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zokuダチ。セッション15 ジャミ公の夏休み(?)編・3

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「頼むぞ、チビ……、なんとかして爺さん探して来てくれよ……」

ミシッ、ミシッ……

廊下をゆっくりと……、静かに歩いてくる音がする……。

「ジャミルっ、来たぞっ!ニセモン爺だあっ!」

「シグ、慌てんなよ、……チビ達が本物を連れて来るまで、
何とかして我慢して修行でも何でも付き合ってやるのさ、
腹立つけどな……!!」

ユリアン達も頷いて身構える……、そして、偽住職が再び本堂に
姿を現すのであった。

「……皆さま、ご機嫌うるわしゅう、……たっぷり休憩は
とられましたか……?実は、御提案が有り、ずっと考えて
おりました、本日の修行コースを変更致す……」

「!?」

「本日は、一日でご帰還して頂くご予定でしたが……、皆さまは
余りにも出来が悪い、お粗末である、こんななっとらん状態のまま、
帰す訳にはいかぬと思いましてな、其処で、コースの変更です、
更なる修行時間を費やす事により、あなた達の様な出来の悪い
糞共でも、仏に近づく事が出来るのですよ、……無論、修行の
参加費用も倍頂きましてね……、ぬふふふふ……」

「な、何ですと……?」

午前中とは又180度打って変わった態度……。不気味な笑みを……、
遂に偽住職が見せ始めた……。

「うわあ、遂に狂い出したぜ!こいつ、もう皆でブン殴ろう!」

「待てっ、シグ、どうしてお前はそんなに気が早いんだよっ、
……チビ達が本物の住職さんを見つけてくるまで、それまで
辛抱しなきゃ…」

「そ、そうか、そうだよな……、ちくしょう……」

ユリアンに制され、憎々しげに偽住職をシグが睨んだ……。

「で、午後の修行は何すんだい?」

「其処の、御本尊様の横に鉄アレイが入った箱があるじゃろう、
……それを膝の上に乗せ、座禅せよ……、無論、正座でな……」

「おーいっ、滅茶苦茶過ぎんなっ、アンタっ!何考えてやがるっ!!」

「ジタンっ!駄目だったらっ!!君も落ち着いてっ!!」

遂にジタンまで切れだすが……、此方は何とかアルベルトが宥める。

「分ったよ、……鉄アレイでも何でも乗っけてやるよ、このサド爺に
俺らの根性見せつけてやろうぜ、皆……」

ジャミルがそう言うと、皆一斉に頷き、偽住職の方を睨むのであった。


そして、本物の住職の行方は……?


真夏の体験学習編 4

本物の住職を探すチビ達……、丸井と近藤はチビの後を追うが
チビはどんどん森の奥へと入って行ってしまう。

「……あ、アカン、もう~、堪忍して~な……、チビはんは
空が飛べるからええねんけどな、ワイらはあかんのやで……」

「じゃあ、おめえも空飛べる様に訓練すれば?体重も減って
一石二鳥だぞ……」

丸井も時々、真顔でさらりと恐ろしい事を言ってのける。

「ぴ!」

先頭を飛んでいたチビが急に立ち止まる。

「どうしたんだよ……」

「あそこ、……大きなお穴が有る……」

いかにもな、ホラー番組で使われそうな大きな鍾乳洞らしき空洞が
目の前に、それはあった。

「……くんくん、くんくん……、此処のお穴の奥の方から、
おしょーさんの感じが微かにするよお……」

「ま、まだ……、死んだわけじゃねえんだよな?」

「うん、でも早くしないと……」

「じゃあ、急いだ方がいいな……」

「きゅっぴ!」

「よし、行く……、って、何してんだ近藤おおーーっ!
おめーはよおーーっ!」

「……あいたあーーっ!!」

丸まって、小さくなって怯えていたつもりの近藤、……丸井に尻を
蹴飛ばされる……。

「チビ、もう行くよお!」

「あ、待てっ!先に行くなっ!」

「……ひいい~、ワイを一人にせんといてええ~……」


一方のジャミル達、待機組は、相変わらず偽住職にびしびし、
頭、ケツを叩かれ捲っていた。

「精進せよ、精進せよ!……貴様らの様などうしようもない屑、雑草を
骨の髄まで鍛え上げる事がアーーっ!」

「……いってぇ!」

「儂の喜びでもあり、快感なのだアーーっ!!貴様らの様なふざけた
若いモンがこの国を孰れ滅亡へと導く!駄目にするのであーーる!」

「……ジャミル、大丈夫かい……?」

「ああ、アル、平気だよ、こんなモン屁でもねえさ、見てろ糞爺、
後で倍返しにしてやっかんな……」

ジャミルは歯を食いしばり、目の前のサドンデス爺を睨んだ。

「……こ、このマゾ爺め、もう勘弁なんねえ、……こいつをとっとと
シメて、オレも住職さんを探しに行く……」

「駄目だっ!ジタンっ、此処は耐えろって言ったろう、下手に動いて
感づかれちゃ、返って危険な場合だってあるんだよっ!!」

「ええーいっ!ユリアン放せーっ!!こんなのシメるのワケねえ
だろーがっ!!」

「何のお話をされておられるので?もしかして……、此処の本物の
住職さんの件……、ですかな?」

「!!」

「こ、この爺……、分かってやがったのか……」

偽住職、ユリアンとジタンを見、ニヤリと微笑む。

「ならもういいじゃん、どうせバレてんならさ、こいつ、
やっちまおうぜ!!」

シグはもうさっきから、偽住職に喧嘩を売りたくて売りたくて
我慢が限界の様であった。

「……そうだな、ならもういいか、おい……、性悪爺、オメーの
この寺を乗っ取った目的なんか聞きたくもねえ、どうせ金かなんか
目当てなんだろ、早く本物の住職さんの居場所を教えな……、でねえと……、
マジでアンタ後悔する事になるぜ……?舐めんなよ?俺らをよ……」

「貴様らがか?この儂にか?勝てると申すか……、それは面白い、
がーっはっはっは!」

偽住職は、汚い黄色い歯をむき出しにしてジャミル達を見、
馬鹿にした様にゲラゲラ笑った。

「この爺、何処まで……っ!」

「本当に馬鹿にしてんじゃねーぞ、おい爺っ!!……やってみなくちゃ
分かんねえだろうがよっ!!」

……ニューフェイス突貫小僧、シグも等々完全にキレ、
自身の名台詞を遂にこの場で初披露した……。

「ふぬ、確かに若いもんには勝てませんなあ、儂には無理です、
じゃが、それは力の場合じゃろう……、……種明かしじゃが、
実はのう、本物の住職を閉じ込めておる場所にはある仕掛けが
施してありましての……」

「……な、なんだと……?」

「これはなーんじゃっ!?」

偽住職は、自分のズボンのポケットをゴソゴソ探り、ある物を
取り出しジャミル達に見せつけた……。

「リ、リモコン……?……ま、まさか……」

「そうじゃ、この寺のモノホンの爺を閉じ込めてある場所にはの、
時限爆弾を仕掛けてある、分るかの?つまり、このリモコン一つで
遠隔操作出来るっつちゅーわけじゃ、ほほほ!」

「この爺……、マジで悪知恵だけは働くみてえだな……」

「ほーお?儂に向かって♪そんな口のきき方していいのかなあ~?
すぐにでもスイッチ押したらあ、爆破出来るんだ~よ~お~……」

「く、このまんまじゃ、住職さんを助けに行ってくれたチビ達も
危ねえのかよ……っ!」

「そう言う事じゃ、糞ガキ共、一部始終をお前ら知ったからには
お前らももう完全に此処から出られると思うな、全員纏めて同じ爺の
いる場所に仕送りにしてやる、覚悟せい……」

「畜生っ……」