ゆゆゆの日々。たまにちけふとおかーさん
58.お好み戦争
ゆ「次、おかーさんちに行ったら何食べたい?」
唯「前はなべだったな」
縁「おいしかったね〜」
ゆ「ね、今度はシュクメルリとかどう?」
唯「○屋で買ってくるの? やっぱ料理はしたいよ」
縁「あ、そうだ、お好み焼き〜」
唯「あー、いいかも」
ゆ「待って二人とも。お好み焼きは危ないよ!」
唯「ん? 別に難しくないし、わりと家でもやるだろ」
ゆ「お好み焼きには二大派閥があるんだよ。大阪風と広島風という」
唯「ああ、あるな」
ゆ「派閥が違っちゃったら……、ヤバいよ」
縁「ああ〜、後引きそうだよね〜」
唯「そんなに重大? 違っても別にいいじゃん」
ゆ「そういうところから戦争が始まるんだよっ!」
唯「そんな大げさな。じゃ、おまえらどっち派なんだ?」
ゆ「大阪」
縁「私も」
唯「あたしも。ほら、これで問題ないだろ」
ゆ「いや、おかーさんがまだわからないよ」
唯「先生が広島風でも、争いにはならなそうだけどなあ」
頼「こんにちはー」
ゆ「あ、おかーさん。いいところに」
頼「なんですかー」
縁「おかーさんは、お好み焼きどっち派?」
頼「あー、大阪風ですね〜」
唯「はい。これで人類の平和は保たれましたとさ」
頼「もちろん、広島風もおいしいですけどねー」
ゆ「反乱分子発見!」
唯「気遣いだよ」
縁「あはははは」
作品名:ゆゆゆの日々。たまにちけふとおかーさん 作家名:六色塔



