺が回復術をどうにか使えたから良かった様なものの、
大分出血の量も多かった様だ……、もう少し遅かったら……」

「そんなに怒るなよ、エレン……、仕方無かったんだろう……、
グレイ達は外の怪人達を中に入れない様に頑張ってくれてたんだぞ……」

「……お姉ちゃん……」

「ふん、それでも奴ら、勝手に中にどかどか入って来てたけどね、
まるで蟻の如くお構いなしにね、どんどん廊下から湧いて出て来たわよ!」

「そりゃそうで、非常識過ぎたけどさあ……」

「エレン、……トーマス……、サラ、ユリアン……、本当に
すまなかった……、クローディアを助けてくれて……、護ってくれて……
感謝する……」

いつもは、つっけんどんのグレイが珍しくエレン達に頭を下げた。
余程クローディアが心配で堪らなかったらしい。

「いや……、君達の方も無事で何よりだったな……、俺の回復術も
役に立てて何よりだったよ……」

「……」

(へえ~、彼女の事になると大幅に態度が変わるじゃない……、ふふん……)

エレンはにやにやしながらグレイとクローディア、二人の様子を覗っている。

「グレイ、私は本当に大丈夫よ、あなたにも何事もなくて、本当に良かった……」

クローディアはグレイの無事な姿を見、安心するとグレイの手を取った。

「……すまない、俺の所為で……、俺は君の護衛失格だ……、辛い目に
遭わせてしまったな……、怖かったろう……、本当にすまない……」

「……ううん、皆が助けてくれたもの、大丈夫だったわ、
ブラウも、シルベンも、私をちゃんと護ってくれたのよ……」

「……クローディア……、…本当に……、すまなかった……、だが君が
無事で、本当に……」

「グレイ……」

「何かあそこだけ異様に世界観が違うな、何か始まったな……」

「……やってらんねーっつんだよ!」

ホークが鼻糞、ジャミルが耳糞をほじくり始める……。

「……うきょーーっ!まーた、ぼくちんを無視しましたねーっ!!
許しませんよっ!!」

相手にされず、ケフカ、キッキキッキ、飛び跳ねた。

「ハア?おめえ、さっきから何回それ言うんだよ、早く本気見せろっ
つーんだよっ!」

そろそろ飽きてきたらしく、ジャミルが苛々した様子でケフカを挑発する。

「いいでしょう、今度こそ、ぼくちんの本気、見せてあげま……」

「……やーっと追い付いたぜ!……ブラッククロスめ!!
観念するんだなっ!!」

「もう、アンタの好きにはさせないわ……!」

「……大型危険物、存在確認しました!処罰します!!」

「……」

「みゅみゅみゅ、みゅみゅっ!!」

IRPO軍団もやっと、マンションに辿り着いた。

「うわあっ!すっごおーい!こんなに皆が集まるなんて!
ワクワクもんだぁっ!!」

「……本当ね、でもちょっと……」

「何か広さが縮まったか?元の廊下に戻ったみてえだな、
いつもの廊下だとちょい狭いな……」

「ありゃま、本当だね、ホーク、……こいつ段々弱体化して
きたんじゃないのかい?」

ホークとバーバラが頷き合い、冷めた様な目でケフカを見た。

「この野郎……、どこま……!?だあああああっ!?」

又も何者かが乱入し、ケフカの頭部を蹴り飛ばした。

「……これ以上もう、お前の悪事、見逃すわけにはいかないっ……!
覚悟しろ、ブラッククロスっ!……正義の使者……、アルカイザーっ!!」

漸く、レッド、アルカイザーも駆けつける。

「かっこいいーっ!うーん、ワクワクもんがいっぱいだねーっ!!」

「すごおーいっ!!本当にカッコイイねっ!」

「……素敵ね……」

ミラクルとアイシャは興奮してパチパチ拍手し、サラも静かに微笑む。

(うう、やっと、戦えるんだなあ、この瞬間をどれだけ……)

「……おーいっ!オメー、今頃になって、おせーよっ!レ……!!!」

(……頼むからっ、お前はっ、静かにしててくれっ……!)

ジャミルの口を力を込めて塞ぎながらアルカイザーが慌てる……。

「……そういや、レッドの奴、まだ来ねえな、何やってんだ……」

「!!!」

何となく、アルカイザーの方を見ながらヒューズが呟いてみる。

「そうね、心配ね……、遅すぎるわ、何してるのかしら……」

「……あ、あ、あの……、レッド君は、その……、腹痛で途中で
倒れていたのを私が見つけ、あ、安全な場所に避難させたんだ、
だから心配ないっ!!安心したまえ!!」

「……何……?あの野郎、どこまでもふざけた野郎だ、戻ったら
シメてくれる!!」

「仕方ないわよ、よっぽどお腹が痛かったのね、可哀想に……、
大きい方だったのね……、だからあんなに困った顔をしていたのね……」

「……」

情けない理由でどうにか誤魔化せた物の、アルカイザーはだらだら
大汗を搔いている……。

「……プーーっ!!」

(……お前もっ、笑うんじゃないっ!!くそっ……!!)

「……いででででっ!!」

泣きながら、アルカイザーがジャミルを羽交い締めにした。

「……何だよ、随分とすかした奴だなあ、ちぇっ、きざったらしいの!!
ヒーローだか何だか知らねえけどさ!」

女の子達が絶賛している為、ジタンは何となくアルカイザーが
面白くないのであった。

「あら?ジタンに言われたくないと思うわ……」

「……」


そして、野原家+シフ、アルベルト、おっさんズも、漸く皆のいる場所へと
近づいて来ていた。

「……ラグナが四方八方で転がり捲った所為で、大分時間を喰ったが……、