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zokuダチ。セッション13 ジャミ公の夏休み(?)編・1

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「凄いですねっ!!」

周りのおじちゃん、おばちゃん達もパチパチ拍手しまくる。

「え、えへへへ……」

「改めまして、おめでとうございまーすっ!では、ホテルレストラン、
ハワイのバイキング無料ご招待券ご贈呈です!!」

「は、はいい……?」

「どうぞっ!!」

またまた飛び出た衝撃の言葉に……、ジャミルは再びその場に固まる……。

「あの、ハワイって……、旅行先じゃねえの……?」

「はあ、レストランの無料バイキング券ですが……」

「えっと、……あああ~っ!ホ、ホントだ……、ホテルレストラン
ハワイ……、バイキング無料招待券……、とほほのほ~……、紛らわしい
名前付けるんじゃねえっつーの……」

ジャミルが妄想していた二人のアイランドはあっと言う間に音を立てて
ガラガラ崩れ落ちた……。



「んで、奢ってくれるって言ってた飯も、結局フードコートの
格安ラーメンかよっ!」

「……贅沢言うんじゃないよっ!食い捲り券当てたんだろが!
ったく!!」

「カレーも美味しいわよ、私の分、分けてあげようか?」

「要らねえ……、はあ、ハワイ詐欺だ……」

アイシャに慰められるが、ジャミルは今は食い捲り券より、2人の
アイランドが忘れられず……。

「ねえ、バーバラも奢って貰うでしょ?」

「ん?あたしは遠慮しとくよ、此処の処、肉付きが激しくてさ、
ちょっと遠慮するよ……、アンタ達だけで行っといで……、また
エステ通いしないと……」

「ははっ!どうりでな、その段々腹っ!……年だな!」

「……るさいよっ!」

ジャミルを思いっきりブン殴るバーバラ。

「ちくしょう、……こうなったら食って食って食い捲って
やっかんな!」

「ふう、……アイシャ、あいつこそ気を付けてやんな、注意して
やんないとブタになるからさ……、すーぐ調子に乗るんだから、
最近のビールっ腹のホークもだけどさ……、やれやれ……」

葉巻を吸い、バーバラが急に浮かれ出したジャミルの方を見た。

「え?え、あはは、そうだね……」


ジャミルとアイシャの危ない一日

……今日は、どういう訳か、マンション内に残っているのは
ジャミルとアイシャしかいなかった。学生さん達は当然学校、
しんのすけとボーちゃんは幼稚園、バーバラ、シフ、みさえの、
年増オババトリオは集団エステ……、その他の連中も今日は
全員外出、そう言う訳で、現在マンションに残っているのは
この2人だけ。最も、シフはほぼ強引にバーバラに連れて
行かれたのではあったが。


「本当に静かだね、私達以外誰もいないなんてね」

「ああ……」

「なーんか変な感じだねっ、ふふ」

「ああ……」

「……変なのはジャミルもよね……、はあ、お茶飲む?」

「ああ……」

アイシャは呆れながらお湯を沸かす準備を始める。

(やばい、やばいんだよ、この状況……、……あそこがビンビン
立ってらあ……、クソッ……)

「電気ポットにお水淹れてっと……」

ジャミルは何となく、改めてアイシャの方を見る。今日はこの間
デパートで買った新しい夏用のサスペンダー式ジャンパースカートを
着用していた。

「……」

「おい、アイシャっ!水、漏れてるっ!ポットから!入れ過ぎだろっ!」

「え?あ、ああ!いっけないっ!溢れちゃったあ~、あーあ……、
何か考え事しちゃってて……」

「ったく、気を付けろよ、ドジっ!」

文句を言いながらアイシャにタオルをほおり投げた。

「何よっ!ジャミルに言われたくないですよーだ!べえー!!」

(……可愛いなあ、……あああ、ちくしょう……、何なんだよ、
この可愛さはよ……、反則じゃねえか!)

心で興奮しながら、ジャミルはますますやばくなっていく
自分の股を必死で制御する。

「よいしょ、これでOK、んーっと、何かお菓子ある?」

「昨日、夜に全部食っちまった、腹が減って……」

「全くもう、本当に食いしん坊なんだからっ!……私の部屋に貰った
ドーナツがあるわ、持って来るね、ちょっと待っててね!」

「宜しく……」

アイシャはスカートをひらひら靡かせ部屋を一旦出て行く。その様子を
眺めながらジャミルは今日この上ない幸せを感じていた……。

「やっちまうか?……俺……、お、狼になるか……?けどなあ、
大事な時にっ……、いつものパターンだと絶対、いっつも邪魔が
入るからなあ、も、もしもの時にでも……、ダウドが帰って来て、
あー!何やってるんだよおおお……!!とか……、ああああっ!!」

「……ジャミル、何やってるの?頭抱えて……、どうかした?」

ドーナツを持って、アイシャがジャミルの部屋に戻って来る。

「いや、ちょっと、何でもねえ……、はは……」

「はいこれ、貰い物だけど、メスタードーナツっ!あ、丁度
お湯も沸くわね!」

アイシャはポットから沸いたお湯を急須に注ぎ、お茶を淹れる。
ドーナツから漂うシナモンの甘い香りとお茶の湯気が部屋中に
広がった。2人は早速ドーナツに口を付ける。

「おいしいっ!ふふ、チビちゃんにも食べさせてあげたかったなあ……」

「いや、……今日はこれでいいんだよ……」

「?」

「い、いや、何でも……」

「本当に今日は変なジャミルねえ……」

「あ、あのさ、お前この間どっか行きたいって言ってただろ、
当たったバイキング券は別として……、何処か連れてってやるよ、
まあ、近場になっちゃうけどさ……」

「あの話?う、うん、いいわよ、無理しなくて……、えへへ、
ちょっと我儘言っちゃったね、本当にごめんね……」

「いやいや、大丈夫だっ!お兄さんに任せたまえ!そりゃ金の掛る処は
無理だけどな、近場の海ぐらいはどうにかなるからさ、山でもいいし、まあ
大船に乗った気で任せな!」

「やーだー、何か船沈んじゃいそう、あははっ!」

「ちょ、失礼な奴だなっ!!俺はタイ○ニックじゃねえぞ!」

「冗談だよ、じゃあ、期待しちゃうね!」

アイシャは口元に手を当ててジャミルに笑顔を見せた。

(やべえ、可愛い……、最高潮……、うわくそっ、……ああああっ!!)

「ジャミル、どうしたの…、お腹でも痛いの?大丈夫……?」

「い、いや、大丈夫だよ、ははっ、はははっ!」

心配いして側に寄ってくるアイシャから、……突き立っているあそこを
見られまいと、ジャミルは必死でぱっと股間を庇った。

「本当に……?私、お薬持ってこようか……?」

「ちょっ!う、うわあああー!顔、顔近いっ!!あああああっ!?」

「……ジャミル……?」

「駄目だっ、……俺っ!!」

……アイシャからほんのりと感じる甘いリップの香りに我慢出来ず、
ジャミルは我を忘れ、等々アイシャを抱きしめようとしたが……。


……すんませーん、誰かいるかーーい!?


「あっ、お客さんかしら、私見てくるっ!!」

エントランス玄関から此処まで聞こえる様な野太い濁声がし、
アイシャが率先して見に行く。……アイシャを抱こうと思い切り
ジャンプしたジャミルはお約束でスカシを食らい、その場に床に
突っ伏して倒れた。

「……結局こうなんのかよ……」


「早くしろよっ!誰もいねーのかってんだよ!!」