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zokuダチ。セッション12 バイト編&異世界からもお客様編

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ユリアンがジャミルにこそっと話し掛けるのだが……。

「うにゅ……」

「おい、ジャミル……、起きろってば、……このっ、バカジャミルっ!!」

「……うるせー!この緑バカっ!!いっつもエレンにヒップドロップ
やられてる癖によおー、うるせんら、オメーはよっ!!ケツに
敷かれマンめっ!!お前、海水パンツまで緑色じゃねーかよっ!!」

「ちょ、何でその話になるんだよっ!!ジャミルだってそうだろうっ!
この間なんかまたアイシャ泣かせてパンチ連打で喰らわされてた癖にっ!!」

「……ふん、そっちは下着のパンツに穴が開いてる癖にさあ……」

「な、何で知って……、あーっどうでもいいだろっ!!そんな事っ!!」

「あれー?図星だったん?俺、冗談で言ったんだけどさあ……」

「……お前らーっ!マイクの音量下げろーっ!!プール中に
声が漏れてるぞーっ!何やってんだーーっ!!」

別のバイト員が慌てて放送部屋に駆け込んで来た……。

「……」

ユリアンとジャミルは顔を見合わせ……。

「……きゃあああああ~っ!!」

再び、プールに大音量で大絶叫を響かせるのであった……。


そして午後、本日最後に再びジャミルに監視のターンが回ってくる。

「はあ、今日は後1時間でお終いかあー、大した事なかったなあ~……」

呑気に欠伸をする、と、其処にジジババの集団がやって来る。

「よいしょっと、やれ、ほほほ、プールなんざ、ン十年ぶりですかね……」

「んだ、んだ……」

「冗談だよな、おい、嫌だぞ俺……、おい、ジタン、交代してやるよ、
おーいっ!」

慌ててジタンを探すが…、何処も姿は見えない。スケベな彼は水着の
お姉さんを追い掛けて仕事中にも係らず、何処かへ行ってしまった模様。

「……あ、ちょっとしっこをやってもうたようじゃ、……大丈夫かのう……」

「わしもじゃ……、気持ち良くてのう……」

「わしもじゃあ~……、少し実も出たかも知れん……」

「別にわからんじゃろうて、ほっほ」

「おいおいおい、冗談じゃねえっ!も、もしもの事があったら!
あわわわわ!」

ジャミルはパニクり、慌てて監視台から降りようとするが、足を滑らせ、
監視台からプールに落下したのである。

「……じいさん、今誰か空から落ちませんでしたのかう……?」

「さあ~、むささびかなんかじゃないのかのう……」

……ジジババのエキスをたっぷり吸って溺れたジャミルは、
逆に救助される羽目になる……。しかし、例えどんな状況でも、
一旦ちゃんと仕事を引き受けた以上、逃げては駄目なのです。


「……で、まーた結局辞めたの、バカだねえ、本当に、だからさ、
最初にオイラが言ったでしょ、人命救助の仕事は甘くないんだよ……、
まあ、この世の中、楽な仕事なんて無いのが現状だけどさ」

アイスを食べながら、呆れてダウドがジャミルを見た。

「うるせーなっ!俺は仕事するよりこうやって横になってた方が
いいやいっ!」

完全に不貞腐れモードに入り、もうバイトは金輪際辞める事に
したのであった。

「ハア、でも、働くジャミルよりさあ、こうしていつもの
ジャミルを見てる方がオイラは何となく安心するよ……、ふふ、
一緒に遊んで貰えるしねえ~」

「何か言ったか?ダウド……」

「べっつにいーっ!」


……夏は今から本番です……。


住人全員暴走族になる

本日は日曜日、今日は久々にチビがマンションを訪れており、
ジャミルの部屋でテレビを見ている。

『♪ツッパリーツッパリーツッパリー朝から晩までツッパーリー、
どいつもこいつもツッパリパリパリー!』

「♪きゅっぴ~」

「チビちゃんたら、本当にトーキョー金蝿が好きねえ、
誰の影響よ、全く……」

「はあ?おらあ知らねーよ!チビが勝手に興味持ったんだろ!」

寝っころがりゴロゴロしていたジャミルがアイシャに文句を言う。
チビは最近結成した古典的ツッパリロックバンド、トーキョー金蝿の
大ファンなのである。

「しっかし、変なドラゴンだよ、全く、あふう~……」

「……ぴいー、ねえー、アイシャ、トーキョーキンバエさん、
何処にいるの?チビ、サイン欲しいよお……」

「プッ……」

「ジャミル、笑わないのよっ!……そうねえ、チビちゃん、
金蝿さんは芸能人で忙しいから簡単には会えないのよ、
残念だけどね……」

「ぴい、そう……」

「落ち込まないで、チビちゃん、ほらほらお菓子食べてっ!」

「きゅっぴ!いただきまーす!」

チビは美味しそうにクッキーを頬張り、その様子をアイシャが
微笑ましい目で見つめていた。

「じゃあ、チビ帰るね、又遊んでね!」

「おう、気を付けてな」

「またね!」

チビは仲間のドラゴンが住んでいるモンブラン山へと帰って行った。

「それにしても、CD欲しいよお!……とか、言いださなきゃ
いいけどな……」

「……時間の問題よ、じゃあ、私も部屋に戻るわ」

アイシャも部屋に帰って行くが、相変わらずテレビの中の金蝿は忙しい。

『♪つっパリパリパリパリパーリ!』

「……るさいっ!はあ、やっと静かになった……」

テレビを止めてほんの一息、その様子を窓から眺めている
変な物体が一匹。……又小悪魔のリトルである。

「けけっ、よーし……、今回はこれで悪戯してやりゅ!
けけっ、けけけ……」

時刻も夕方、18時になり、タバコ買いのついでに手軽に
食料屋で夕飯を買って来ようとジャミルは部屋を出、
ダウドとすれ違う。

「よ……」

「あ、ジャミル……、……!?う、ぷぷぷぷぷっ!!」

ダウドがいきなりジャミルを見て急に笑い出した。

「はあ!?何でいきなり笑うんだよっ!むかつくなっ!!」

「だって~、それ、カツラ?凄いねえ、先端の部分、
何メートルあるのさあ~、……帽子からはみ出てるよ……」

ダウドの言っている事が今一よく分からないので、部屋に戻って
自身の姿を鏡で確認すると……。

「……あああああーーーっ!?」

ジャミルのヘアスタイルがカツラが外れなくなるの悪夢到来で……、
ツッパリリーゼントヘアになっていた……。

「な、何でこんな……、マジで……?えええ……」

「うわあああーーっ!!ジャミルぅーっ!!笑ってごめんよおーっ!
オイラの頭もおかしくなっちゃったよおーーっ!!」

「何言って、頭がおかしいのは元から……うわあーーっ!!」

喚きながらジャミルの部屋に駆け込んできた、ダウドの髪型も……。

「……ふぁーっふぁっふぁっふぁっ!!」

「笑うなよぉぉぉ……!!」

「ふぁ、と、とにかく……、オホン、も、もう悟ったぞ……、
考えられる事はだな……」

どかどかどかっ!!

凄まじい足音が廊下に響き渡り、ジャミルの部屋に現れたのは……。

「……ジャミルっ!貴様っ……!!これは一体何だ……?」

「う、ひゃひゃひゃひゃひゃ!!は、腹いたあーーっ!!」

同じく、先端の髪が長く伸びたリーゼントヘアのグレイであった。

「……どういう事か説明しろ、貴様……」

グレイは青筋を立て捲り、アイスソードまで持ち出している始末……。

「わあっ!待ってよ、グレイっ!何でもかんでもジャミルの悪戯の