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zokuダチ。セッション16 入れ替わり編

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「お~い、チビ~、勘弁してくれや……」

「ぴ、チビ、ジャミルも大好きだけど、何でこんな事になってるの?
ねえ、ジャミル、アイシャに何したの……?」

チビは不思議そうに、今度はジャミルの膝の上に乗ると
首を傾げて再び匂いを嗅ぎ始めた。

「あのね、チビちゃん、話すと長くなるんだけど……」

アイシャはチビにも分かってしまった以上、事情を話し始めた。


「ぴい、そうなの……、じゃあジャミルが悪いんだねっ!
反省するきゅぴ!」

「おいコラ!チビっ、やめろバカっ!」

チビはジャミルの顔の側まで近づき、お仕置きにおならを
しようとするが……。

「チビちゃんっ!お願い、やめてっ、それは私の身体なのよ……」

「そうだったぴい、中はジャミルでも、見た目はアイシャだもんね、
ごめんね、元気出してね……」

チビはアイシャの顔をペロペロ舐めた。

「ううん、分かってくれて有難うね、チビちゃん……」

(さっき、お構いなしで飛び掛かって来たのは何処のどいつだ……)

「何っ、ジャミルっ!?」

「何でもないでえーす!」

「でも、こんなのチビも嫌きゅぴ……、メダパニ掛けられた
みたい……、おかしくなりそうきゅぴ……、2人とも早く元に
戻って……、ぴい……」

「チビちゃん、ごめんね……、私もどうしたらいいのか……」

「きゅぴ……」

チビまで落ち込んでしまい、アイシャはそっとチビを抱き上げた。

「あのね、もしかしたら……」

「うん?」

チビはそっと振り返りアイシャの顔を見上げた。

「おしょーさんなら、何か分るかもしれないきゅぴ……」

「おしょーさん……、て、この間、ジャミル達が精進修行に
駆り出されたお寺の?」

「ぴい!」

「あの天然じいさんか?俺らが戻れる方法知ってるってのかよ、
んなバカな……」

「あのね、この島にはまだまだ誰も知らない色んな謎があるんだよお!
おしょーさんはそういうのも興味があって、色んな事知ってたり、
ご本を読んで調べたり研究してるんだよお!」

チビは興奮して喋りながら、ジャミルの側まで飛んでいく。

「だから、それと俺らが元に戻る方法と何の関係が……」

「チビ達が住んでるモンブラン山の、更にその先に、まだ誰も
行った事のない、未知の別世界の場所があるんだって、其処には、
2人で一緒に蜜を飲むと、蜜を飲んだ者同士の心が入れ替わっちゃう
不思議な幻のお花が咲いてるんだって……」

「それって……」

ジャミルとアイシャは顔を見合わせる。

「チビ、少しだけおしょーさんにお話聞いただけだから、本当の事は
分らないよお」

「……ジャミル……」

「う~ん……」


そして、その夜、事情を知っているダウド、いろは、こむぎ、
そして、アルベルトが今はアイシャの部屋に集まっている。チビは
一旦モンブラン山に帰省した。

「おい、結局、アルに喋ったんか……?」

「だってさあ、やっぱりアルにも知ってもらった方がいいよお!」

「そうね、その方が安心だわ、私達、仲間なんだもの!」

「うん、そうなんだけど……」

アルベルトはジャミルの姿でニコニコ笑っているアイシャを見、
やっぱり何となく、変な気分になった…。

「ごめんなさい……、図書館で色々……、本とか、調べたんですけど、
やっぱり……、入れ替わった心を元に戻す方法がある本は見つかり
ませんでした……」

「困ったわん……、こむぎ、ご本よんでたら、ねむっちゃったの……」

「いいのよ、いろはちゃん、こむぎちゃん、私達の為にこんなに
頑張ってくれて凄く嬉しい!謝るのは私達の方だわ、本当にごめんね、
迷惑掛けて……」

アイシャは落ち込みそうになるいろはを励まし、逆に謝る。優しいその姿に
こむぎも安心するが。

「……アイシャ……、で、でも……、今はジャミルだから……、
や、やっぱりなんかおかしいよう!きゃはははは!」

「……こむぎっ!……めっ!」

「いいよいいよ、別に……、で、やっぱチビ頼みか、……チビの言ってた
話なんだけど……」

「幻のお花の蜜の事ね、とにかく、住職さんに会ってお話を聞けないかしら?」

「……て、事は……、オイラ達もモンブラン山に行くんだね、
まあ仕方ないね、協力するよお……」

「うん、何かまた前作に戻ったみたいな感じだね……」

「私達もお供しまーす!秘密を知ってる者同士、お互い助け合いましょう!」

「!?」

他のメンバーが一斉にいろはの方を見るが……。

「いきたいいきたーい!こむぎもみんなといろはとモンブラン山
いきたいわん!おさんぽ!おさんぽ!わんだふるー!」

「けどさあ、お前らまだ学校あんだろ?いいのかよ……」

「このお話だと、突発的に私達もいきなり夏休み入りましたし!」

「とっぱつてき!で、このおはなし、いいかげんだから、ダイジョーブ!
で、いろは、……とっぱつってな~に?」

「こむぎ、いいから……、では、私達は、夕ご飯を食べに戻りますね……」

「おう、何か色々と……、ありがとな……」

「まったねえ~!」

いろはとこむぎは夕食を食べに自部屋に戻って行った。

「そうか、もうガキんちょ共は夏休みかよ……、つーことは、
このマンションも……、暫くの間、平日もやかましくなると……、
こりゃ大変だ……」

「そうよ!一刻も早く元に戻らないとっ!いつまでもこのままじゃ、
海にもプールにも、花火大会もお祭りも楽しめないわっ!今年の夏が
終わっちゃうわあーーっ!!」

「お~い、又俺の格好で……、そうゆう事するか……?」

「……ア、アイシャ、……落ち着いて……、プププ……」

アルベルトはアイシャを落ち着かせようとするが、ジャミルの姿で
拳を口元に当てて、ブリブリポーズのいやあーん!をしているので、
只管笑いを堪えていた……。

「……プウーっ!」

「笑うなっ!……このっ、バカダウド!!」

「あいたっ!」

「……ちょっと、ジャミルっ!私の姿でそんな事しないでよっ!」

「オメーに言われたくねえよっ……!!」

「はあ、とにかく、2人とも落ち着いて、とにかく、騒々寺に
足を運ぶという事で……、話は纏まったね?」

「ああ、天然ボケじいさんの方の連絡にはチビにコンタクトを取って貰おう」

「決まりねっ、何がなんでもぜーったい、元に戻るんだからっ!!」

「ふう、何だか又大変な事になりそうだよお……」

……次回の長編から、ジャミルとアイシャは何と、この状態のまま、
いきなりな冒険編が始まります、どうぞ宜しく。でも、その前に、
……ジャミルなアイシャが管理人になり、張り切って暴走する
お話が入ります。

アイシャ張り切る!……男と女の事情編

身体が入れ替わり、2人がおかしくなって2日過ぎた。しかし、心強い?
味方も出来、どうにか元に戻る手掛かりが見つかるかもしれないとの事で、
2人の心には少し希望が燈り始めた。が……。

「ジャミル……、いる?」

「いるよ、ハア、何処にも行かねえっての……」

「タバコとか吸ってないよね?……私の身体で……」

「ああ、平気だよ……」

アイシャの姿のままでは、ヤニを吸えない為、ジャミルはモロ