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zokuダチ。セッション12 バイト編&異世界からもお客様編

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「……こんばんわ……、じゃないだろ……、何してたんだよ、
部屋にいないから……、全くもう~っ!!……僕がどれだけ心配したと……」

呆れながらも、無事なゆうなの姿を見、ほっとした様にマモルが
ゆうなの肩を掴んだ。

「んとね、あのね、私、今日、間違っておっきなお兄さんのお部屋を
開けちゃったでしょう?……まだちゃんとごめんなさいしてないから、
お詫びの印にバナナをお届けしようと思って、此処で待ってたのーっ!
夜は皆でお出掛けして殆どいないって聞いたからーっ、ほら!」

事実上、ゆうなは高校生、近藤はまだ中学生なのだが、ゆうなはまだ良く
住人の素性を分かっていない為、勘違いしている様だった。

「……」

ゆうなが籠いっぱいに入った大量のバナナをニコニコしながら
マモルに見せた。

「……だから、朝か昼間にちゃんと会った時でも構わないんだって……、
こんな夜遅く……、返って迷惑だから……、部屋に戻ろう、さあ……」

「うーん、……まも君がそう言うなら……、あ、これバナナっ、
ジャミルさんとアイシャちゃん、二人で食べてね!じゃあ、
おやすみさなーい!」

「……はあ……」

「おやすみなさい……」

ゆうなはジャミルとアイシャにバナナを渡すと2階に上がって行った。

「……律儀なのか、ボケなのか……、まあ、両方だろうな……」

「ふふ、チビちゃんにあげたら喜ぶわね、バナナ……」

「……おい、処でさっきの続きだけどな……」

「べ、別にいいでしょっ!マンションの中お散歩してただけなんだから!
子供扱いしないでよねっ!」

「……お前も変わった趣味だなあ、そうかい、じゃあ早く寝ろよ!」

「……言われなくても寝るわよっ!おやすみっ!」

アイシャはジャミルに舌を出すと自分の部屋に駆け込んで行った。

「あいつも、時々わかんねえ時あるんだよなあ~、まあいいけどさ……」

アイシャはジャミルが部屋に引っ込んだのを見計らって再び部屋から出て来る。

「ね、寝る前の……、ちょっとしたウォーキングなのよっ……!
ふぇぇ……、最近また太ったから……、う、……ぐすっ……、
乙女の気持ちなんか分かんないジャミルのバカバカバカっ!」


そして、マモルとゆうなが此処に越して来て数日が過ぎ……、
ゆうなは持ち前の明るい性格で誰とでもすぐに打ち解け、
住人達ともどんどん仲良くなっていった。

「はー!いちごメロンパン美味しいんだよ!」

「そうなんだあ!バナナメロンパンはないのかなあ~?」

「はー?わかんなーい!」

……天然ボケコンビ友人も沢山出来、充実した日々を送って
いたのであった。

「とりあえず、本人幸せそうだし、……ま、変人も多いけどさ、
此処は良い奴ばっかだからさ、あんまりお前も気ィ張る事ねえよ、
気楽にやれよ……」

「……うーん、そうしてみたい処なんだけど……、気が気じゃなくて……」

「おい、ジャミ公、これから男子会だぞ、オメーもこいや……」

両手にバナナを持ったホークがぬっと現れる……。

(また、ゆーながバナナを押し付けたな……)

「ええ?……今からかよ……」

「そのグルグルボウヤの歓迎会も兼ねてだっ!オラ、喫茶店行くぞっ!」

「あの、……グルグルボウヤって、僕……?」

マモルが自分の顔を指差した。

「お前しかいないだろ……」

「おや、野郎だけかい、その内またあたし達もやるかねー!」

「はー、女子会ー!やろーっ!」

「……」

突如現れたバーバラの胸の谷間を見……、マモルが
顔を真っ赤にする……。

「あっ、まも君!鼻血出てるっ!大丈夫っ!?」

「……平気だよ……、ゆーな、あんまり大声出さないで……、
う、うわ……」

「駄目だよーっ!お、お医者さーんっ、誰かいますかあーっ!?」

「おいおい……」

ゆうながあまりにも騒ぐので、マモルを部屋に寝かせ、今日の
男子会は中止となる。

「ふふ、やっぱり若い子ってのはウブで可愛いモンだねーっ!
あっはっはっは!……今度は超過激ビキニで悩殺しちゃおう
かしらねえ~……」

バーバラは満足そうに腰を振りながら部屋に戻って行った。


「……あのオババも相変わらずどうしようもねえ……、まあ、
んな事はどうでもいいとして、取りあえず、新規住人は2人確保出来た
……、と、う~ん……、残りは後8人か……、大丈夫かな……」

と、簡単に考えてみるが、その道のりは遥かに遠い物なのだと
ジャミルは実感する。そして、マンション内では、ゆーなが
住人の部屋へ彼方此方回り、バナナを届けているらしく、
ちょっとした騒ぎになっていた。……まるで引っ越し蕎麦ならぬ、
引っ越しバナナである。

「……わりいけど俺、今バナナどころじゃねえんだよ、今月も
後もう少し……、どうやって残り8人住人増やすか……、
ポスターが利くとは限らねえしなあ……」

と、ジャミルが部屋に戻ると、部屋の前に大量のバナナと
手紙が置いてあり。


※ジャミルさんえ、バナナ食べてね!おいしいですよー!
   ゆうな
  

「……がああああああーーーっ!!」

ジャミルは、大量のバナナを食べ捲り、後処理をし、……そして
腹を下したのであった。


住人にはなれないけれど

……今回の事件は、不思議な少年がマンションに逃げ込んで
来た事から始まる……。


「お願いです、ほんの少しの間でいいんです、僕を匿って下さい、
お願いします、……どうか……」


「……ジャミルーっ!大変だよお、……あら?」

「ジャミルなら押し入れよ、隠れてるわよ」

もはやジャミルの部屋で寛いで行くのが住人達の日課の様であり、
今日はアイシャが来てお菓子を食べていた。

「こらっ!アイシャっ!テメー言うんじゃねえっ……!!」

「……アンタはドラえもんかい、……ほら、担当責任者っ!
事件ですよお~、出て来て下さいなっと!」

ダウドが勝手に押し入れを開け、ジャミルを引っ張り出した。

「……なんで毎度毎度、あたしゃが出動しなきゃならんのよっ!
いい加減にして頂戴よっ!……うううう~……」

「そんな事言ったってしょうがないよお~、ほらっ、出た出たっ!」

毎度の事ながら、ダウドに押しこくられ、嫌々玄関に向かうと……。

「???」

「こ、こんにちは……」

玄関先に居たのは……、今までの住人と明らかに趣向と
恰好が違うイケメン美少年であった、髪型は茶色い髪の
ポニーテールに、服装は陰陽師風の着物を身に纏っていた。

「あんた……、一体何処の時代の人……?」

「く、詳しい事は後でお話しますっ、とにかく僕を匿って下さいっ!
どうかお願いしますっ!!」

「匿うって……、まさか、追われてんのか……?」

「……たいい~……、たいやーっ!!」

「おい……」

又、ひまわりがイケメンレーダーを働かせ、部屋から
脱走してきた様であった。どうやら、自分達の部屋に
隠せと訴えているらしい……。

「……ひまっ!いい加減にしなさいっ!!」

「たいやいーっ!!(デカケツーっ!邪魔をするなーっ!)」

……ひまわり、又イケメン捕獲失敗し自分が捕獲される……。

「あ、あああ!そ、それよりも……!」