ゆゆゆの日々。たまにちけふとおかーさん
30.味覚政党
ゆ「唯ちゃんって、甘党?」
唯「わりと好きだけど、名乗るほどではないな」
縁「あ、私も〜」
唯「甘いとしょっぱいが交互に来るのが良かったりするよな」
縁「ポテチにチョコがかかってるやつとかたまらないよね〜」
ゆ「ところでさ、なんで甘党の反対って辛党なんだろう」
唯「ん?」
ゆ「今の話だと、甘いの反対はしょっぱいになりそうじゃない?」
唯「なるほど」
縁「でも、辛党ってお酒を飲む人のことって聞いたよ〜」
唯「お、親戚のおじさんさすがよく知ってるなあ」
縁「むー。まあ、たしかにおじさんから聞いたけど」
唯「お酒飲むときは塩っ辛いおつまみがほしくなるから、辛党はしょっぱいのも好きなんじゃないか」
ゆ「唯ちゃんも詳しいね。さては晩酌するタイプ?」
唯「まだできねえし、してねえよ」
縁「あははははは」
ゆ「とりあえずさ、辛党じゃなくて塩党に改名したほうがいいと思うんだよね」
唯「じゃ、苦党とか酸党とかも出てくるぞ」
ゆ「そうなると、うま味が大好きうま党あたりが強くなっちゃうね」
縁「シンプルに美味しくないまず党ってのは?」
唯「誰もそこに行かないだろう。げてもの好きの人くらい?」
ゆ「よし、この7党で候補者募って選挙してもらおうぜ!」
唯「資金が足りないし、そもそもあたしら影のフィクサーじゃないんだから」
縁「あははははは」
作品名:ゆゆゆの日々。たまにちけふとおかーさん 作家名:六色塔



