ゆゆゆの日々。たまにちけふとおかーさん
44.デス ゲム子ちゃん
ゆ「唯ちゃんはさ、下校中にデスゲームに巻き込まれたら何ゲーム目まで生き残る自信ある?」
唯「多分、そういうことには巻き込まれないんじゃないかな」
ゆ「わかんないよ、学校の誰かが『諸君、私は人間の本性が見たいのだ。他人を押しのけてでも生きようとする浅ましい本性をな!』とか言って、帰り道のあちこちに恐ろしいゲームを用意してるかもしれないじゃん」
縁「うわ〜、怖いねえ、誰かさん」
唯「ってことは巻き込まれるの一緒に帰ってるあたしら3人じゃないか」
ゆ「いや、私らだけじゃないよ。ゲーム成功の鍵となる4人目の人物が!」
唯「その人が一番巻き込まれた感あるな」
ゆ「『待って、ここに落とし穴がある!』とか『この電柱に触れるとヤバいわ!』って的確なアドバイスをしてくれるんだよ」
縁「すごいね〜、巻き込まれてくれて良かった〜」
ゆ「そして私らを無事に送り届けてくれたあと、颯爽と去っていくのさ。デス ゲム子ちゃんは」
唯「かなりの回数、巻き込まれてそうな名前だな」
縁「修羅場、くぐりまくりだね〜」
ゆ「きっとご両親もデスゲームに巻き込まれて健やかに育ってほしいと思って名付けたんだろうね」
唯「デスゲームやってたら健やかどころか人格ゆがみそうだけど。あと名字がデスって!」
縁「あははははは」
作品名:ゆゆゆの日々。たまにちけふとおかーさん 作家名:六色塔



